コンサルタントって何してるの?職種や代表的な企業について徹底解説します!

仕事・キャリア
今回はコンサルタントについて、基本から種類、役職まで詳しく解説していきますね。就職や転職を考えている方に役立つ情報をまとめました。

「コンサルタントって何してるの?」という疑問を抱く方は少なくありません。

特にコンサルティング業界に興味のある方は、基礎知識や職種、代表的な企業について理解を深めておく必要があります。

そこで本記事では、コンサルタントの基本から種類、役職、プロジェクトの例などを解説していきます。また、代表的なコンサルティング業界の企業、コンサルタントのやりがい、求められるスキルなどもまとめました。

最後には、コンサルタントへの就職・転職に活かせる資格や経験も紹介します。

ぜひコンサルタントに関する理解を深めて、就職や転職に役立ててください。

コンサルタントって何?

コンサルタントとは、企業の課題を明確にし、解決の道筋を提案する職業です。

コンサルには「相談する」という意味があり、主な仕事はクライアントと話し合いながら、課題解決のための提案をすることです。企業の成長を手助けする、伴走者を務めるのがコンサルタントの役割です。

一口にコンサルタントといっても、対象範囲によって名称が異なります。たとえば人事に特化した「人事コンサルタント」や戦略に特化した「戦略コンサルタント」など、幅広い職種が存在します。

コンサルタントにも色々な種類があるんですね。
はい、専門分野によって様々な種類のコンサルタントがいます。詳しく見ていきましょう。

すべてのコンサルタントに共通するのは、企業の成長のために全力を尽くすという点です。そのため、プレッシャーがかかり、仕事も多忙を極める一方で、やりがいも感じられる職業です。

コンサルタントの種類

ここからは、コンサルタントの種類について詳しく解説していきます。

コンサルタントは「専門系」「戦略・業務系」「IT系」の3種類に分かれます。

各分野には、どのようなコンサルタントの種類があるのか、ここで確認していきましょう。

専門系コンサルタント

専門系コンサルタントは、ある業界や分野に特化したコンサルタントです。

たとえば、キャリアや営業、人事など、それぞれの業界課題に特化した解決策を提案します。一般的なコンサルティングとは異なり、高い専門性が求められるため、業界に精通した人材が適任の職業です。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、働く人の職業選択やキャリア形成を支援する専門家です。

国家資格にも定められており、登録制の名称独占資格としても知られています。

キャリアコンサルタントは、面談を通じて個人の個性や強みを整理し、必要なスキルや資格の取得を促すなど、長期的なサポートを提供します。また、企業の人材育成の相談窓口として機能することもあります。

単なる就職支援にとどまらず、人と仕事をつなぐ架け橋となる役割を担う職業です。

営業コンサルタント

営業コンサルタントは、企業の売上アップを目的に、営業活動の改善を支援する専門家です。

ターゲットの設定や営業プロセスの見直し、現状分析などを行い、成果につながる仕組みを設計します。

単にノウハウを教えるだけではなく、持続的な成果につながる仕組みを作ることが目的です。そのため、営業マニュアルの作成や現場スタッフへの研修なども業務に含まれることがあります。

人事コンサルタント

人事コンサルタントは、組織の人材に関わる課題を解決する専門家です。

主に採用から育成、評価、労務まで、人事に関する幅広い領域をカバーします。そのため、現状分析を通して、採用プロセスや人事制度を点検し、問題の解決につながる改善策を提案します。

たとえば、優秀な人材の確保や離職率低下の施策、評価の公平性の維持など、人事に関する仕組みづくりを行うのが特徴です。

人事コンサルタントは、企業の根幹を担うコンサルティングであり、持続的な成長のためには欠かせない職業です。

建設コンサルタント

建設コンサルタントは、社会インフラや建設プロジェクトを支援する専門家です。

道路や橋、水道など、私たちの生活に関わる計画や設計に携わり、安全性や効率性を重視しながら、最適な提案を行います。優れた提案のためには、地域の特性や利用者のニーズを把握しなければいけません。

