理学療法士は副業できる！？おすすめの副業や注意点を詳しく説明！

理学療法士として働きながら、「今よりも少し収入を増やしたい」「せっかく身に付けた理学療法士のスキルをもっと活用したい」と考えている人も多いでしょう。

近年では副業を許可する企業が増えていることもあり、スキルを活かして副業に取り組む理学療法士も多くなっています。

この記事では、理学療法士の副業についての基礎知識や、副業をするメリット・デメリット、おすすめの副業などを詳しく解説します。副業に取り組む上での注意点も詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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理学療法士の副業の実態
理学療法士におすすめの副業
理学療法士が副業するメリット
理学療法士が副業するデメリット
1. 時間管理が大変
2. 税金や確定申告の負担
理学療法士が副業を行う際のポイント・注意点
まとめ

理学療法士の副業の実態

理学療法士の副業は法律では禁止されていないため、勤務先の就業規則で許可されていれば問題なく可能です。理学療法士のスキルには安定した需要がありますので、スキルを活かした副業に取り組んで収入アップを実現している人は実際に多数います。

ただし、勤務先によっては就業規則で副業が禁止されている場合もあり、全ての理学療法士が副業できるわけではありません。勤務先によっては上司に相談して正式に許可を得てからでないと副業できない職場もあるでしょう。

勤務先が副業を許可していない場合は、残念ながら副業を諦めるか、副業が可能な職場に転職する必要があります。もし副業禁止の職場で隠れて副業をした場合、発覚すると懲戒処分などの対象になる可能性があるため注意が必要です。

とはいえ、理学療法士のスキルは社会的に需要が高く、企業の機密情報や個人情報を扱うことも少ないため、比較的副業がしやすい職業と言えるでしょう。

理学療法士におすすめの副業

それでは、理学療法士におすすめの副業を紹介します。

以下の8つの副業は、理学療法士の専門知識やスキルを活かして効率よく稼げるでしょう。

スポーツトレーナー

理学療法士のスキルを活かしてスポーツトレーナーの副業をすることができます。

主な仕事内容はスポーツ選手のコンディション管理やトレーニングの指導、ケガの予防や応急処置、リハビリの指導などを行います。

働く場所として、スポーツクラブの募集を探してチーム所属のトレーナーとして選手のケアを行ったり、個別の選手の個人契約のトレーナーになる方法があります。その他に、スポーツイベントや大会で会場に常駐するトレーナーや救護スタッフとして、短期や単発の仕事を探すこともできるでしょう。また、企業や学校などで個人の運動をサポートしたりケガの予防を担当する仕事もあります。

スポーツトレーナーの副業の報酬相場は職場や契約先によっても変わりますが、時給1,500円〜2,000円程度が目安です。

学生時代にスポーツに熱中していた人、スポーツ観戦が好きな人にとっては、やり甲斐を感じながら取り組める魅力的な副業になるでしょう。

セミナー講師

理学療法士の知識を活かしてセミナー講師として働く副業もおすすめです。同業者のための専門的なセミナーだけでなく、一般の参加者向けに健康やスポーツの安全、介護予防についての講座で講師を任されることもあります。人前で話すのが苦手でない人なら、すでに持っている専門知識と資格を活かして効率よく稼げる副業になるでしょう。

セミナー講師の収入目安は、セミナー1回あたり2〜3万円程度です。講座1コマが90分となることが多いため、時給換算すると1万円を超える高報酬の副業となります。ただし、講座の本番だけでなく自宅での事前準備も必要になるため、慣れるまでは時間に余裕を持って取り組むことが大切です。

セミナー講師の仕事は、求人サイトで検索したり、保健所や自治体などの募集を調べてみることで探せます。知人や友人の依頼で講師を頼まれることもあるため、知人に副業を探していることを伝えてみるとよいでしょう。

独立開業

施術家として開業するのも副業のひとつの選択肢です。将来は独立して自分のビジネスを行いたいと考えている人は、まずは本業を続けながら副業でチャレンジしてみるのがおすすめです。副業ならば万が一上手く行かなくてもダメージが小さいため、余裕を持って始められるでしょう。

ただし、理学療法士には開業権がありませんので、鍼灸師などの資格を取得して開業することになります。たとえば、自宅の一室を使ってリハビリなどの施術を行うサロンを開き、整体師として施術を行うという仕事が考えられます。

