IT関連の副業案件のなかでも、その件数が増加傾向にあるのがアプリ開発です。近年は生成AIの発達に伴い、新規参入の門戸が広がっています。そのため、未経験者のなかにも副業で挑戦したいと考える人は多いでしょう。
しかしその一方で「アプリ開発は本当に未経験でも挑戦できるのか」「アプリ開発の副業案件を受注するための手順が知りたい」といった疑問・悩みを抱えた人も少なくありません。
本記事では、アプリ開発の副業事情について解説します。学習法・稼ぐためのコツ・必要なスキルなども含めて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- そもそもアプリ開発の副業とは？未経験からでも挑戦できる理由
- アプリ開発を副業にする3つのメリット
- 副業でアプリ開発をするうえで知っておくべき3つのデメリット
- 副業でアプリ開発をする際の収益はどうなる？
- 【始め方】副業としてアプリ開発を未経験から始めるには
- アプリ開発の副業に必要なスキルとは
- 独学でアプリ開発はできる？挫折しないための学習法とは
- 【初心者向け】アプリ開発の副業で稼ぐための5つのコツ
- 【生成AI活用】副業でアプリ開発をするテクニック
- 失敗しない！アプリ開発の副業向けプログラミングスクールの選び方
- 【厳選】アプリ開発の副業におすすめのプログラミングスクール5選
- 副業でアプリ開発の案件を獲得する4つの方法とおすすめサイト
- アプリ開発の副業を始める前に知っておきたい3つの注意点
- 【Q&A】アプリ開発の副業に関するよくある質問
- まとめ
そもそもアプリ開発の副業とは？未経験からでも挑戦できる理由
アプリ開発の副業について、未経験からでも挑戦できる理由も含めて解説します。
アプリ開発の副業で得られる収入と働き方
アプリ開発の副業は、単なる一時的な収入源だけではありません。継続的なスキルアップと収入増につながる、魅力的な選択肢です。
働き方には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、自分のアイデアを形にする個人開発です。App StoreやGoogle Playでアプリを公開し、広告収入やアプリ内課金で収益を得る方法です。軌道に乗れば、安定したストック収入源となります。
もう一つは、企業などから依頼を受けてアプリを開発する受託開発です。クラウドソーシングサイトなどを通じて仕事を見つけ、自分のスキルや経験に応じた報酬を得ます。実績を積むことで、より大規模な案件を受注できるようになり、収入もアップするでしょう。
未経験から始めても地道に学習と開発を続けることで、月数万円から数十万円を稼ぐ人も少なくありません。本業や家庭の事情に合わせて、場所や時間を選ばずに自分のペースで取り組める点も大きな魅力です。
最新技術を学びながら自身の市場価値を高め、将来のキャリア形成にも活かせます。副業を通じて得られる経験は本業でのスキルアップにもつながり、好循環を生み出すでしょう。
プログラミング未経験でも副業に挑戦できる3つの根拠
プログラミング未経験でもアプリ開発の副業に挑戦できる根拠は3つあります。
まず、学習環境が格段に充実している点です。オンライン学習プラットフォームやプログラミングスクールが数多く存在し、自分のペースで体系的に学べる環境が整っています。
次に、ノーコード・ローコードツールや生成AIの進化です。複雑なコードを書かなくても視覚的な操作でアプリを開発できるツールや、AIがコード生成をサポートしてくれる技術が登場しています。このようなツールが多数登場したことで、技術的なハードルが大きく下がりました。
最後に、案件の多様化です。クラウドソーシングサイトなどでは、未経験者でも取り組みやすいバグ修正や小規模な機能追加といった案件が多数あります。自身のレベルにあわせて案件を受注し、徐々にスキルアップしながら実績を積むことが可能です。
アプリ開発を副業にする3つのメリット
アプリ開発を副業にするメリットについて紹介します。
①将来性の高いITスキルが「資産」になる
アプリ開発を副業にすると、将来性の高いITスキルを「資産」として蓄積できる点はメリットでしょう。単に副収入を得るだけでなく、長期的なキャリア形成に大きな価値をもたらすからです。
経済産業省の調査によると、2030年には最大79万人のIT人材が不足すると予測されています。デジタル技術を扱える人材の需要は今後も、高まる一方です。
アプリ開発のスキルは、この需要が高い分野で働くための強力な武器となります。一度身につければ、副業で得られる収入が増えるだけでなく、本業でのキャリアアップや、より良い条件での転職にも活用できる汎用性の高いスキルです。
スキル資産を持つことで、変化の激しい時代でも安定した働き方を実現できるでしょう。アプリ開発は目先の収入だけでなく、未来の自分への投資にもなります。
②本業の収入にプラスして高単価な副収入を目指せる
本業の収入にプラスして高単価な副収入が目指せる点も、アプリ開発を副業にするメリットです。
厚生労働省が運営するjob tagのソフトウェア開発(スマホアプリ)で確認すると、短時間労働者の平均時給は2,449円とされています。この時給は、あくまで全国平均です。地域・仕事内容によって異なるので、一律ではありません。
大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスでの目安となる報酬額は、以下の通りです。
| 案件 | 仕事内容 | 報酬額 | 納期目安 |
| iPhone・iPadアプリ開発 | レストランアプリの修正、機能追加 | 30万円～ | 30日前後 |