また、法律や技術の知識も必須で、常に現場に反映できる提案を行います。昨今では、老朽化や自然災害を加味した、長期的な視点での提案が重視されています。

建設コンサルタントは、市民が安定して暮らせる基盤を実現する職業で、技術と専門知識が欠かせない職業です。

戦略・業務系コンサルタント

戦略・業務系コンサルタントは、企業の課題を分析し、成長戦略や業務効率化を支援する専門家です。

組織や事業、財務などに踏み込み、幅広い支援や施策の提案を行います。局所的な問題解決のみならず、経営全体の舵取りを行う職業です。

業務コンサルタント

業務コンサルタントは、日常的な業務フローの改善を支援する専門家です。

主に企業の業務プロセスを見える化し、時間やコストといった無駄を洗い出します。そのうえで、業務効率化を実現する施策を提案します。

経営戦略のなかでは、ミクロな視点での生産性向上を目的としているのが特徴です。

たとえば、書類作成の自動化やコミュニケーションツールの導入など、現場の仕事をスムーズにする提案が多いです。

業務コンサルタントは、業務効率化を実現し、企業全体のパフォーマンスを高める職業です。

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは、企業の方向性を支援する専門家です。

主に市場や競合の調査を通じて、新規事業の立ち上げや各分野への投資判断を行います。企業の強みと弱みを適切に整理し、未来に向けた戦略を提案することが主な仕事です。

たとえば、デジタル戦略の立案や海外進出のプロセス作りなど、実務的な改善よりも、長期的な道筋を描く点が特徴です。

経営コンサルタント

経営コンサルタントは、企業全体の経営課題を支援する専門家です。

人事や財務、マーケティングなど、幅広い分野にアプローチし、より良い経営の方向性を提案します。主に経営状況を分析し、そのうえで改善が必要な領域を特定、現実的な計画を立案し実行に移す仕事です。

たとえば、資金繰りの改善や人材育成の仕組みづくり、顧客獲得施策の提案など、経営に関するあらゆる助言を行います。

経営コンサルタントは経営層に近い立場で、企業の持続的な成長を支えるパートナーです。

IT系コンサルタント

IT系コンサルタントは、情報技術を活用して、企業の課題解決を支援する専門家です。

システムやツールの導入、IT戦略の策定を支援し、業務効率化を実現します。経営課題をIT技術のノウハウを生かして解決するイメージです。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業が抱える経営課題をIT技術を用いて解決する専門家です。

まずは、クライアントの業務や戦略を理解したうえで、どのようにIT技術を活用すればよいのか、といった方向性を提案します。

たとえば、クラウドの導入でコストや利便性を向上させたり、コミュニケーションツールの導入で社内交流を活性化させたりします。また、セキュリティ対策やITガバナンスの整備もITコンサルタントの重要な業務です。

ITコンサルタントとシステムコンサルタントの違いは何でしょうか?
いい質問ですね。ITコンサルタントは経営戦略の視点からIT活用を提案し、システムコンサルタントは具体的なシステム設計や導入を担当します。役割が少し異なるんですよ。

この職業で大切なのは、単なるIT技術の支援にとどまらないことです。そのため、IT技術のノウハウはもちろん、クライアントの長期的な競争力向上までに貢献できる存在を目指します。

システムコンサルタント

システムコンサルタントは、具体的なシステム設計や導入支援を行う専門家です。

既存の業務フローを整理し、クライアントの要望にあったシステムの仕様を策定します。加えて、開発ベンダーとの調整や導入後の運用設計まで、総合的に支援する仕事です。

たとえば、基幹システムの入れ替えや業務アプリの導入などが代表例です。現場での使いやすさはもちろん、クライアントの要望や予算に適した要件を両立させる必要があります。

システムコンサルタントは、実務を支える仕組みを形にし、現場を動かす役割を果たしています。

コンサルタントの役職

コンサルタントには、主に4つの役職があります。

もっとも上位の役職はパートナーです。実績に応じて役割が変わっていき、いずれはパートナーを目指すこととなります。

ここでは、主なコンサルタントの役職について詳しく解説していきます。

パートナー

パートナーは、コンサルタントにおける最上級の役職です。

経営層と直接関わりながら案件を獲得し、事業全体を引っ張り上げます。パートナーの責任は、事業の成長だけではなく、企業のブランド力向上や長期的な信頼関係の構築など、多岐にわたるのが特徴です。

何よりも経験や実績、信頼がなければ務まらないポジションです。そのため、コンサルタントのなかでも年収は高く、やりがいも大きいといえます。その一方で、責任は重く、常に戦略的な視点を持って、経営を成功へと導いていく必要があります。

マネージャー

マネージャーは、プロジェクトの現場を統括する中核的な役職です。

クライアントとの交渉、進捗管理、メンバーへの指示・指導などを通じて、計画通りの成果を出す必要があります。高いマネージメント能力が必要で、現場はもちろん、ときには実務にも関わるキーパーソンです。

