副業・兼業の解禁に伴い、美容師業界でも副業を考える人が増加中です。副業ができれば収入が増えるので、趣味や投資に回せるといったメリットが期待できます。
しかしその一方で、「美容師は副業してもよいのか不安」「何から始めればよいのかわからない」といった不安・疑問を持っている人もいるでしょう。
本記事では、美容師が副業を始めるための方法を網羅的に解説します。おすすめの副業・メリット・注意点などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
▼ 副業について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!
美容師は副業してもいいの?
美容師は副業をしてもいいのか、疑問に感じている人もいるかもしれません。
2018年に厚生労働省は「副業・兼業に関するガイドライン」を発表し、国として推奨する方向にかじを切りました。このため、法律上は美容師も副業してもよいといえます。
厚生労働省が運営するjob tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))によると、2025年3月現在の美容師の平均年収は約380万円です。
その一方で国税庁がホームページにて公開している「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は約460万円としており、美容師のほうが80万円低いことがわかります。
雇用形態・所属先の規模などにもよりますが、給与所得者の平均年収を下回っている現実を考慮して、この差を埋めるという意味でも美容師は副業をしたほうがよいといえるかもしれません。
美容師が副業でやってはいけないこと
2018年1月に厚生労働省が策定した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、企業の対応を以下のように定めています。
・労働者と企業が納得してすすめられるように充分コミュニケーションを取ることが重要
・労働者の職業選択にて多様なキャリア形成を促進
上記の内容から、美容師を含めてすべての業種・職種において副業をすること自体は禁止していないということです。
ただしその一方で厚生労働省は「モデル就業規則」にて以下の内容に触れると判断した場合には、企業側で副業の禁止ができるとしています。
・企業秘密が漏洩する場合
・会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
・競業により、企業の利益を害する場合
(出典:モデル就業規則|厚生労働省)
美容師に限ったことではありませんが、副業でやってはいけないこととしてあえてあげるなら上記4つです。いずれか1つでも触れると雇用主側は、副業を禁止するなどの措置を取るかもしれません。
美容師が副業する4つのメリット
美容師が副業をするメリットを4つ紹介します
収入が安定化し生活が向上する
収入の安定性が向上する点は、副業のメリットといえるでしょう。美容師の給与は歩合制により変動することが多いからです。
雇用形態・サロンの運営方法などにもよりますが、正社員であっても固定給ではなく完全歩合給であることも少なくありません。その場合、勤務時間・指名数によって収入が変動することから、生活が安定しないと感じている人も多いのが現状です。
副業をすれば別の収入源が確保できるので、本業での不足分を補えます。
例えば、本業での収入が極端に少なかった月があったとしましょう。本業のみの場合は減少した分を補う術がないので生活に余裕がなくなり、金銭的に不安を抱えることになるかもしれません。
しかし副業をしていれば、本業で少なかった分を補えるので「来月は頑張ろう」「こんな月もある」などと考える余裕が生まれます。
将来の独立に役立つ
将来の独立に役立つ点も、副業のメリットとしてあげられるでしょう。
例えば副業で得た収入は、貯金をしておけば独立する際の開店資金になります。ランニングコストの資金調達方法として金融機関などからの融資もありますが、必ずしも審査に通るとは限りません。独立を考えている場合は、可能な限り準備資金を多く貯めておいたほうがよいでしょう。
本業の収入のみで独立時の開店資金を貯めることは困難が生じる可能性があるので、副業は有効な手段といえます。
人脈が増える
人脈が増える点も、副業のメリットです。
美容師は同じ職場で働く同僚・先輩・後輩が人間関係の中心になりがちであり、人脈を広げることは難しいといえます。仮にサロン・店舗を超えた人脈作りの機会があったとしても、美容業界に限定されることが多いでしょう。
副業は仕事を選ぶ際、業種・職種を問いません。どのような仕事を副業に選ぶかによって、美容とは関係ない業界の人たちとの縁ができる可能性があります。
人脈が増えることで視野が広がり、気分転換になったり独立・開業時の助けになったりすることもあるでしょう。
本業と副業のスキルアップにつながる
本業と副業のスキルアップにつながる点も、副業のメリットのひとつです。
副業は個人事業主であることから、営業・契約・業務管理など美容師とは関係のないことも自分でしなければなりません。これらは会社を運営するために必要なスキルであり、副業を通して身につきます。
また副業で美容とは関係のない職種を選んだ場合には、その職種の新たなスキルが身につくでしょう。例えばWebデザインを副業として選択した場合、そのためのスキルが身につくだけではなく、スキルアップも期待できます。このスキルを本業に活かして、美容師のホームページの作成・管理が可能です。