| Androidアプリ開発 | レストランアプリの修正、機能追加 | 30万円～ | 30日前後 |
(参考：クラウドワークス発注相場【クラウドワークス】)
本業の収入とは別に、上記のような副業収入が得られれば金銭面でゆとりが生まれます。何らかの事情で本業での収入が減少した際のリスクヘッジにもなるでしょう。
アプリ開発は専門性が高く、その分高単価な案件が狙いやすい点はメリットといえます。
③時間や場所に縛られない自由な働き方が実現できる
アプリ開発の副業は、時間や場所に縛られない自由な働き方を実現できる点も大きなメリットです。
パソコンとインターネット環境さえあれば、自宅やカフェ、旅行先など好きな場所で作業ができます。本業のように、出勤時間や取引先の都合に左右されることはほぼありません。自分のペースで仕事を進められるため、リモートワークやフレックスタイムとの相性も抜群です。
また子育てや介護といったライフステージの変化によって働き方が制約されがちな人にとっても、アプリ開発の副業は柔軟に対応できる選択肢となります。早朝・深夜・休日の空き時間など自分が最も集中できる時間帯を選んで作業ができるため、本業との両立もスムーズです。
このような現代的な働き方は、ワークライフバランスを重視する人にとって、非常に魅力的といえるでしょう。
副業でアプリ開発をするうえで知っておくべき3つのデメリット
アプリ開発の副業をするうえで知っておくべきデメリットを紹介します。
①スキル習得までに一定の学習時間が必要になる
アプリ開発を副業にするデメリットとして、スキル習得にかなりの学習時間が必要になる点があげられるでしょう。
プログラミング未経験の場合、基礎を習得するだけでも一般的に300〜1,000時間かかるとされています。これは、本業と両立しながら取り組むには決して少なくない時間です。アプリ開発の副業は、誰でも簡単に始められるものではありません。継続的な学習と努力が不可欠であることを理解しておく必要があります。
学習時間を確保するためには通勤時間や休憩時間などのスキマ時間を活用したり、週末に集中的に学習時間を設けたりするといった工夫が必要です。
②個人開発アプリは収益化のハードルが高い
個人開発アプリの副業で収益化を目指す場合、ハードルが高いというデメリットも理解しておくべきでしょう。
App StoreやGoogle Playには、すでに数百万以上のアプリが登録されています。そのなかから自分のアプリを見つけてもらい、ダウンロードしてもらうことは容易ではありません。単に優れたアプリを開発するだけでなく、市場調査・プロモーション・ユーザーに長く使ってもらうためのUI/UXデザインといった開発以外の知識も求められます。
多くのアプリが収益化に至らず、開発者の努力が報われないケースも少なくありません。収益化を成功させるためには開発スキルに加えて、マーケティングやユーザーのニーズを深く理解する能力が必要です。
個人開発は時間と労力をかけても収益につながらないリスクがあることを認識したうえで、取り組みましょう。
③常に最新技術を学び続ける姿勢が求められる
アプリ開発を副業にするデメリットとして、常に最新技術を学び続ける必要がある点もあげられます。IT業界の技術進化は非常に速く、一度スキルを身につけたからといってそれで終わりではありません。
例えばiOSやAndroidのOSは毎年メジャーアップデートがあり、開発手法や利用できる機能が大きく変わることがあります。古い知識のままでは、最新の環境に対応できなくなり、仕事の機会を失うリスクが高まるでしょう。
日頃から技術ブログを読んだりオンラインの勉強会に参加したりして、新しい情報を継続的にキャッチアップする姿勢が不可欠です。継続的な学習時間と労力を要します。しかしスキルを陳腐化させずに、長期的に活躍するための重要な投資といえるでしょう。学習意欲がなければ、副業として続けるのは難しいかもしれません。
副業でアプリ開発をする際の収益はどうなる？
副業でアプリ開発をする際の収益について解説するので、参考にしてください。
収益モデル①：個人開発アプリで稼ぐ方法(広告・課金)
個人開発アプリで副業収入を稼ぐ代表的な方法は、アプリ内広告とアプリ内課金の2種類あります。
アプリ内広告は、主に無料アプリで収益を得るモデルです。アプリ内にバナー広告や、動画を視聴すると特典がもらえるリワード広告などを表示します。それらの広告のクリックや再生数に応じて、収益が発生する仕組みです。
多くのユーザーにダウンロードしてもらえれば、安定した収入につながりやすいというメリットがあります。しかし、広告表示がユーザー体験を損なう可能性もゼロではありません。成功事例としては、無料のゲームやツール系アプリがあげられます。
アプリ内課金は基本機能を無料で提供し、特定の機能制限の解除・ゲーム内アイテムの購入・月額課金といった形で収益化を図るモデルです。ユーザーがアプリの価値を十分に感じた上で課金するため、広告よりも高収益につながりやすい利点があります。成功事例では人気パズルゲームや、有料機能が充実した写真加工アプリなどがあげられるでしょう。
どちらのモデルも開発スキルだけでなく、ターゲットユーザーの分析やUI/UXデザインも収益化の鍵となります。
収益モデル②：受託開発で稼ぐ方法(案件受注)
受託開発で副業収入を稼ぐには、企業や個人から依頼を受けてアプリを開発して報酬を得る方法が一般的でしょう。この働き方の最大のメリットは、安定した収入が得やすいことです。依頼された仕事を確実にこなせば、毎月決まった額の報酬を得られる可能性があります。しかし、クライアントから指定された納期や仕様は守らなければなりません。自分のペースで開発を進められない、というデメリットがある点は考慮しておきましょう。