マネージャーは、戦略の流れを指揮し、実務との橋渡しをする重要な役割といえます。パートナーに比べて現場に近い存在だからこそ、より企業の成長につながる具体的な提案や判断が必要となる職業です。

コンサルタント

コンサルタントは、実務の中心を支える職業です。

リサーチや分析、提案資料の作成を通じて、自らプロジェクトを動かしていきます。マネージャーの指示に従いつつ、率先して課題を発見し、解決へと導く能力が求められます。

日々の業務は多岐に渡り、リサーチからインタビュー、モデル作成など、幅広いスキルや知識が必要です。また、論理的思考力はもちろん、コミュニケーションやプレゼンテーションスキルも不可欠です。

コンサルタントは、計画を現実化する職業です。企業の理想を実現する最先端の仕事のため、ここでの成果が次の役職へと上がるきっかけとなります。

アナリスト

アナリストは、プロジェクト全体を支える重要な役職です。

リサーチや情報整理、統計分析といったコンサルタントの基本となる業務を担当し、上位職の意思決定をサポートします。

主に上位職の右腕的な役割を担うので、リサーチや分析などのスキルが欠かせません。こうしたスキルは、プロジェクト全体の質にも関わってくるため、初級ポジションでありながら責任は重いです。

アナリストは、コンサルティングの基盤を作る存在であり、組織にとって欠かせない役割を担っています。

コンサルタントの役職は下から順に

  • アナリスト:リサーチ・分析の実務担当
  • コンサルタント:プロジェクトの中心メンバー
  • マネージャー:プロジェクト全体の統括
  • パートナー:案件獲得と事業全体の責任者

実績を積むことで、ステップアップしていく仕組みです。

プロジェクトの流れ

コンサルティングにおけるプロジェクトでは、課題発見から解決策の実行まで、一連の流れで進めます。

まず、クライアントが抱える課題を明確にし、経営陣へのヒアリングや市場分析を通じて、隠れた課題を特定します。

次に調査や分析フェーズに入り、データ収集や競合調査、業界動向の把握を行い、先ほどの課題を掘り下げます。

その後、戦略を立案し、改善の方向性や具体的な施策を提示します。問題がなければ、クライアントが戦略を実行できるよう、さまざまな施策の支援を行っていきます。

最後に、計画通りに効果が出ているかを確認し、必要に応じて改善策を提案します。

このように、PDCAサイクルを回しながらプロジェクトを進めることで、成功確率を高めることが可能です。

コンサルタントのプロジェクトの例

コンサルタントは、プロジェクトのなかでどのような役割を果たしているのでしょうか。

ここでは、有名コンサルタント会社の事例をもとに、具体的なプロジェクト内容を紹介します。

各社がどのような課題に取り組み、どんな成果を上げたのかを確認することで、コンサルティングの仕事のイメージをより明確につかむことができます。

PwC(プライスウォーターハウスクーパース)

PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、大日本印刷の経費精算業務の現状と課題を明確にし、電子帳簿保存法に対応した「経費精算DX」の構築を支援しました。

これにより、経理業務の効率化を実現し、ペーパーレス化なども加速させています。

このように、社内業務の改善やフロー構築は、コンサルティング会社が提供するサービスのひとつです。

この事例では、適切なプロセス設計によって、中長期的な業務改善を実現しました。

参考:電子帳簿保存法にも対応し、経理業務効率化やガバナンス強化も|PwC

アクセンチュア

アクセンチュアでは、日本ハムのビジョンをもとに、新規事業の立案を支援しました。

日本ハムにとって、新規事業を専門に扱う組織の立ち上げは、創業以来初めての試みです。そんななか、外部パートナーとしてアクセンチュアが関わり、組織に参入して目標達成に向けた助言や支援を行いました。

新規事業の立ち上げでは、組織との密なコミュニケーションが不可欠です。

アクセンチュアは、自社の強みを活かしながら、クライアントにとって最適な形を提案しています。

参考:日本ハムのビジョン「たんぱく質を、もっと自由に。」をカタチにする。新プラットフォーム「Meatful」「Table for All」はこうして生まれた【座談会】日本ハム × アクセンチュア ソング/ Droga5 / Fjord|アクセンチュア

BCG(ボストンコンサルティンググループ)

BCG(ボストンコンサルティンググループ)は、世界経済フォーラムと共同で環境問題に取り組んでいます。

コンサルティング会社の仕事は、企業の成長に関わるものと考えがちですが、こうした環境問題への取り組みのように、社会的課題や政策提言にも関わることがあります。

企業だけじゃなくて、環境問題や社会課題にも取り組むんですね!幅広い分野で活躍しているんだ。
その通りです。コンサルタントは企業の成長支援に限らず、さまざまな問題解決の場で活躍しているんですよ。

このように、コンサルタントは企業の成長支援に限らず、さまざまな問題解決の場で活躍します。そのため、環境問題を含めた幅広い課題に対する知識や理解が必要です。

参考:BCGとWEFの共同プロジェクト: CEO 気候リーダーズ|BCG

コンサルタントは忙しい?