副業をすることで、収入面が良くなるだけでなく新たなスキルを身につけられるのはいいですね!
美容師スキルを活かせる!おすすめ副業5選
美容師スキルを活かせるおすすめの副業として、以下の5つを紹介します。
副業 | 始め方 | 必要な準備 | 収入の目安 | 時間の融通性 | 将来性 |
ヘアメイクスペシャリスト | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★☆☆☆☆ | ★★★★★ |
美容系コンテンツクリエイター | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
出張・訪問スタイリスト | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
ヘアスタイリスト | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ |
美容製品レビュアー | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
では、以降の項目から上記で紹介したそれぞれの副業について、詳しく確認していきましょう。
ヘアメイクスペシャリスト
ヘアメイクスペシャリストは、ヘアアレンジ・メイクアップのプロフェッショナルとして働く人のことです。主な仕事内容として、以下のようなものがあげられます。
美容師としての資格をすでに保有しているため、ヘアメイクについての免許・資格を別に取得する必要はありません。ただし、ヘアメイクだけではなくネイル・スキンケアについての知識・スキルも必要になります。本気でヘアメイクスペシャリストを目指す場合は、これらの知識についても学習し、必要に応じて資格も取得しておきましょう。
ヘアメイクスペシャリストのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・美容師としてのスキルや知識が活かせる ・仕事の単価は高め |
・勤務時間が不規則になりがち ・高い技術力と実績が必要 |

仕事を探す際には、求人サイトを利用するとよいでしょう。複数の求人サイトに登録して、さまざまな案件にチャレンジしてみてください。
美容系コンテンツクリエイター
美容系コンテンツクリエイターとは、美容関連のコンテンツを作成して配信する人のことです。配信方法として、動画・文章があげられます。
動画コンテンツを作成して配信する場合は、YouTubeやTikTokのような無料動画配信サービスを利用するとよいでしょう。これらのサービスには配信者専用のサービスがあり、閲覧数・フォロワー数などに応じた収益化が可能です。
文章としてのコンテンツを作成して配信する際は、無料のブログサービスなどを利用してみてはいかがでしょうか。文章だけではなく、画像なども適切に取り入れながら作成することで閲覧数が稼げます。この場合の収益化としてアフィリエイトがあげられますが、これは美容製品レビュアーで解説するので、参考にしてください。
なお、美容コンテンツクリエイターにおけるメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・無料サービスの利用が可能 ・スキマ時間を活用 |
・収益化には一定数以上の閲覧数が必要 ・短期間での収益化は困難 |

動画・文章いずれのコンテンツも収益化には一定数以上の閲覧数が必要なので、短期間で収入を得ることは困難でしょう。
出張・訪問スタイリスト
出張・訪問スタイリストとは、クライアントのもとに出向いてヘアカット・スタイリングなどを行う人のことです。
高齢者・障害者施設や外出が難しい子育て世代に向けたサービスであり、需要が高まってきています。特に介護施設は増加傾向にあり、出張・訪問スタイリストを利用する施設も少なくありません。
なお、出張・訪問スタイリストのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット |
・本業のスキルや経験が活かせる ・自分のペースで働ける |
・移動のための手段と時間の確保が必要 ・届出が必要な場合あり |