案件は、小規模なバグ修正や機能追加であれば数千円から数万円程度が目安です。新規アプリ開発となると数十万円から数百万円と、規模や内容によって単価は大きく変動します。案件を探す際は、クラウドソーシングサイトや副業エージェントの利用がおすすめです。
成功の鍵は、開発スキルだけではありません。クライアントの要望を正確に聞き出し、円滑にプロジェクトを進めるためのコミュニケーション能力も不可欠です。クライアントとの信頼関係を築くことで、継続的な仕事につながる可能性が高まります。
【始め方】副業としてアプリ開発を未経験から始めるには
未経験からアプリ開発の副業を始める手順を確認していきましょう。
STEP1：目標設定
未経験からアプリ開発の副業を始めるには、まず具体的な目標設定が不可欠です。漠然と「アプリ開発で稼ぎたい」と考えるだけでは、学習の途中で挫折しかねません。
例えば「3カ月後に簡単なToDoアプリをリリースし、月1万円の広告収入を目指す」のように、SMARTの法則(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限)に沿って目標を立てましょう。明確な目標があれば学習内容や期間が具体化され、モチベーションを維持しやすくなります。目標が設定できれば必要なスキルや学習計画も立てやすくなり、効率的に副業を始められるでしょう。
目標設定は、成功への第一歩であり、学習を続けるための羅針盤となる重要なステップといえます。
STEP2：学習
未経験からアプリ開発の副業を始めるには、まず作りたいアプリの種類に合わせて学習言語を選ぶことが重要です。iPhone向けのiOSアプリ開発を目指すならSwift、Android向けのAndroidアプリ開発を目指すならKotlinといった主要言語を学習しましょう。両言語とも日本語のオンライン教材や書籍が豊富にあり、初心者でも独学で学びやすい環境が整っています。
学習を始める際は、「ドットインストール」や「Progate」といったオンライン学習サイトがおすすめです。場所・時間を選ばず、手軽に基礎文法が学べます。
いきなり複雑なアプリ開発に挑戦するのではなく、まずは基本的な知識を習得することを目標にしましょう。
STEP3：実践
未経験からアプリ開発の副業を始めるには、アウトプットが最も重要です。ただ学習するだけでなく、実際に手を動かしてアプリを作ってみましょう。最初は完璧を目指さず、電卓・ToDoリスト・メモ帳といった簡単な機能を持つアプリで十分です。一つのアプリを完成させることで、大きな自信につながります。
アプリが完成したら、実際にApp StoreやGoogle Playにリリースしてみましょう。審査手続きや必要な書類の準備などリリースまでの流れを一度経験することが、次の開発への大きな糧となります。
実践を通じて得た知識と経験は、将来の案件獲得にも活かせる貴重な財産です。まずは小さな一歩から、アプリを完成させて世の中に公開する喜びを体験してください。
STEP4：改善・収益化
未経験からアプリ開発の副業を始める際、アプリをリリースしたら終わりではありません。ユーザーからのフィードバックを元に、改善を繰り返すPDCAサイクル(Plan→Do→Check→Action)を回すことが重要です。
まずはアプリストアのレビューやダウンロード数の推移を確認し、改善点を見つけましょう。例えば、ユーザーの要望に応じて新機能を追加したり、UIを改善したりすることで、アプリの価値を高められます。
この一連の経験は、あなたの貴重なポートフォリオとなるでしょう。GitHubなどに公開してどのような課題を解決し、どのような改善を行ったかを記述することで開発能力を客観的に示すことが可能です。
この繰り返しが次の案件獲得につながり、本格的に副業として収入を得るための大きな足がかりになります。継続的な改善が、スキルアップと収益化への道を開くでしょう。
アプリ開発の副業に必要なスキルとは
アプリ開発の副業に必要なスキルを紹介します。
必須スキル①：プログラミング言語(Swift / Kotlin)
アプリ開発の副業では、プログラミング言語の知識・スキルが不可欠です。ただし、iOSとAndroidどちらを対象にするかで必要なプログラミング言語が異なります。
iOSアプリ開発にはAppleが公式にサポートするSwiftが、Androidアプリ開発にはGoogleが公式に推奨するKotlinが主流です。どちらもシンプルで読みやすいコードが特徴で、初心者でも学びやすい言語として知られています。公式にサポートされているため、開発環境やドキュメントが充実しています。初心者・未経験者でも、安心して学習を進められるでしょう。
これらの言語を習得することでスマホアプリ開発の土台となるスキルが身につき、副業としての可能性が広がります。
必須スキル②：UI/UX設計の基礎知識
アプリ開発の副業では、UI/UX設計の基礎知識が不可欠です。UI(ユーザーインターフェース)は見た目のデザイン、UX(ユーザーエクスペリエンス)は利用体験を指します。アプリが動くだけでは十分とはいえません。いかにユーザーが「使いやすい」と感じるか、心地よく操作できるかが成功の鍵です。評価が高いUI/UXは直感的な操作や迷わない導線を提供し、ユーザーの満足度を高めます。
Appleの「ヒューマンインターフェイスガイドライン」やGoogleの「マテリアルデザイン」といった、公式のガイドラインを参考にしてください。ユーザーに受け入れられるデザインの基本原則を学べます。
これらはユーザーに愛されるアプリを開発するために欠かせない知識なので、必ず習得しておきましょう。