コンサルタントと聞くと、多くの方は忙しいというイメージを持たれるのではないでしょうか。

ここでは、本当にコンサルタントは忙しいのか、働き方やワークライフバランス、働く場所などをもとに、現状をまとめてみました。

働き方

コンサルタントの働き方は、一般的な業種に比べると忙しい傾向にあります。

主に企業のパートナーとなり、プロジェクトに参加するため、時間的な制約が大きいです。さらに限られた時間のなかで、課題解決に向けた提案をする必要があるので、結果的に業務が多忙となります。

特に、繁忙期に差し掛かると、一般的な企業のような働き方は難しいかもしれません。

時間を大切に働きたいという方に、コンサルタントは向いていません。プロジェクトによっては長時間労働になることもあるため、注意してください。

ワークライフバランス

近年、働き方改革の影響もあり、少しずつワークライフバランスが改善されてきました。特に大手コンサルティング会社では、残業時間の是正が行われています。

しかし、コンサルティング会社のなかには、現在でもワークライフバランスに問題のあるケースも多いのが現状です。特に入社直後は、他業種に比べて勤務時間が長くなる傾向にあります。

もちろん、立場や役職、企業規模によって、ワークライフバランスは改善傾向にありますが、基本的にはある程度の残業などを覚悟しておくべきでしょう。

働く場所

コンサルタントの勤務地は、プロジェクトごとに異なります

たとえば、自社とクライアントを行き来するケースや、クライアント先に常駐するケースなど、さまざまです。

またコロナ禍以降は、リモートワークを中心としたプロジェクトも増えています。この場合、働く場所は自由なので、勤務地に縛られることはありません。

コンサルタントの勤務地は、その都度変わるため、一定の場所で長期的に働くというケースは少ないです。

コンサルティング業界の代表的な企業

コンサルティング業界には、国内外問わず、多くの著名企業が存在します。

外資系は、世界規模で経営戦略をリードしており、グローバル視点での課題解決能力が強みです。一方、日系は国内事情に精通し、日本市場ならではの課題解決能力に優れています。

ここでは、外資系・日系の代表的なコンサルティング会社を紹介していきます。

外資系コンサルティング会社

外資系コンサルティング会社は、国際的なネットワークと豊富な知見を活かし、グローバルな課題解決を行うのが特徴です。

経営戦略の立案から業務効率の改善、デジタル化支援まで、幅広い分野に関与し、ベストな解決策を提案します。

代表的な外資系コンサルティング会社には、マッキンゼーやアクセンチュア、BCGなどがあります。こうした会社は、先進的かつ多様な知見を活かした提案ができる存在です。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、外資系コンサルティング会社の代表格です。

世界中に拠点を持ち、経営課題の解決に関しては、優れた実績を築いてきました。

主に成長戦略や組織改革、新規事業の開発を手がけ、膨大なデータや知見に基づく論理的なアプローチで、経営の意思決定を支援します。経営層との密な連携も実現し、企業の成長にも寄与します。

外資系コンサルティング会社のなかでも影響力が大きく、マッキンゼー出身の経営者も多いです。現在も、コンサルティング会社の代名詞として、世界中のビジネスに影響を与え続けています。

BCG(ボストンコンサルティンググループ)

BCG(ボストンコンサルティンググループ)は、マッキンゼーと並ぶ代表的な外資コンサルティング会社です。ポートフォリオマネジメントや競争戦略の理論を広めたことで知られています。

徹底した分析力と提案力が強みで、成長戦略から新規市場開拓、DX支援など、幅広いテーマを扱っています。クライアントと二人三脚で課題に取り組み、常に企業の成長を支援してきました。

長年に渡り、コンサルティング業界で実績を重ね、グローバル企業から高く評価されています。

アクセンチュア

アクセンチュアは、戦略からテクノロジーまで支援する総合系コンサルティング会社です。世界100ヵ国以上で事業を展開しており、主にデジタル化やシステム導入に強みを持っています。

