SEO外注の相場|中小企業の予算帯別に頼める範囲

SEO外注の相場|中小企業の予算帯別に頼める範囲 マーケティング

中小企業がSEOを外注するときの相場は、公開価格では月3万〜20万円あたりが中心ですが、出典ごとに前提が違うため、その数字だけで見積の高い安いは決まりません。届いた見積に迷ったら、自社の月の予算帯とサイトの規模から頼める範囲を絞り、別料金と最低契約期間まで入れて最低でも出ていく額を出してから決めてください。

この記事では、次のことが分かります。

  • 出典ごとに割れる相場の中で、中小企業が見る帯
  • 月の予算帯ごとに頼める作業と、社内に残る手
  • サイトの規模から月額の上限を出す式
  • 初年度に最低でも出ていく額と、年間予算の上限の置き方

SEO外注の相場と中小企業が見る帯

SEO外注の相場と中小企業が見る帯

中小企業が月の予算を決めるときは、中小企業向けにSEO全般を扱った公開価格の、月3万〜20万円の帯から見てください。ほかの出典に並ぶ高い数字は、頼む相手と範囲の前提が違う価格として読みます。

出典ごとの中心帯と前提の違い

「中心」とされる帯は、出典によって月3万〜20万円、月10万〜40万円、月10万〜50万円とずれています(いずれも2026年10月時点の公開価格)。1つ目は中小企業向けにSEO対策の依頼全般を扱った価格、2つ目はSEOコンサルの契約に限った価格、3つ目は一般的な相場として示された価格で、数えている範囲が違います。

中小企業の月の予算で考えるなら1つ目の帯を基準にし、コンサル中心の契約を検討するときだけ2つ目と見比べます。料金の形では、内部対策をスポットで頼むと10万〜30万円の例があります。成果報酬は公開されている金額の例が少なく、根拠も示されていないため、目安を置きません。

同じ帯の中で金額を動かすのは、対策する語の数、狙う語の競合の強さ、記事の制作を含むかの3つです。見積が帯の上のほうにあるなら、3つのどれが効いているかを聞いてください。

月の予算帯ごとに頼める作業

月の予算帯ごとに頼める作業

SEOの月額は、作業の量を買う値段です。予算の帯が決まれば、外に出せる作業と、社内で持つ手もおおむね決まります。

月の予算帯 頼めることが多い作業 含まれないことが多い作業 社内に残る手
月1万〜3万円 ページ数の少ないサイトの現状診断 記事の作成・実際の修正 修正の実施・記事の制作
月3万〜8万円 内部対策・既存ページの改善・報告 記事の制作 記事の制作と公開の判断
月8万〜20万円 記事の設計・サービスページの改善・競合の比較 記事の制作は別料金のことがある 確認と公開の判断
月10万〜30万円 コンサルなら診断・指示書・順位報告、代行会社なら内部対策と記事の制作 コンサルなら記事の制作とサイトの改修 指示書を実装する手か、記事の確認

自社の予算が入る行を選び、「含まれないことが多い作業」を社内で持てるかを確かめてください。持てない作業が残るなら、その作業を見積に足すか、1つ上の帯を検討します。

月10万円未満の予算で届く範囲

月10万円未満で頼めるのは、点検と既存ページの手直しまでです。記事の作成とサイトの実際の修正は含まれないことが多いため、この帯で頼むなら、指摘された修正を社内で回せるかが分かれ目になります。

点検中心の小さなサイト向けの公開価格では、月1万〜3万円はタイトル・説明文・見出し・サイトマップ・検索の管理画面の基本確認が中心です。月3万〜8万円になると、内部対策(サイトの構造や表示を整える作業)、既存ページの改善、報告まで含まれることがあります。代行会社に内部対策だけを頼む場合は、月5万〜10万円の例があります。

この帯の提案に順位の保証が付いているなら、保証と引き換えにどの作業が省かれているかを聞いてください。点検と報告が中心の金額で順位を約束する根拠は見えにくく、省かれた作業は社内に回ってきます。

月10万〜30万円の予算で増える作業

月10万円を超えると、記事の設計やサービスページの改善まで外に出せるようになります。ただし同じ金額でも、記事の制作を含むかは頼む相手で分かれるので、帯だけで中身を決めつけないでください。

公開価格では、月8万〜20万円で記事の設計、サービスページの改善、競合の比較まで扱う例があります。SEOコンサルに限った価格では、月10万円台は診断・改善の指示書・順位の報告が中心で、記事の制作とサイトの改修は別になりやすいとされます。代行会社の価格には、内部対策に記事の制作を含めて月10万〜30万円とする例があります。同じ月10万円台でも、コンサルの話か代行会社の話かで含まれる作業が違います。