推奨スキル③：API連携やデータベースの知識
アプリ開発の副業でより高度なアプリを作るには、API連携とデータベースの知識も欠かせません。
API(Application Programming Interface)は、アプリと外部サービスをつなぐ橋渡し役です。例えば、天気予報アプリなら気象庁のAPIと連携して最新の天気情報を取得します。これにより、自分でデータを用意する必要はありません。豊富な情報を、アプリ内で表示できます。
またユーザーのログイン情報・設定・投稿内容などを保存するには、データベースが必要です。データベースは、これらのデータを安全かつ効率的に管理する役割を担います。これらのスキルを身につけることで、「外部情報を取り込む」「ユーザーデータを扱う」といったより実用的なアプリを開発できるようになるでしょう。
独学でアプリ開発はできる？挫折しないための学習法とは
アプリ開発の独学の可否について、挫折しないための学習法も含めて解説します。
結論：独学は可能だが約9割が挫折する厳しい道
アプリ開発の独学は可能ですが、容易ではありません。
プログラミング学習者の約9割が、途中で挫折するという調査データもあります。多くの挫折者が出てしまうのは、いくつかの要因が関係しているからでしょう。
独学では予期せぬエラーに遭遇した際に、質問できる環境がないため解決に時間がかかり、学習が停滞しがちです。また完璧なアプリを作ろうとするあまり、学習が膨大になりすぎてモチベーションを維持できなくなることも少なくありません。さらに、自分一人で学習スケジュールや進捗を管理する難しさも挫折の一因です。
独学で成功するためには、これらの困難を乗り越えるための強い意志と計画性が求められます。
学習仲間を見つける
独学でアプリ開発を進めるうえで、孤独感は大きな挫折の原因といえるでしょう。これを乗り越えるためには、学習仲間を見つけることが有効です。同じ目標を持つ仲間とつながることで、モチベーションの維持が容易になります。
仲間を見つけるには、SNSを活用するのがおすすめです。例えば、Xで「#駆け出しエンジニアとつながりたい」といったハッシュタグを使って学習の進捗を発信すれば、同じ境遇の人とつながるきっかけになります。
また、勉強会に参加するのもよい方法です。「connpass」のようなプラットフォームで自分のレベルに合った勉強会を探し、参加してみましょう。オンライン・オフライン問わず活発な情報交換を通じて、独学では得られない刺激や新しい視点が得られます。
質問できる相談相手を探す
独学でアプリ開発の学習を進めるうえで、最も挫折しやすいのがエラー解決です。一人で何時間も悩み続けるのは非効率であり、モチベーション低下に直結します。この問題を解決するには、質問できる相談相手を探すことが不可欠です。
有料のメンターマッチングサービス「MENTA」などを活用すれば、現役エンジニアから直接アドバイスをもらえます。このマッチングサービスは有料なので、料金を払わなければ利用できません。しかしエラー解決にかかる時間を大幅に短縮できるため、結果的に学習効率が上がり、時間とお金の節約につながります。
質問の仕方を工夫することも重要です。例えば「15分考えて解決しなければ質問する」といった「15分ルール」を設けることで、自分で考える力も養いながら時間を無駄にしない学習習慣を身につけられます。
質問できる環境は、学習の継続に不可欠な要素といえるでしょう。
【初心者向け】アプリ開発の副業で稼ぐための5つのコツ
アプリ開発の副業で稼ぐためのコツを紹介します。
ニッチなジャンルでNo.1を狙う
初心者がアプリ開発の副業で稼ぐには、競争が激しいメジャーなジャンルを避けてニッチなジャンルでNo.1を狙うのが効果的です。大手企業が参入しないような小さな市場で特定のユーザー層が抱える深い悩みを解決するアプリは、熱心なファンを獲得しやすく圧倒的なシェアを獲得できる可能性があります。
例えば、特定の趣味に特化した日記アプリや、マニアックな専門用語を学べるクイズアプリなどです。自分の趣味や得意分野と掛け合わせてアイデアを出すとユーザーのニーズを深く理解でき、愛されるアプリを作りやすくなります。
ニッチな市場で成功すれば、その分野の専門家として認知されて収益化も容易になります。大勢のユーザーに刺さらないかもしれないが、特定の誰かに深く刺さるアプリを目指しましょう。
完成度60%でも、まずリリースする
初心者がアプリ開発の副業で稼ぐには、完成度60%でもリリースすることが重要です。完璧主義に陥り、いつまでもリリースできないケースは少なくありません。
まずは、最低限の機能だけを実装したMVP(実用最小限の製品)の考え方を取り入れましょう。例えばToDoアプリなら「タスクの追加・削除」というコア機能に絞って開発し、まずは世に出してみてください。
リリースしない限り、それは存在しないのと同じです。市場に出して初めてユーザーからの率直なフィードバックやレビューを得られ、本当に求められている機能や改善点が見えてきます。このユーザーの反応をもとに改善を繰り返すことで、より高性能なアプリへの成長が可能です。
リリースを恐れず小さく始めてユーザーと共に育てていくマインドセットが、成功への近道といえるでしょう。
開発だけでなく「マーケティング」も学ぶ
初心者がアプリ開発の副業で稼ぐには、開発スキルだけでなくマーケティングも学ぶことが不可欠です。どんなに素晴らしいアプリを作っても、その存在が知られなければダウンロードされません。