また、理学療法士や施術家とは別の分野で開業するのもひとつの方法です。自宅兼店舗でお店を持ちたいなら、カフェや飲食店の経営をするのもよいでしょう。ネットショップを経営したり、せどりを行ったり、クラウドソーシングを利用してフリーランスとして働くなど、様々な選択肢があります。

病院やデイサービスの非常勤

理学療法士のスキルは病院やデイサービスの業務とも関連性が高いため、非常勤として働く副業も考えられます。利用者や患者様の送迎を行ったり、介護を行ったりするのが業務内容です。

給与は地域によって異なりますが、平均時給は1,000円～1,500円程度です。平日の短時間勤務や土日の求人もありますので、本業に支障が出ないように働けるメリットがあります。

本業が病院で働く理学療法士の場合は、同じような環境で働けるため、新しい環境に馴染みやすいのもよいところです。理学療法士の資格と実務経験があれば高時給の求人でも採用されやすく、即戦力として活躍できるでしょう。

ジムやスポーツセンターでのパート・アルバイト

ジムやスポーツセンターでも理学療法士のスキルが活かせる副業ができます。仕事内容はスポーツトレーナーと似ている部分もありますが、施設を運営する企業に雇われる勤務形態のため、安定して長く勤められるという特徴があります。

ジムやスポーツセンターのパート・アルバイトには、主にフロントスタッフとインストラクターの求人があります。理学療法士のスキルが活かせるインストラクターのアルバイトでは、ジムのトレーニング機器の使い方の指導や利用者の体調不良時の対応、スタジオでのレッスンなどがあります。

時給相場は地域によって異なりますが、1,100円〜1,400円程度が目安となるでしょう。

将来はスポーツトレーナーの仕事に興味がある人にもおすすめです。ジムやスポーツセンターでアルバイトをしながら知識やスキルを向上させることで、スポーツチームやスポーツ選手との契約を獲得しやすくなるでしょう。

訪問リハビリのパート・アルバイト

訪問リハビリは、利用者の自宅を訪問してリハビリを行い、日常生活の改善をサポートする仕事です。理学療法士のスキルを活かして患者様の役に立てるやりがいのある副業です。

訪問リハビリでは理学療法士として数年間の実務経験が必要です。医療施設ではなく利用者の自宅でリハビリを行うため、万が一利用者が体調を崩してしまったときでも適切に対応できる人材が求められるからです。

収入面では、短時間勤務が可能で時給も高いため、効率的に稼げるのが魅力です。パート・アルバイト契約の場合、時給の目安は1,700円〜2,000円程度です。

なお、訪問時に車やバイクを使うことから運転免許が必要になる場合が多いです。職場によっては公共交通機関や自転車を使い、運転免許が不要な場合もありますので、応募条件を確認してみましょう。

専門分野のライター

理学療法士の専門知識を活かして専門分野のライターの副業をすることもできます。スポーツ分野やリハビリ、施設関連の情報を、資格を保有している専門家の立場で解説する記事を執筆する仕事です。

近年ではインターネット上のメディアやブログ、施設や医院のホームページに掲載するWeb記事の需要が高いため、出版業界にコネがなくてもライターとして活躍できます。クラウドソーシングサイトを利用して案件を受注し、自宅のパソコンを使って在宅で好きな時間に副業ができるのがメリットです。

Webライティングの収入相場は、1文字1円などの文字数単位で決まることが多いです。理学療法士の専門知識が必要な記事作成や記事監修を受注すれば、1文字2円〜3円など高単価な仕事が受注できますので、効率よく稼ぐことができるでしょう。目安としては、1日数時間の作業で月に5万円〜10万円程度稼ぐことができます。

趣味を生かした副業

理学療法士の分野から離れて、趣味を活かした副業をするのもひとつの選択肢となるでしょう。

たとえば、デザインが好きな人ならイラストレーターやWebデザイナー、プログラミングが得意ならエンジニアの副業をするのもおすすめです。その他に、動画編集や写真販売、ハンドメイド制作など、趣味の延長で収入が得られる副業もあります。

趣味を活かした副業は自分の好きなことや得意分野の仕事ができるため、本業で疲れがたまっているときに気分転換になったり、リフレッシュできるというメリットがあります。心から楽しめる副業はストレスを感じにくく、本業と両立しやすいでしょう。