経営戦略の立案だけではなく、IT技術の導入まで支援できる点が特徴です。現代社会に即した解決策で、企業の経営課題解決に寄与します。

経営戦略とIT技術をつなぐ橋渡し役として、現代のコンサルティング業界に欠かせない存在です。

DTC(デロイトトーマツコンサルティング)

DTC(デロイトトーマツコンサルティング)は、デロイトグループに属する総合系コンサルティング会社です。

会計・監査に強みを持っており、経営からIT、リスク管理まで幅広いサービスを提供しています。グローバル基準の知見と対応力を兼ね備えており、特にサステナビリティ関連のコンサルティングに注力しています。

変化の激しい環境下でも企業を支える、信頼性の高い総合系コンサルティング企業といえます。

PwC(プライスウォーターハウスクーパース)

PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、世界最大級のプロフェッショナルサービスファームの一角を担う企業です。

監査や税務の分野で培った知見を活かし、経営戦略からリスク管理まで幅広いサービスを提供しています。

グローバルネットワークを活用した広範なアプローチと、各業界に精通した専門チームを有することが強みです。PwCは、こうした多様な専門性を結集して、グローバル企業の成長を支援する存在といえます。

KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングは、監査や税務の経験を活かしたコンサルティングを展開する企業です。

KPMGグループの一員として、コンサルティングを中心に提供し、内部統制やリスクマネジメントに強みを持っています。

さらに、デジタル技術への支援にも注力しており、AIを活用したコンサルティングも手がけています。堅実さと先進性を兼ね備えた支援で、企業の信頼性と競争力の向上をサポートする頼もしいコンサルティング会社です。

日系コンサルティング会社

日系コンサルティング会社は、日本の市場や文化を理解した支援を行うのが特徴です。

外資系に比べて国内事情に精通しているため、文化の違いなどによる影響が少ないです。国内企業の実状に合わせた柔軟で現実的な解決策を提供してくれる存在といえます。

代表的な日系コンサルティング会社には、野村総合研究所やアビームコンサルティング、ベイカレント・コンサルティングなどがあります。

どの企業も日本のクライアントに合わせた解決策を提示し、成果に直結するコンサルティングを実現しているのが特徴です。

野村総合研究所(NRI)

野村総合研究所(NRI)は、日本を代表するシンクタンク兼コンサルティング企業です。

高度なリサーチ力と分析力を中心に、戦略立案やITソリューションを提供しています。

政策提言や市場調査を通じて社会全体に影響を与える力を持ち、金融や流通など幅広い業界での実績を重ね、多様な経営課題の解決を支援しています。

野村総合研究所(NRI)は、日本のビジネスを支える中核的なコンサルティング会社といえるでしょう。

アビームコンサルティング

アビームコンサルティングは、日本を拠点とする総合系コンサルティング会社です。

経営戦略から業務改善、IT導入まで、幅広い領域をカバーしており、問題解決能力に定評があります。

特に現場に入り込み、クライアントとともに成果を生み出す点が強みです。IT技術の導入支援では、大規模プロジェクトにおける実行力も発揮しています。

アビームコンサルティングは、戦略と実行を両立し、日本企業の変革を現場レベルで支えるコンサルティング会社といえます。

ベイカレント・コンサルティング

ベイカレント・コンサルティングは、日本の総合系コンサルティング会社です。

業界・業種を問わず多様なテーマに対応し、戦略立案から実行支援、IT導入まで一貫したサービスを提供しています。

特に日本市場に特化したノウハウを持ち、国内企業の経営課題に最適な提案が可能です。ベイカレント・コンサルティングは、総合力と柔軟性を武器に、さまざまな企業の成長を支える存在といえます。

外資系と日系の違い
外資系:グローバルな視点、最新手法、高年収が特徴
日系:日本市場への理解、柔軟な対応、長期的な関係構築が特徴自分のキャリアプランに合わせて選ぶことが大切です。

コンサルタントのやりがい

ここでは、コンサルタントのやりがいについて深掘りしていきます。

激務や仕事量の多さばかりが注目されますが、実はたくさんのやりがいがある仕事でもあります。

さっそく、どんなやりがいがあるのかを確認していきましょう。

短期間で経験を得られる

コンサルタントは、幅広いプロジェクトに関わるため、短期間で多くの経験を得られます。プロジェクトは、短期から長期まで存在し、それぞれ似たような内容から全く異なる内容まで、たくさんの経験を得られる点は大きなメリットです。

一般的な職業の場合、自社の業務経験に限られますが、コンサルタントは多様な業務経験を積めるのが強みです。ビジネスの知識や経験が短期間で手に入るので、将来的なキャリアプランを考えるときも、幅広い職種に柔軟に対応できます。