まず重要なのが、ASO(アプリストア最適化)です。アプリストア内で検索されやすくするために魅力的で分かりやすいアイコン・タイトル、そして適切なキーワードを設定してください。これらの設定をするだけで、ユーザーの目に留まる機会が増えます。
さらに、X(旧Twitter)やnoteなどのSNSやブログを活用した情報発信も効果的です。開発の進捗を定期的に投稿したり、アプリの使い方や魅力を発信したりしましょう。潜在的なユーザーにアプローチできます。
このようなマーケティング手法を学び、実践することが重要です。開発したアプリを、多くの人に届けられるようになります。その結果、収益化の可能性も高まるでしょう。
複数の小さなアプリを開発・運用する
初心者がアプリ開発の副業で稼ぐには、複数の小さなアプリを開発・運用する戦略が有効です。アプリ開発は、開発したアプリが、必ずヒットするとは限りません。特定のアプリが失敗しても、別のアプリが収益を支えるというリスクヘッジの考え方が重要です。
例えば「簡単なToDoリストアプリ」「シンプルな電卓アプリ」「特定ジャンルのクイズアプリ」など、開発期間が短く済むものを複数リリースしてみましょう。収益源が分散され、安定した収入につながりやすくなります。
ヒットするアプリを開発できるかどうかは、ある種の確率論的な側面もあるので一概にはいえません。数多くのアプリをリリースすることで、ユーザーに刺さるアプリが生まれる可能性も高まります。
諦めずに継続し、スキルレベルを高める
初心者がアプリ開発の副業で稼ぐための最も重要なコツは、諦めずに継続することです。すぐに大きな収益を得られる人は、決して多くありません。ほとんどのケースでは、成果が出ない時期を経験します。プログラミングの学習曲線は最初は成長が緩やかで、ある時点から急激に伸びる点が特徴です。この「停滞期」を乗り越えて日々の学習や開発を続けることで、スキルは確実に向上します。
継続するためには、小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。「簡単なアプリを一つ完成させる」「新しい技術を一つ習得する」など、小さな目標を立てましょう。それらをクリアしていくことで、自信がついてモチベーションを保てます。
地道な努力が高単価な案件の獲得や収益性の高いアプリ開発につながり、稼げるようになるのです。
【生成AI活用】副業でアプリ開発をするテクニック
生成AIを活用した副業アプリ開発のテクニックを紹介します。
企画・アイデア出し：AIとの対話で発想を広げる
生成AIは、副業アプリ開発の最初の壁である「何を作ればいいか分からない」という悩みを解決する強力な味方です。企画やアイデア出しの段階でChatGPTなどのAIを壁打ち相手として活用することで、発想を大きく広げられます。
例えば、以下のようなプロンプト(命令文)をAIに投げかけてみてください。
「30代女性向けの家計簿アプリのアイデアを10個出してください。特に、子育てや仕事で忙しいライフスタイルに役立つ機能を盛り込んでください。」
この回答を元に、さらに「このアイデアの中で、家事の時間を短縮できる機能をもっと具体的に教えて」といった形で対話を重ねていきます。AIが提示する多様な視点や可能性をヒントにすることで、自分一人では思いつかなかったユニークなアイデアを発見できるでしょう。
AIはアイデアだけでなく、ターゲットユーザーのペルソナ(架空の顧客像)設定やアプリのコンセプト文作成といった企画の細部を詰めるサポートもしてくれます。
AIをパートナーとして活用することで企画段階を効率化し、より質の高いアイデアに辿り着けるでしょう。
設計・実装：AIでコーディング時間を半減させる
生成AIは、副業アプリ開発におけるコーディング作業を劇的に効率化する強力なツールです。特にプログラミング初心者にとっては、大きな恩恵をもたらします。
AIを活用すれば、コードの自動作成や定型的な作業の自動化が可能です。上手く活用することで、開発時間を大幅に短縮できるでしょう。例えば「ユーザーの入力をチェックする関数を作成して」といった指示を出せば、数秒でコードが生成されます。その他にもアプリのバックエンドと通信するためのAPI連携コードや、機能が正しく動作するかを確かめるテストコードの生成にも活用可能です。
生成AIの利便性の高さは、特に初心者の開発を力強く後押ししてくれます。エラーが発生した際も、エラー文をAIに貼り付けるだけです。解決策や原因を教えてくれるため、個人で何時間も悩む必要はありません。
挫折のリスクが減り、より多くの人がアプリ開発を継続できるようになるでしょう。AIをうまく活用することで、誰もが短期間でアプリを完成させられる時代が来ているといえます。
エラー解決：詰まりがちなエラーもAIに聞けば即解決
独学でアプリ開発を進めるうえで、最も時間を浪費して挫折の原因となりやすいのがエラー解決です。この課題点は、生成AIを頼ることで解決できます。
発生したエラーメッセージを、そのままChatGPTなどのAIに貼り付けてみてください。さらにエラーが発生した状況や関連するコードも一緒に提示することで、AIはより正確な原因と解決策を提示してくれるでしょう。
AIはエラーの根本原因を特定し、具体的な修正コードまで提案してくれます。自分で何時間も調べて悩む必要はありません。AIを活用すれば、スムーズに学習を進められます。
このテクニックを身につければ、エラーを恐れることなく開発に取り組むことが可能です。未経験者でも、挫折することなくアプリを完成させられるでしょう。
失敗しない！アプリ開発の副業向けプログラミングスクールの選び方
アプリ開発の副業向けに、失敗しないプログラミングスクールの選び方を紹介します。
サポート体制は充実しているか