様々なジャンルの副業を総合的に探したいときは、クラウドソーシングサイトの活用がおすすめです。クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのサイトに会員登録して、楽しみながら取り組める副業を探してみるとよいでしょう。

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理学療法士が副業するメリット

ここからは、理学療法士が副業をする4つのメリットについて詳しく解説します。

収入源が増える

副業をするメリットとして最も重要なのが、収入源が増えるということです。収入が増えることで生活に余裕が出て、精神的にも余裕が生まれるでしょう。

副業で収入源が増えると、本業で収入が減ってしまったり、万が一失業してしまったときの備えになるからです。

また、副業の収入をそのまま貯蓄することで、普段の食事や趣味、人付き合いや旅行なども少し豪華にできます。本業と副業の両立はハードワークになることもありますが、収入源が増えることによるメリットは非常に大きいでしょう。

スキルアップ

本業とは別の分野で働くことで理学療法士のスキルを広げることができます。そのため、副業には収入を増やすだけでなくスキルアップにも繋がるというメリットがあります。

たとえば、介護施設やスポーツトレーナーなどの副業をするなら、新たな知識や経験を得ることができます。副業で身に付けたスキルを本業に活かせる場合もあります。

副業を選ぶときは、収入額だけでなくスキルが身に付くかという点も考慮するのがおすすめです。

キャリアの幅を広げられる

副業でスキルを身に付けておくことで将来のキャリアの幅を広げられるというメリットがあります。

たとえば、将来的に開業やキャリアチェンジを考えている場合、副業を通じて経営のノウハウを学んだり、他分野の知識を得ることができます。

実際に収入を得ながらノウハウを学べますので、開業資金が必要なビジネスをしたい場合でも初期費用を準備することができます。

本業一本で独立開業の準備をする場合、事前に実践的な経験や知識が身に付きにくく、開業資金が貯まるまでの期間も長くなるでしょう。将来的に独立したいという希望がある人は、独立開業に役立つ副業を探してみるのがおすすめです。

人脈を広げることができる

副業を通して人脈を広げ、仕事の選択肢を増やすことができるのもメリットです。副業を行うことで本業とは別の人間関係の中で仕事ができるため、これまでにない新しい人脈を構築できる可能性があります。

たとえば、ジムやスポーツセンターのアルバイトの副業で人脈が広がり、スポーツトレーナーを探している選手を紹介してもらえるというケースもあるでしょう。未経験からスポーツトレーナーの契約を獲得するのは難しい場合もありますが、副業の職場で人脈を広げることで、思わぬ巡り合わせで希望する仕事が得られることもあります。

転職でキャリアアップを目指したり、独立開業で成功するためには、自分の能力だけでなく人間関係の助けが必要です。幅広い人脈を構築できればその分有利になりますので、本業だけでなく副業を通じて人脈を広げられるのは大きなメリットとなるでしょう。

理学療法士が副業するデメリット

反対に、理学療法士が副業をすることで考えられるデメリットについてもしっかりと確認しておきましょう。

時間管理が大変

副業を始めることで、本業のみの場合と比較して、時間管理が大変になるというデメリットがあります。

本業の仕事はフルタイムで週40時間以上働く職場がほとんどなので、その仕事終わりや休日に副業を行うのが一般的です。それに加えてプライベートの時間も確保する必要があります。本業を最優先にして、次に優先するのが副業の時間となるでしょう。その結果、プライベートの時間が減ってしまうため注意が必要です。

本業と副業を両立しながら十分な休息を取り、プライベートの趣味などの時間を確保するには計画的な時間管理が必要です。睡眠不足などで体調を崩したりしないよう無理なく計画的に進めるようにしましょう。

税金や確定申告の負担

副業で収入が増えることで、税金の金額が増えたり、社会保険の保険料が増える場合があります。発生した収入がすべて手元に残るわけではなく、税金を引いた手取り金額は若干少なくなりますので注意しましょう。

また、副業で年間20万円以上を稼ぐと確定申告が必要になります。年間を通して副業をする場合、月2万円以上稼ぐと20万円を超えるため、副業を行うとほとんどの人は確定申告が必要になります。本業の給与のみが収入源の場合と異なり、副業をすることにより税金の知識も身に付ける必要が出てきますので注意してください。

確定申告については、下記の注意点の項目で具体的に解説しますので目を通してみてください。