見積にAI検索への対策が入っているなら、具体的に何を整える作業なのかを聞いてください。中身が説明されない項目なら、その分をほかの作業に回せるかを確かめます。

見積の月額を作業に分けて読む手順

届いた見積は、作業ごとに分けて月の回数か本数に直すと、予算帯と比べられるようになります。

  1. 見積の項目を、診断・設計・実装・記事・報告の5つに振り分ける
  2. それぞれ月に何回、何本、何ページかを書き出す(書かれていなければ聞く)
  3. 書き出した作業を、月の予算帯ごとの表の「頼めることが多い作業」と照らす
  4. 帯より高ければ多く入っている作業を、安ければ抜けている作業を確かめる

見積を読んで頼む範囲を決めるのは自社です。外に任せても、成果と法律上の最終的な責任は依頼した会社が持つことになるため、5つのうち実装と記事の中身を社内の誰が確かめるかまで決めてから発注してください。

サイトの規模から出す月額の上限

サイトの規模から出す月額の上限

ページ数や月の記事数が増えると月に要る作業が増え、その分だけ上限も上がる、と整理しておくと見積を読みやすくなります。上限は相場の数字から借りず、自社の目標とする作業の量から出してください。

ページ数と更新量で変わる作業の量

月の作業量を増やすのは、ページ数、月の新規記事の数、直す既存ページの数、実装の有無の4つです。ページが多いほど点検と改善の対象が増え、新規の記事を増やすほど制作と確認が増えます。実装まで外に頼むなら、その作業も月額に乗ります。

規模別の月額を載せた公開価格は少なく、ある公開価格(2025年5月時点)では、10ページ未満で月5万〜15万円、50ページまでで月10万〜30万円、大規模や競合の激しい分野で月30万〜100万円以上としています。金額の根拠は示されていないので、自社がどの行に近いかを見る目安にとどめ、上限は作業の数から出します。

自社の数字で上限を出す式

月額の上限は、目標とする作業の量に単価を掛けて足すと出せます。予算から作業の量を割り出すのとは逆に、やりたい作業から要る額を出す式です。

上限U=n×a+p×c+i

  • n:月に増やす新規記事の本数
  • a:記事1本の単価
  • p:月に直す既存ページの数
  • c:1ページの改善費
  • i:月の実装の費用
  1. 狙う語の数と直したいページの一覧から、nとpを決める
  2. a・c・iに、見積の内訳の単価を入れる
  3. 出したUと見積の月額を並べる
  4. 見積がUを大きく上回るなら上回る分の作業を聞き、下回るなら入っていない作業を確かめる

作業ごとの単価が見積に無いときは、出してもらうよう頼んでください。単価の出ない見積は、Uと比べようがありません。

初年度に最低でも出ていく額

初年度に最低でも出ていく額

SEOの外注は、月額の大きさで決めるより、別料金と最低契約期間を入れて、続けるかを決める時点までにいくら出ていくかで判断してください。兆しが出る前にやめられない額が、最初に覚悟しておく額です。

見積に入りにくい別料金

月額の見積に入りにくい費用は、記事の制作、ツール、初期費用、サイトの修正の4つです。

  • 記事の制作:月額とは別料金のことが多い。記事制作に特化した会社の記載には、1本2万〜10万円とする公開価格がある
  • ツール:順位や競合を調べるツールの費用で、無料から月10万円まで幅がある
  • 初期費用:0円の例もあれば、見積に記載がない例もある
  • サイトの修正や実装:月額は指示書までで、修正の作業は制作費として別になることがある

見積にこの4つの行が無ければ、含まれているのか別料金なのかを1つずつ聞いてください。別料金なら、月にどれだけ発生するかも見込みに入れます。

最低契約期間と兆しが出るまでの支払い

続けるかを決める前に出ていく額は、次の2つで出します。大きいほうが、初年度の最初に用意しておく額です。

  • 最低でも払う額=月額×最低契約期間+初期費用
  • 兆しが出るまでの支払い=(月額+月の別料金+月の確認時間×社内の時間単価)×兆しまでの月数+初期費用

最低契約期間は6か月とする例が多く、3か月や縛りなしの例もあります。順位や流入に兆しが出るまでは3〜6か月が目安です。月の確認時間は、兼任の担当者が確認に使う時間を自社で書き出して入れます。