課題を解決して達成感を得られる

コンサルタントが関わるプロジェクトは、課題の難易度が高く、一筋縄ではいかない場合が多いです。

それだけ企業の課題を解決するのは難しいことだといえます。しかし、課題の難易度が高いぶん、解決した際の達成感も大きいです。

こうした充実感や達成感を得られるのは、この仕事ならではといえます。何よりもクライアントの役に立ち、多くの人から感謝される経験を一度でも味わえば、コンサルタントという仕事の魅力が理解できるでしょう。

大企業の経営に関わることができる

コンサルタントとして経験を積み、役職が上がっていけば、いずれ大企業の経営に関わる機会も増えていきます。

大企業のプロジェクトは長期的になることも多く、経営課題も難易度が高いものばかりです。だからこそ、スキルが試される場ともいえます。

また、大企業の経営課題を解決すれば、多くの関係企業にも影響が及びます。裏を返せば、それだけ責任の重い仕事でもあるといえそうです。

この仕事でなければ、数々の大企業の経営に関わることはできません。こうした面もコンサルタントという仕事の魅力といえるでしょう。

優秀な人たちと働くことができる

コンサルタントとしてプロジェクトに関わると、多くの人とのコネクションができます。

そのなかには、とりわけ優秀な人たちとの出会いがあるでしょう。こうした出会いもこの仕事の魅力のひとつです。

一般企業では、社内の上司やクライアントとの関係が中心ですが、コンサルタントの場合、同じプロジェクトを共に進める仲間として働くケースが多くなります。優秀な人たちの働き方や考え方を間近で学べる経験は、将来のキャリアにも大きく活きるでしょう。

やりがいがたくさんある仕事なんですね!特に優秀な人たちと働けるのは、自分の成長にもつながりそうです。
その通りです。忙しい仕事ですが、得られるものも多いんですよ。次は、コンサルタントのキャリアパスについて見ていきましょう。

コンサルタントのキャリアパス

コンサルタントとして、上位職を目指すことも魅力ですが、そのほかにも多くのキャリアパスが存在します。

ここでは、3つのキャリアパスについて解説していきます。

コンサルタントとして、将来的にどのような道があるのか、さっそく確認していきましょう。

戦略コンサルタント

戦略コンサルタントは、企業の将来を左右する経営課題に取り組む職種です。

主に新規事業の立ち上げや海外進出の計画、成長戦略の立案など、企業の方向性に関わる意思決定を支援します。

そのため、事業会社の経営企画部門やスタートアップのCxO(最高責任者)に転身するケースが多く、将来的に経営者を目指す人にとっても、大きなキャリアの基盤となりやすいです。

戦略コンサルタントとしての経験は、大手企業やグローバル企業との実務経験を通じて、起業や経営者へのキャリアにつながります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業のIT化やシステム導入を支援する職種です。

近年、AI導入やクラウド移行、セキュリティ強化など、多様なプロジェクトが増えています。これにより、プロジェクト遂行能力はもちろん、IT技術を活用した解決策の提案力も求められます。

ITコンサルタントとして経験を積むことで、CIO(最高情報責任者)やDX推進責任者など、企業のIT戦略を担うポジションへのキャリアアップが可能です。

ビジネスコンサルタント

ビジネスコンサルタントは、企業の業務改善や組織改革を支援する職業です。

営業プロセスの効率化や人事制度の設計、サプライチェーンの最適化など、現場に即した改善策を提供します。

実行力が求められる職種であるため、コミュニケーション能力やプロジェクト遂行能力が重要です。

経験を積んだ先には、事業会社のマネジメントや専門部門のリーダーなど、多様なキャリアパスが開けます。幅広いキャリアに適応できる点が、ビジネスコンサルタントの特徴です。

コンサルタントに求められるスキル

ここでは、コンサルタントに求められるスキルを解説していきます。

コンサルタントは、総合的なスキルが求められる職業です。

何かが突出していいというよりは、全体のバランスがいいコンサルタントの方が重宝されます。

ここでは、コンサルタントに求められる6つのスキルを順番に紹介します。

プロ意識

コンサルタントにもっとも大切なスキルはプロ意識です。

コンサルタントのどの役職においても、プロ意識は欠かせません。企業の経営や成長を担う役割でもあるため、その責任は重大です。

プロ意識が欠如したコンサルタントには、不信感が募り、プロジェクトを依頼されることは少なくなります。

コンサルタントになったその日からプロ意識を持ち、常にクライアントファーストで物事を考えていきましょう。

論理的思考力

論理的思考力は、第三者にプレゼン・提案する際に役立ちます

コンサルタントが計画を立案するとき、中途半端な理由では、プロジェクトを進行することはできません。常に第三者に理解できる論理的な提案が必要となります。

また、論理的思考力は、リサーチや分析の際にも役立ちます。クライアントの経営課題を解決する際に、役立つスキルなので、日頃から物事を論理的に考える癖をつけておくことが大切です。