求人サイトなどで募集案件を探す他に、店舗を持たない形で開業することも可能です。
ただし、店舗に所属しない場合は届出が必要な自治体もあるので、事前に調べておくとよいでしょう。
ヘアスタイリスト
ヘアスタイリストは、一般的に実務経験を積んだ美容師のことを指します。副業として仕事を探す際には実務経験があることから、講師としての活躍が可能です。
ヘアスタイリストとしての知識・経験に付随して、着付け・スキンケアなどの実績もあればさまざまなスクールで活躍できるでしょう。
主な働き方として、スクールへの所属・スキルシェアがあり、個人・グループ・オンラインなどさまざまな形式があります。
ヘアスタイリストのメリット・デメリットを確認していきましょう。
メリット | デメリット |
・継続契約が期待できる ・授業形式によっては時間に縛りがない |
・添削などの業務が発生する可能性あり ・通学スタイルの場合は時間に制限あり |
スクールに所属して講師をしたい場合は、求人サイトを利用すると比較的容易に見つかります。自分で開講したい場合は、ココナラのようなスキルシェアサイトを活用して申込者を募りましょう。
美容製品レビュアー
美容製品レビュアーとは、美容に関する製品・サービスを紹介する仕事です。製品・サービスを実際に利用して、使用感などを閲覧者・ユーザーに向けて配信します。
副業としての主な始め方は以下の通りです。
一方のクラウドソーシングサイトの場合、美容製品に特化したレビュー案件があるので応募して記事を作成すれば報酬が得られます。
メリット | デメリット |
・副業としての始め方は多岐にわたる ・スキマ時間を活用できる |
・収益化まで時間がかかる(アフィリエイト) ・単価が安い場合がある(クラウドソーシング) |
上記は美容製品レビュアーのメリット・デメリットです。

手軽に始められる一方、安定した収入が得られるようになるまでは時間がかかるので注意してください。
美容師が副業する際の3つの注意点とは?
美容師が副業する際の注意点を3つ紹介します。
体力・時間管理のバランス
副業を始める際は、体力・時間管理のバランスを考慮してください。美容師は体力を使う仕事だからです。
美容師は、長時間の立ち仕事を余儀なくされます。心身ともに疲労がたまりやすい仕事であることから、体調を崩すリスクが高いといえるでしょう。
これらを考慮して副業の稼働時間は少なく見積もり、立ち仕事ではなく座ってできる仕事を選択することをおすすめします。稼働時間を少なく見積もることで、休息時間の確保が可能です。また座ってできる仕事を選べば、身体への負担は軽減されます。
さらに美容師は成人式・入学式・卒業式といった繁忙期があるので、この時期の副業は避けるべきでしょう。あくまでメインは本業なので、本業での収入が十分確保できる時期はそちらに集中し、閑散期に副業の稼働時間を増やすといったバランスを取る工夫もしてください。
本業への影響
本業に影響しないように調整することも、副業をするうえでの注意点としてあげられます。
副業は本業ありきであり、副業が本業を圧迫するようなことがあっては本末転倒です。副業を始める際はもちろん、案件探し・受注時にも常に本業のことを気にしてください。
副業が本業に影響を与えないようにスケジュールを管理する際には、以下のような点に注目するとよいでしょう。
上記に考慮して時間管理ツールなどを活用しながらスケジュールを立てると、本業に影響するリスクは軽減されます。
税金・確定申告について
税金回りと確定申告の有無にも注意してください。
副業の場合、年間所得額が20万円を超えると確定申告が必要です。ただしこのボーダーラインは所得額であり、年間収入額ではありません。所得額とは、年間収入額から収入を得るために支出した経費を差し引いた金額のことです。この金額がボーダーラインを超えると確定申告をしなければなりません。
▼ 副業における確定申告については、以下のサイトで解説しています。

美容師の副業がバレる理由
美容師の副業がバレる理由を紹介します。
SNSによって情報が流出してしまった
美容師の副業がバレる理由のひとつが、SNSによる情報流出です。
SNSは不特定多数の人が利用しており、投稿した内容を誰が閲覧しているかわかりません。個人・所属サロンがわかるような内容の投稿をすれば、当然副業がバレてしまいます。
また個人が特定されるような直接的な情報を発信していなくても、見る人が見ればわかる内容にしてしまうとバレることもあるので注意が必要です。
副業としてSNSを利用する際は、プライベートとして運営しているものとは別のアカウントを作成し、本業はもちろん個人に関する情報も公開しないようにしましょう。