アプリ開発の副業向けプログラミングスクールを選ぶ際は、サポート体制の充実度が最も重要といえます。独学で挫折する大きな原因は、エラーや疑問点をすぐに解決できないことだからです。スクールのサポート体制を確認する際は、以下の点をチェックしましょう。
| チェックポイント | 内容 |
| 質問し放題か | 回数制限があると、質問をため込んでしまう可能性がある |
| 対応時間 | 本業の傍らで学習する場合、早朝や深夜でも質問できるかを確認 |
| レスポンスの速さ | 質問から回答までに時間がかかると、学習の進捗が止まってしまう |
良いサポート体制の例は、以下の通りです。
- 現役エンジニアによる24時間チャットサポート
- 質問回数無制限
- 平均レスポンス時間1時間以内
手厚いサポートがあるスクールを選ぶことで、疑問を放置することなく効率的に学習を進められます。
副業支援・案件紹介の実績はあるか
アプリ開発の副業向けプログラミングスクールを選ぶ際は、副業サポート体制が充実しているかを確認しましょう。単にスキルを学ぶだけでなく、実際に収入を得ることが目的だからです。
確認すべきポイントとして、以下のような点があげられます。
| ポイント | 概要 |
| 卒業生の副業実績 | 卒業生の副業開始率や平均月収など、具体的な数字を公開しているか |
| 案件獲得サポート | ・履歴書やポートフォリオの添削、提携企業からの案件紹介、クライアントとの交渉術など ・実践的なサポートの有無 |
| 副業特化のカリキュラム | 個人開発アプリの収益化ノウハウや、受託開発案件の進め方など、副業に特化した内容が学べるか |
これらのサポートが手厚いスクールを選ぶことでスキル習得から案件獲得までスムーズに進められ、副業を成功させる可能性が高まるでしょう。
オリジナルのポートフォリオを制作できるか
アプリ開発の副業で案件を獲得するには、自身のスキルを証明するポートフォリオが不可欠です。しかしスクールのカリキュラム通りに作った画一的な作品は、ポートフォリオとしておすすめしません。ほかの受講生との差別化が難しく、採用担当者の目に留まりにくいからです。
そこで重要なのが、オリジナルのポートフォリオを制作できるかという点です。カリキュラムを終えた後、自分のアイデアを形にしたアプリ開発をサポートしてくれるスクールを選びましょう。例えば「最終課題としてオリジナルアプリを開発する」といったカリキュラムや、「メンターが企画段階からリリースまで伴走する」といったサポートがあれば理想的です。
質の高いポートフォリオは個性や熱意を伝え、案件獲得の大きな武器となるでしょう。
【厳選】アプリ開発の副業におすすめのプログラミングスクール5選
アプリ開発の副業におすすめのプログラミングスクールを紹介します。
TechAcademy(テックアカデミー)
TechAcademyは、オンライン完結型のプログラミングスクールです。短期間で集中して学びたい人や、一人だと学習が続かない人におすすめします。週2回、現役エンジニアとのマンツーマン面談が義務付けられており、強制力があるため学習のモチベーションを高く維持できるでしょう。面談では疑問点の解消・進捗管理・ペアプログラミングなど、個別のサポートを受けられます。
TechAcademyでは、「iOSアプリ開発を学べるiPhoneアプリコース」と「Androidアプリ開発を学べるAndroidアプリコース」の2種類から選択可能です。どちらもオリジナルのアプリを開発し、リリースまでをサポートしてくれます。
| 項目 | 詳細 |
| 料金 | 251,900円～(4週間プラン) |
| 期間 | 4週間、8週間、12週間、16週間 |
| サポート | ・現役エンジニアとの週2回マンツーマンメンタリング ・毎日15時〜23時のチャットサポート ・回数無制限の課題レビュー |
| 公式サイト | https://techacademy.jp/ |
SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)
SAMURAI ENGINEERは、目標に合わせてカリキュラムをオーダーメイドで作成してくれる点が最大の特徴です。作りたいアプリが明確な人や、特定のスキルだけを効率的に学びたい人に最適なスクールといえます。
特に副業での収入を目指す人には、「副業スタートコース」がおすすめです。Web制作やアプリ開発のスキル習得だけでなく、案件獲得から納品までのサポートも充実しています。実践的な経験も積めるでしょう。
| 項目 | 詳細 |
| 料金 | 495,000円～(6カ月コース) |
| 期間 | 1カ月～12カ月 |
| サポート | ・現役エンジニアとのマンツーマンレッスン ・24時間チャットサポート ・副業案件獲得サポート |
| 公式サイト | https://www.sejuku.net/ |
COACHTECH(コーチテック)
COACHTECHは、フリーランスとして独立することをゴールに設定している点が特徴のプログラミングスクールです。現役フリーランスエンジニアがメンターとして、稼ぐための実践的なスキルを徹底的に教えてくれます。独立も視野に入れている意欲の高い人におすすめです。
またCOACHTECHは、「COACHTECH Pro」という保証制度を導入しています。卒業後にフリーランスとして案件を獲得できなかった場合、受講料を全額返金してくれる制度です。案件獲得までの徹底したサポート体制が整っているため、安心して学習に取り組めるでしょう。
| 項目 | 詳細 |
| 料金 | 月額43,780円〜(一括払いの場合は437,800円) |
| 期間 | 6カ月～ |