コンサルタントにとって、論理的思考能力は基本的なスキルのひとつといえるでしょう。

特定の領域の知識

コンサルタントは、総合力とともに、特定領域の知識も求められます。

特にクライアントに関わる業界の知識を持っておくと、信頼されやすくなります。

そのためには、常にアンテナを伸ばし、多くの情報をキャッチしなければいけません。プロジェクトを進める際は、その業界で働く人よりも詳しくなければ、成功に導くことは難しいです。特定領域の知識に特化していれば、キャリアアップの際にも役立ちます。

情報リテラシー

コンサルタントにも、情報リテラシーが求められる時代です。

企業の経営課題を解決する際にIT技術を活用するケースが増えており、情報リテラシーがなければ、適切な提案は困難です。システムやツール、最新技術の理解を深めることが最低限求められます。

情報リテラシーを高めることで、競合他社とは違う提案ができ、知識やスキルを明確に示すことが可能です。今後訪れるAI社会のためにも、情報リテラシーを高めておきましょう。

コミュニケーション能力

コンサルタントに、コミュニケーション能力は欠かせません

自社での関わりはもちろん、日々クライアントとコミュニケーションをとり、プロジェクトを進めていきます。企業の抱える課題を的確に理解するには、それを引き出すコミュニケーション能力が重要です。優れた会話ができなければ、解決策を提案することは難しいでしょう。

また、コンサルタントは、提案資料やプレゼンなど、常にコミュニケーション能力が問われる場面が多いです。

英語力

コンサルタントは、国際的な側面の強い職業といえます。

クライアントによっては、英語力が求められる場面も訪れるでしょう。英語力を身につけておけば、グローバルプロジェクトへの参加も可能になります。

また、国内のコンサルティング会社でも英語が必要な場面は多いです。最近では、英語は当たり前となり、第三言語の習得も求められるほどです。まずは英語力を鍛えて、将来的には、第三言語の習得も目指すといいでしょう。

コンサルタントに必要な6つのスキル

  1. プロ意識:クライアントファーストの姿勢
  2. 論理的思考力:説得力のある提案に必須
  3. 特定領域の知識:専門性の証明
  4. 情報リテラシー:IT時代に対応する力
  5. コミュニケーション能力:信頼関係を築く基盤
  6. 英語力:グローバルに活躍するため

これらをバランスよく磨くことが大切です。

コンサルタントへの就職・転職に活かせる資格

コンサルタントを目指す際に、資格は強力な武器となります。

特に経営全般に強い「中小企業診断士」、語学力を示す「TOEIC・TOEFL」、専門知識を活かせる「税理士」「公認会計士」、そして経営学修士である「MBA」などが代表的です。

ここでは、コンサルタントへの就職・転職に生かせる資格をまとめて解説していきます。

中小企業診断士

中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格です。

経営戦略やマーケティング、財務、人事など、経営全般を体系的に学べる点が特徴です。

基本的には中小企業の支援を目的としていますが、大企業や行政でも資格が活用されており、幅広い分野で評価されやすいです。

比較的難易度の高い資格のため、取得までには一定の努力や時間が必要となります。そのぶん、専門性を外部に証明できる強力なアピールポイントになる資格です。

TOEIC・TOEFL

コンサルタントとしてグローバルに活躍したいなら、TOEICやTOEFLの取得がおすすめです。

TOEIC・TOEFLは、海外で活躍するために欠かせない語学力を証明する資格です。

外資系のコンサルティング会社はもちろん、日系の海外プロジェクトなどでも資格が活かせます。資格自体が採用の要件となるケースは少ないですが、高得点の TOEIC・TOEFLを取得していると、採用に影響する可能性が高まります。

今後、グローバルな活躍を目指している方は、 TOEIC・TOEFLの取得をぜひ考えてみてください。

税理士

税理士は、税務や会計分野の国家資格です。

特に財務や事業承継、M&Aに関わる案件では、税務知識が大きな武器となります。大手企業に、節税対策や資金調達のアドバイスができる点は強みです。

一般的に税理士は独立開業をするケースが多いですが、近年はコンサルティング会社に勤めるパターンも増えています。税務の専門性に加えて、経営戦略や業務改善の視点も持てるため、コンサルタントとしての差別化が可能です。