SNSの副業アカウントは、まったくの別人が運営しているつもりで利用することを心がけてください。
勤務地の近くで働いていた
勤務地の近くで働いたために、副業がバレるケースもあります。
美容師の副業案件はクライアントとの対面式が多いため、地理的に勤務地の近くで働くケースが多くなるでしょう。近くで副業をすれば誰が見ているかわからないこともあり、バレるリスクは高まります。また、同僚・先輩・後輩が見ていなくても口コミで広がる可能性もゼロではありません。
本業で勤務しているサロンが副業可能であれば、勤務地の近くで働いても問題ありませんが、そうではない場合は副業として選択する職種に工夫が必要です。
クライアントと対面式で行う業務ではなく、美容関連製品のレビューや美容コンテンツクリエイターなどを選択するとよいでしょう。顔出しなしで対応すれば、本業に副業がバレるリスクは軽減されます。
住民税が増えてしまった
住民税の増加で、副業がバレるケースもあるので注意してください。
住民税は、前年度の年間所得額によって決定します。副業で収入があれば年間所得額は増加するので、住民税の納税額も上がってしまうのです。住民税の支払方法が特別徴収の場合、毎月の給料から天引きされます。本業のみの場合と比較して副業での収入があったことで住民税額が大幅に増加すると、勤務先に副業がバレる可能性が高くなるので注意が必要です。
副業分の住民税は確定申告時に申告書類欄で、普通徴収を選択すれば納付書を利用して納付できます。所得は事業所得・不動産所得など一部に限られていますが、副業で得た収入を事業所得として申告することで普通徴収の選択が可能です。
本業に副業がバレたくない場合は、確定申告時に事業所得として申告するとともに、住民税の支払方法で普通徴収を選択しましょう。
美容師が副業を選ぶおすすめのプラットフォーム
美容師が副業を選ぶ際におすすめのプラットフォームを紹介します。
求人サイトで探す
美容師の副業案件を探す際には、求人サイトがおすすめです。求人サイトには美容師関連の募集案件が豊富に掲載されており、サイトによっては時短などの条件を設定した絞込検索もできます。
求人サイトへの登録は無料です。

いくつかのサイトをピックアップして登録し、定期的にチェックして条件にあった案件を探しましょう。
副業エージェントを活用する
副業エージェントを利用する方法もあります。
副業エージェントは事前の面談・スキルチェックをすることで、希望・スキルにマッチングした案件を提案してくれるサービスです。
自分で仕事・案件を探す必要がなくなるので、仕事に集中したい人にとってはメリットの多いプラットフォームといえるでしょう。
ただしエージェント会社のなかには、登録時に料金がかかるところがあります。登録する前にメールなどで確認しておくとよいでしょう。
▼ 副業探しにおすすめのサイトはこちら

美容師が副業収入を上げるコツ
美容師が副業収入を上げるコツを紹介します。
自分の強みを活かす
副業収入をあげるためには、自分の強みを活かすことです。強みとは性格・特徴・得意分野など多岐にわたるものであり、美容関連に限定する必要はありません。
そもそも美容師だからといって、副業も美容業界にこだわる必要はないのです。例えば文章を書くことが得意なら、副業としてライターという選択肢があります。
美容師という職業柄、スキル・経験を活かしたいと思う人もいるでしょう。しかし職種を制限してしまうと、副業案件が見つからないなどの支障が生じる可能性があります。
副業はあくまで本業とは別の収入源であり、職種・業界に制限はありません。自分の強みを明確にして、さまざまな仕事に挑戦してください。
時間効率を上げる
時間効率を考慮することも、副業収入を上げるコツです。
副業案件を受注する際、「納品までどれくらいの時間がかかるのか」「報酬を時給に換算した際に効率がよいのか」などを考慮するとよいでしょう。
例えば納期1ヶ月後の副業案件を、5万円で受注したとしましょう。しかし仕事内容は得意分野だったため、受注から約2週間で納品できました。この場合、半分の期間で5万円の報酬を得ています。また、残った2週間で別の案件を受注すればさらに収入を増やすことが可能です。
このように業務内容・完成までの時間・報酬を考慮して受注すれば時間効率が上がり、副業収入も増加します。
ロードマップを作成する
ロードマップを作成することも、副業収入を上げるコツといえるでしょう。副業は初めてすぐに多くの収入が得られるとは限らないからです。
副業は本業とは異なり、実績数・経験数が重視されます。そのため、副業開始直後は大きな収入が期待できません。
「3カ月後に5万円」「半年後に10万円」などのように目標を細かく設定して、ロードマップを作成しましょう。これらの目標を達成するための具体的なポイントなどを考慮して継続していけば、徐々に副業収入は上がっていきます。

副業収入は継続力も重要です。この継続する力を養うためにも、ロードマップは有効なのでぜひ作成してみてください。
実際に副業を行っている美容師の声
本記事で解説したメリットや注意点は、実際の現場でどう活かされているのでしょうか。ここでは特別に、美容師とDJという二つの顔を持ち、副業を成功させているRさん(26歳)にお話を伺いました。
【インタビュー】DJ活動が、僕の美容師としての価値を高めてくれた
― 美容師とDJ、まったく異なる世界のようですが、どのように両立されているのですか?