| サポート | ・現役フリーランスメンターによる週2回のメンタリング ・無制限のチャットサポート ・就職・転職サポート |
| 公式サイト | https://coachtech.site/ |
TECH I.S.(テックアイエス)
TECH I.S.(テックアイエス)は、業界随一の質問応答体制が特徴のプログラミングスクールです。学習中に発生した疑問やエラーに対し、「いつでも、5分以内に、現役エンジニア講師が応答する」という手厚いサポート体制を完備しています。エラー解決に長時間悩むといった無駄を徹底的に排除し、学習効率を最大化したい人におすすめです。
副業を目指す方向けに、「副業コース」が用意されています。アプリ開発のスキル習得・クラウドソーシングサイトでの案件獲得方法・クライアントとのやり取りのノウハウなど、副業に特化した実践的な内容を学べるので役に立つでしょう。
| 項目 | 詳細 |
| 料金 | 495,000円～(6カ月コース) |
| 期間 | 6カ月、9カ月、12カ月、36カ月から選択 |
| サポート | ・5分以内の質問応答サポート ・週2回のオンライン面談 ・卒業後も無期限のサポート |
| 公式サイト | https://techis.jp/ |
RaiseTech(レイズテック)
RaiseTech(レイズテック)は、「最速で稼げるエンジニア」を育てることを目指した実践主義のプログラミングスクールです。現場で通用する技術を徹底的に教えることを重視しており、特にJavaに強みを持っています。
Androidアプリ開発で堅実に稼ぎたい人には、「Javaフルコース」がおすすめです。Javaの基礎からWebアプリケーション開発、さらにはクラウドサービスのAWSについても学びます。
| 項目 | 詳細 |
| 料金 | 448,000円～ |
| 期間 | 16週間(4カ月間) |
| サポート | ・現役エンジニア講師によるリアルタイム授業 ・無期限かつ無制限の質問サポート ・転職や案件獲得サポート |
| 公式サイト | https://raise-tech.net/ |
副業でアプリ開発の案件を獲得する4つの方法とおすすめサイト
アプリ開発の副業案件を獲得する方法とおすすめサイトを紹介するので、参考にしてください。
クラウドソーシングサイトで実績を積む
アプリ開発の副業案件を獲得するには、クラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングサイトが未経験者にとって最も挑戦しやすい方法です。
最初は単価の低いバグ修正や簡単な機能追加、動作テストといった案件から始めましょう。実績と評価を、地道に積み重ねていくことが重要です。高評価は、次の案件獲得につながります。徐々に単価の高い案件にも、挑戦できるようになるでしょう。
プロフィールを充実させてこれまでに開発した簡単なアプリをポートフォリオとして掲載することも、信頼を得るために効果的な方法といえます。
副業エージェントで高単価案件を狙う
アプリ開発のスキルと実績が身についたら、副業エージェントを利用して高単価案件を狙いましょう。ITプロパートナーズやレバテックフリーランスなどのエージェントに登録すると、スキルや希望に合った非公開案件を紹介してもらえます。
エージェントが契約交渉や条件調整などを代行してくれるため、安心して仕事に集中できるのが大きなメリットです。また企業からの信頼も厚いため、個人では獲得が難しい大手企業の案件に挑戦できる可能性も高まります。
登録から面談や案件紹介まで、プロのサポートを受けながらキャリアアップを目指せるので便利でしょう。
SNSやブログで情報発信し、直接依頼を狙う
自身のスキルや開発実績をSNSやブログで積極的に発信し続けることで、企業や個人から直接案件の依頼を受ける方法もあります。これは「セルフブランディング」と呼ばれ、開発者としての価値を高めることが可能です。
例えばXでは開発中のアプリの進捗を定期的に投稿したり、技術ブログで学んだことや開発で苦労した点を解説したりしましょう。スキルや人柄に興味を持つ人が増えていきます。
SNSやブログでの情報発信はスキルを証明するポートフォリオ代わりにもなり、信頼性を高めるうえで非常に効果的です。
知人や友人から紹介をもらう
アプリ開発の副業案件を獲得する最も信頼性が高く、受注につながりやすい方法として知人や友人からの紹介があげられます。普段から「アプリ開発を副業でやっている」と周囲にアピールしておくことで、何かのきっかけで仕事の依頼が舞い込む可能性が高まるでしょう。
紹介案件のメリットは、契約交渉がスムーズに進みやすい点です。しかし金額交渉がしにくかったり、仕様変更に対応しづらかったりする場合も珍しくありません。事前に、しっかりと条件をすり合わせておくことが重要です。
紹介者との関係性を壊さないためにも、プロとして責任を持って仕事に取り組む姿勢を見せましょう。
アプリ開発の副業を始める前に知っておきたい3つの注意点
アプリ開発の副業を始める際の注意点を紹介します。
会社の就業規則を必ず確認する
アプリ開発の副業を始める前に、必ず会社の就業規則を確認しましょう。副業・兼業は推進する方向で進められていますが、従業員の副業について規定を設けている企業は少なくありません。無断で副業を行って発覚した場合、懲戒処分や減給といったトラブルに発展する可能性があります。
就業規則でチェックすべき項目は、「副業の可否」「副業の種類」「申請手続きの有無」などです。副業が許可されている場合でも、事前に会社への届け出が必要なケースが多いので注意してください。