ただし、資格自体の難易度は、国家資格のなかでも高いので、合格には相当の時間がかかる点には注意してください。

MBA

MBA(経営学修士)は、経営に関する体系的な知識と実践的なスキルを習得できる学位です。

経営に必要な戦略立案、マーケティング、組織マネジメントなど、総合的な力の証明となります。国内外のビジネススクールなどで、MBAを習得すれば、コンサルタントとしての信頼性を高めることが可能です。

また、外資系コンサルティング会社では、MBAの取得が昇進の条件となっていることも少なくありません。日系はもちろん、外資系へのキャリアアップを目指している方は、ぜひ取得しておきたい資格といえます。

公認会計士

公認会計士は、会計・監査のプロフェッショナルとして高い専門性を持つ資格です。

主にM&Aや事業再生といった分野で公認会計士の知識が役に立ちます。また、会計基準や税務知識を生かして、企業の財務健全性を評価するなどの役割も果たせます。

ただし、税理士と同じく、難関資格のため簡単に取得することはできません。その代わり、資格取得に至れば、専門性と信頼性の高さからコンサルタントとして活躍の幅を大きく広げることが可能です。

資格を取得していなくても、コンサルタントになることは可能です。しかし、専門性を示すためにも、自分の強みに合った資格取得を目指すことをおすすめです。

コンサルタントへの転職に活かせる経験

コンサルタントは総合的な能力が求められる職種です。

そのため、職歴によっては転職時に経験をアピールできます。主に、企画や営業の仕事を経験していた方は、コンサルタントへの転職を有利に進められるかもしれません。

さっそく、詳しい内容を見ていきましょう。

企画

企画の経験は、コンサルタントの能力と直結します。

コンサルタントは、クライアントの課題解決のために企画や戦略を立案します。

その際、企画の業務経験があれば、資料作成やプレゼンといった面で役に立ちます。特に大規模な企画を立案・実行した経験は、コンサルタントの転職において高く評価されることでしょう。

面接では、企画の詳細や工夫した点、結果や改善点などを伝え、プロジェクトを完遂できる能力をアピールしてください。

営業

営業の経験は、コンサルタントと相性がいいです。

コンサルタントの仕事は、コミュニケーションが基本です。

自社内だけではなく、クライアントとのやり取りもプロジェクト進行には欠かせません。信頼関係を築くためのコミュニケーションスキルは特に重要です。

大手企業や重役、責任者を相手にした営業経験がある場合は、転職時の強力なアピールポイントになります。

企画や営業以外でも、プロジェクトマネジメントの経験やデータ分析の経験も評価されます。自分の経験をどうアピールするか、整理しておくことが大切です。

まとめ

ここまで、コンサルタントとは何かを解説してきました。

コンサルタントには、専門系や戦略・業務系・IT系など幅広い種類があります。

また、役職もアナリスト、コンサルタント、マネージャー、パートナーの順に立場が偉くなり、できることの範囲も増えていきます。

さらに、外資系・日系の代表的なコンサルティング会社を知っておけば、就職や転職に役立つこと間違いなしです。

コンサルタントについて、とても詳しく理解できました。多くの種類があって、それぞれ専門性が高いんですね。
理解していただけて良かったです。コンサルタントは忙しい仕事ですが、やりがいも大きく、多くの経験を積める職業です。この記事を参考に、ぜひ就職・転職活動を進めてくださいね。

ぜひ、コンサルタントのやりがいや求められるスキル、就職・転職に活かせる資格や経験を理解して、実践に活かしてください。

AI時代の到来を前にしても、まだまだコンサルタントの需要は高いです。

本記事で基礎的な知識を身につけて、コンサルタントへの就職・転職活動をスタートしてみてはいかがでしょうか。

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この記事の監修者SOKKIN MATCH事業責任者/倉田 裕貴
SOKKIN MATCH事業責任者:倉田裕貴 株式会社SOKKIN 人材事業責任者

株式会社サイバーエージェントでは、シニアアカウントプレイヤーとして大手企業のコンサルに従事。WEB・アプリ問わず、運用ディレクションをメインに幅広い業種のお客様の課題へ対応してきた実績を持つ。また、マネージャーとして育成業務にも従事。
2022年、株式会社SOKKIN入社後、SOKKIN MATCH事業責任者に従事。

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