「『どっちが本業なんですか?』って本当によく聞かれるんですけど、僕の中ではDJも美容師も100%本業なんです。人をカッコよくしたい、喜ばせたいっていう根本的な部分は全く同じなので。
それに、僕の場合は美容師としてのスキルが直結しているんです。所属しているHIPHOPグループのヘアは、新曲のイメージに合わせて僕が担当することもあります。MV撮影にも同行しますし、美容師としての技術が、DJとしての音楽活動の質をダイレクトに高めてくれている実感がありますね」
― 副業を始めて、収入面や働き方にどんな変化がありましたか?

「収入以上に、人脈が本業に返ってきたのが一番大きな変化でした。
例えば、一緒にイベントでプレイしたDJ仲間や、共演したアーティストたちが、僕が美容師だと知って『今度お願いしていい?』と、実際にサロンに来てくれるようになったんです。
音楽のセンスを信頼してくれているからか、ヘアスタイルも『R君におまかせで』と言ってくれることが多いですね。音楽を通じてできた繋がりが、そのまま本業の指名客になってくれる。副業がなければ生まれなかった関係なので、これは本当に大きな財産です」
― 記事でも「体力・時間管理」を注意点としてあげましたが、苦労した点はありますか?

「まさにそこです(笑)。正直、いいことばかりじゃなかったです。活動を始めたばかりの頃は、時間の使い方が下手で、忙しすぎて体調を崩して倒れたこともありました。
その時に『これじゃ好きなことも続けられない』と痛感して、本業の予約の入れ方から副業のスケジュールまで、徹底的に管理するようになりました。今は『この日は絶対に休む』という日を先に決めています。当たり前のようですけど、これが一番大事ですね。好きなことを長く続けるために、あえて何もしない時間をしっかり確保しています」
― 最後に、副業を考えている美容師さんへメッセージをお願いします。

「もし副業を始めるか迷っているなら、『好きなこと』や『得意なこと』を信じて、一歩踏み出してみてほしいです。それが美容とは全く違うジャンルでも、どこかで必ず本業と繋がる瞬間が来ます。
僕にとってはそれが収入にも、美容師としての新しいキャリアにもなりました。まずは週末だけ、夜の数時間だけ、という小さな一歩が大事だと思います」
まとめ
美容師の副業について解説しました。
美容師の副業は、法律上は問題ありません。しかしサロンによっては就業規則で禁止している可能性があるので、事前に確認しておいたほうがよいでしょう。
副業は単に収入を増やすためのものではなく、スキルアップやキャリアプランといった観点でもメリットがあります。収入だけに注目すると途中で嫌になる可能性があるので、徐々にスキルアップをして収入も同時にあげることを目標にしましょう。
本記事で紹介したメリット・コツなども参考に、実績・経験を積み重ねながら副業を成功させてください。
副業探しにおすすめのSOKKIN MATCHとは
世の中にはたくさんの副業があるため、自分に合った副業を選ぶのが大変という方も多いのではないでしょうか?副業選びに困っているという方は、副業マッチングサービスのSOKKIN MATCHがおすすめです!ぜひ副業探しにお役立てください。
SOKKIN MATCHは企業の人材課題に対して厳選したマーケター/クリエイターをマッチングし、企業の事業課題を解決するサービスです。
SOKKIN MATCHの運営事務局は、元大手WEB代理店のプロマーケターが運営しているため厳選されたスキル診断によりミスマッチなく最適な案件へのアサインができます。
また、定期的なフィードバック面談や皆様の案件対応へのサポートにより安定したプロジェクト進行が見込め、皆様の持続的な収益拡大へのサポートが可能となります。
そして、スキル診断の結果・稼働条件・企業側からの評価などによって、SOKKIN MATCH事務局より企業側へ報酬単価アップの交渉を行います。
報酬単価アップの交渉を行うことで持続的に案件に取り組んでいただき、皆様のモチベーションアップと市場価値最大化に貢献して参ります。
こちらのWEBサイトでは、案件のご紹介や複業術など随時配信してまいりますので、無料でプロフィール・スキルシートへのご登録してみてはいかがでしょうか
各副業の詳しい始め方・メリット・デメリットなどについては後述します。上記一覧表はあくまで始めやすさ・収入の得やすさなどを簡単に可視化しただけなので、注意してください。