もし副業が禁止されている場合は、人事部や上司に相談し、副業を許可してもらうための申請手続きがないか確認してみましょう。近年は副業を推奨する企業も増えているため、相談次第で許可が下りる可能性もあります。
本業とのトラブルを避けるためにも、事前の確認と正しい手続きを行ってください。
本業とのバランスをとり、無理をしない
アプリ開発の副業を始める際には、本業とのバランスをとって無理をしないことが重要です。副業に熱中するあまり睡眠時間を削ったり休日を全て費やしたりすると、本業がおろそかになったり心身の健康を損なったりするリスクがあります。
副業を継続するためには、無理のないスケジュールを組むなどタイムマネジメントの工夫が必要です。例えば「平日は1日1時間、週末は3時間」のように具体的な時間を決め、それ以外の時間は休息に充てるようにしましょう。
心身の健康は、学習効率や生産性にも直結します。副業はあくまで自分のペースで進められる魅力的な働き方です。無理なく楽しく続けられる範囲で取り組むことが、長期的な成功への鍵となります。
年間所得20万円超で確定申告が必要になる
アプリ開発の副業を始める上で、税金に関する知識は不可欠です。副業による所得(収入から経費を引いた金額)が年間で20万円を超えると、確定申告と納税をしなければなりません。怠ると、意図せず脱税となってしまう可能性があるため注意が必要です。
アプリ開発の副業で経費にできるものには、パソコン代・ソフトウェアのライセンス費用・技術書代・セミナー参加費などがあります。これらの経費をしっかりと計上することで、課税対象となる所得を抑えられるでしょう。
確定申告は、国税庁のウェブサイトにある「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば比較的簡単に手続きできます。
【Q&A】アプリ開発の副業に関するよくある質問
アプリ開発の副業に関するよくある質問と回答を紹介するので、参考にしてください。
Q. アプリの維持費はどのくらいかかりますか？
アプリは、リリース後も維持費がかかることを理解しておく必要があります。
iOSアプリを公開するためには、Apple Developer Programの年会費として$99(約15,000円)が必要です。一方でAndroidアプリの場合は、Google Play Consoleの初回登録料として$25(約4,000円)を一度支払うだけで済みます。これらの登録料は、アプリを公開するための必須コストです。
多くのアプリはユーザーデータを保存したり、外部と通信したりするためにサーバーやデータベースが必要となります。これらの費用は利用量に応じて変動するため、一概にはいえません。AWSやGCPといったクラウドサービスでは、小規模な利用であれば無料枠内で運用できることが多いでしょう。しかしアプリのユーザーが増えてトラフィックが急増すれば、費用も増加します。アプリの成長に合わせて、適切な資金計画を立てておかなければなりません。
Q. 10万ダウンロードされたら収入はいくらになりますか？
10万ダウンロードで得られる収入は、収益モデルによって大きく異なります。
広告モデルの場合、広告の表示回数やクリック数で収益が決まります。ダウンロード数だけでは、収益は計算できません。例えば、10万ダウンロードのアプリが月間100万回広告が表示されてクリック率1%でクリック単価10円だったとすると、月収は「100万回 × 1% × 10円 = 10万円」となります。
アプリ内課金モデルの場合、ダウンロード数だけでなく課金率と平均課金額が重要です。課金率1%で平均課金額1,000円と仮定すると、月収は「10万ダウンロード × 1% × 1,000円 = 100万円」と広告モデルよりも高収益になる可能性があります。
このように、アプリのジャンルや収益化戦略によって収入は大きく変動する点を理解しておきましょう。
Q. スマホだけでもアプリ開発はできますか？
残念ながら、スマホやタブレットだけでの本格的なアプリ開発は困難です。結論からいうと、パソコンは必須となります。スマホは、あくまで開発したアプリの動作確認用です。コードを書くコーディング作業やアプリを動く形にするビルド作業には、相応のスペックを持つPCが必要になります。
アプリ開発には、統合開発環境やIDEといった専用の開発環境をインストールしなければなりません。これらのIDEは大量のコードやファイルを処理するためメモリ8GB以上、そしてIntel Core i5以上やM1チップといった高性能なCPUが推奨されます。また多数のプロジェクトファイルやシミュレーターのデータを保存するために、十分なストレージ容量も不可欠です。
これらの開発環境はスマホのOS上では動作しないため、パソコンなしでアプリ開発はできません。スマホやタブレットは、あくまで開発したアプリを実際に動かして試すための補助的なツールと捉えましょう。
まとめ
アプリ開発の副業事情について解説しました。
初心者・未経験者であっても、必要なスキル・知識を習得すればアプリ開発の副業は可能です。アプリ開発の副業案件は高単価なものが多いので、軌道に乗れば安定した収入が得られるでしょう。
しかし、スキル・知識の習得には時間とコストがかかります。また、副業のための設備投資も必要です。
本記事で紹介したメリット・デメリット・始め方・稼ぐためのコツなどを参考にして、事前準備を行ったうえでレベルにあったアプリ開発の副業を始めてみてはいかがでしょうか。
▼副業を始めたい人向けにエージェントの活用方法を紹介。これから副業を考えている方はぜひ合わせてご覧ください。
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