1年続けたときの総額は、月額×12+初期費用+別料金+実装費+月の確認時間×社内の時間単価×12で出せます。

▼兆しが出た後、3か月と6か月で何を見て続けるかを決めたい方はこちら
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SEOの年間予算の上限の置き方

SEOの年間予算の上限の置き方

SEOの年間予算の上限は、売上の何%といった割合から借りず、今の集客を削らずに出せる額と、回収を待てる期間の2つで決めてください。割合で決めると、自社の集客の事情が上限に映らないためです。

集客費全体の中でSEOに回す分

SEOに回す予算は、今の問い合わせを支えている広告・紹介・SNSの予算を削って作らず、それらを保ったうえで残る額から出します。SEOは兆しが出るまで数か月かかるため、先に削った手段の問い合わせが減り、SEOの成果が見える前に資金が細るからです。効果の落ちた手段を見直すのは、これとは別の判断です。

残る額が月の予算帯の一番下の帯にも届かないなら、今年はSEOの外注を見送り、社内で既存ページの手直しから始めるのも一つの選び方です。今の集客で問い合わせが足りていて、次の柱を育てたい段階なら、残る額の範囲でSEOに回す意味があります。

回収の見込みから上限を逆算する

年間の上限は、回収を待てる年数のうちに取り戻せる額から逆算します。回収を待てる年数をYとすると、次の式です。

年間の上限=1件の粗利×Y年のうちに見込める受注件数の合計÷Y

この上限と、1年続けたときの総額を並べます。総額が上限を超えるなら、予算帯を1つ下げるか、頼む範囲を絞るか、まだ頼まないかを選んでください。何件の受注が要るかを粗利から出す計算は、別の記事で手順を示しています。

▼年間の費用から、必要な受注とリードの件数を逆算したい方はこちら
BtoB SEOコンサルの頼み方|依頼の形・費用・止まる型
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補助金などを受けられるかは事前には分からないので、上限は補助を当てにせず、自社で払い切れる額で置いてください。

個人に業務委託するときの月額と期間

個人に業務委託するときの月額と期間

会社に作業の量で頼む帯とは別に、個人の専門人材に稼働の時間で頼む形もあります。マーケター向けの業務委託のマッチングを運営する事務局への聞き取り(2026年9月)をもとに、その月額と期間の目安を示します。

稼働で頼む形が候補に入る予算と最低期間

聞き取りでは、SEOやコンテンツ制作を業務委託で個人に頼むときの月額はおおむね月15〜30万円で、稼働は週10〜20時間が目安です。この水準は、SEO以外のマーケティングの領域でも同じです。

月の予算がこの帯の下限に届くなら、記事の本数で見積もる会社への依頼と並べて、稼働で頼む形も候補に入れてください。設計から記事の確認まで1人に通して見てほしい会社ほど、比べる価値があります。決まった本数の納品を求めるなら、本数で見積もる会社のほうが比べやすくなります。下限に届かないなら、月の予算帯で頼む範囲を絞るのが先です。

この形の契約は最低3か月からで、途中でやめても残りの期間の分がかかります。初年度に最低でも払う額を出すときは、最低契約期間に3か月を入れてください。

まとめ

中小企業のSEO外注の費用は、自社の数字を次の順で入れていけば決まります。

  • 範囲:月の予算が入る帯を選び、含まれない作業を社内で持てるかで頼む範囲を決める
  • 上限:ページ数と月の作業の量から、目標の作業に要る月額を式で出す
  • 判断:別料金と最低契約期間を入れ、続けるかを決めるまでに出ていく額で決める
  • 年間:今の集客を削らずに出せる額と、回収を待てる期間で上限を置く

次の一歩として、明日から次の3つに手を付けてください。

  1. 届いた見積を診断・設計・実装・記事・報告の5つに分け、月の回数と本数を書き出す
  2. 最低契約期間と、記事・ツール・初期費用・修正が別料金かを依頼先に聞く
  3. 兼任の担当者が月に確認に使う時間を書き出す
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この記事の監修者SOKKIN MATCH事業責任者/倉田 裕貴
SOKKIN MATCH事業責任者:倉田裕貴 株式会社SOKKIN 人材事業責任者

株式会社サイバーエージェントでは、シニアアカウントプレイヤーとして大手企業のコンサルに従事。WEB・アプリ問わず、運用ディレクションをメインに幅広い業種のお客様の課題へ対応してきた実績を持つ。また、マネージャーとして育成業務にも従事。
2022年、株式会社SOKKIN入社後、SOKKIN MATCH事業責任者に従事。

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