セキュリティエンジニアは副業でできるの?役立つスキルや資格を徹底解説

副業

企業・法人のITを活用したDX化が推し進められるなかで、重要度が高まっているのがセキュリティ面です。そのため、セキュリティエンジニアなら副業でも十分稼げると思う人もいるでしょう。

しかしその一方で「セキュリティエンジニアは本当に稼げるのか」「セキュリティエンジニアになるにはどのような知識・スキルが必要なのかわからない」といった疑問・不安を抱いている人も少なくありません。

本記事では、副業を中心にセキュリティエンジニアについて解説します。業務内容・案件獲得方法・必要なスキルも網羅して紹介するので、ぜひ参考にしてください。

▼ 副業について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェック!

セキュリティエンジニアとしての副業事情

セキュリティエンジニアの副業事情について確認していきましょう。

案件の単価や時給はいくらくらい?

セキュリティエンジニアの副業を始める際、気になるのが案件の単価・時給です。

大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスで調べてみると、2025年5月現在のセキュリティエンジニアの時間単価は4,000~5,000円でした。ただし固定報酬で検索してみると、5万円以上の案も豊富に確認できます。

セキュリティエンジニアとして副業を始めた場合、どの程度の副業収入が見込めるかは、目安の金額をもとに試算してみるとよいでしょう。

セキュリティエンジニアの需要は?

セキュリティエンジニアの需要は、以下のような要因から高まりつつあります。

・ITを活用したDX化の推進活動
・サイバー攻撃の増加と高度化
・セキュリティ分野の人材不足

上記にあげた要因は、本業・副業どちらにも当てはまり、差や違いはありません。単発・期間限定であってもセキュリティエンジニアに仕事を依頼したいと考える企業・法人が増えているので、需要は今後も増加傾向にあるといえるでしょう。

セキュリティエンジニアの副業の業務内容

副業セキュリティエンジニアの業務内容を紹介するので、参考にしてください。

トラブル対応

トラブル対応とは、具体的に以下のようなサイバー攻撃・不正アクセスといったインシデントが発生したときに対応する業務です。

主な業務内容として、以下のようなものがあげられます。

・セキュリティツールからの異常な兆候を検知
・インシデントの種類の評価と対応の優先順位の決定
・封じ込めおよび根絶
・システムの復旧
・バックアップからのセキュリティ対策強化
・報告書の作成

上記以外にも、トラブルが発生した場合の具体的な対応の計画書を企業・法人向けに作成することもあるでしょう。

設計と構築

設計および構築とは、セキュリティの要件定義の設計書を作成して実際に構築する業務です。

クライアントに詳細なヒアリングを行ったうえで、セキュリティレベルの目標を明確にしなければなりません。複数回のミーティング・ヒアリングを経て、要件定義の設計を行います。

また設計書に基づいた構築の際にも、セキュリティテストの実施や調整が必要です。一度の構築で完了することはほとんどないでしょう。

いずれの工程も一定の時間がかかるため、中長期の案件が多くみられます。

ツールの導入支援

ツールの導入支援とは、企業・会社などにセキュリティソフトや不正アクセス対策ソフトなどを導入する支援を行う業務です。

クライアントが抱える課題点・問題点を明確にして的確なツールを提案したり、導入支援を行ったりする案件が多いです。

導入支援を含む案件の場合、一定期間のテスト運用まで担当することがあります。しかしその多くは短期間であり、長期にわたって監視を続けることはほぼありません。

ツールの導入支援はクライアントの要望に応えれば契約が完了することが多いため、単発案件が多いです。

コンサルティング

コンサルティングは、クライアントのセキュリティ面に関する提案を行う仕事です。

クライアントのセキュリティ面全般の相談に対応したり、さまざまな方面からの提案をしたりします。具体的な業務内容として以下のようなものがあげられるでしょう。

・セキュリティ体制の現状評価と問題点・課題点の指摘
・セキュリティポリシーやガイドラインの策定支援
・クラウドセキュリティの導入支援
・セキュリティ意識向上のための教育・啓発活動支援

セキュリティエンジニアのコンサルティングは、課題点の指摘や解決策の提案だけにとどまりません。実行支援も担当するケースが多いので、副業の場合は長期的な案件になるでしょう。

セキュリティエンジニアの副業をするメリット

セキュリティエンジニアが副業をするメリットを紹介します。

収入が増える

収入が増加する点は、セキュリティエンジニアとして副業をするメリットです。

セキュリティエンジニアの副業案件における報酬・時給は、すでに紹介しました。あくまでも目安の金額ですが、ここでもう一度紹介します。

・時間単価の場合は4,000~5,000円
・固定報酬の場合は5万円以上

上記の目安の金額は、大手クラウドソーシングサイトであるクラウドワークスにて掲載されている案件のものです。業務内容・対応期間によっては、1案件10万円を超えるものもあります。

稼働時間によって変動しますが、まとまった副業収入が得られる点はメリットといえるでしょう。

自分のスキルが上がる

スキルアップが期待できる点も、セキュリティエンジニアとして副業するメリットのひとつです。

実務を通じてスキルを磨けば、高単価の案件に応募できるようになります。収入増加にも良い影響をもたらしてくれるスキルアップが期待できる点は、メリットとしてあげられるでしょう。

トレンドをキャッチできる

トレンドをキャッチできる点も、メリットといえるかもしれません。

IT分野はトレンドの変化が激しく、セキュリティエンジニアとして活動するためには把握しておかなければなりません。それに対応したセキュリティ関連ツールの情報も含まれているからです。

トレンドをキャッチし続ければ、伸ばすべきスキルや収集しておいたほうがよい知識がわかります。これらはスキルアップにも役立ち、報酬アップの可能性も広げてくれるでしょう。

キャリアの幅が広がる

キャリアの幅が広がる点も、メリットとしてあげられます。セキュリティ関連のキャリアパスは、多岐にわたるからです。

例えば以下のようなキャリアパスがあげられます。

・セキュリティコンサルタント
・セキュリティアーキテクト
・セキュリティマネージャー
・マルウェアアナリスト
・クラウドセキュリティエンジニア

上記以外では、独立してフリーランスとして活動することも可能です。

このようにさまざまな道があるので、セキュリティエンジニアの副業をすることでキャリアの幅が広がる点はメリットといえます。

セキュリティエンジニアの副業をするデメリット

セキュリティエンジニアの副業におけるデメリットを紹介するので、メリットとあわせて参考にしてください。

本業に支障をきたす可能性がある

本業に支障をきたす可能性があるので、注意しましょう。セキュリティエンジニアの副業は、拘束時間が長いケースが多いからです。

副業での業務時間が長くなることで、本業のパフォーマンス・クオリティの低下が見られるリスクが高まるので、注意しましょう。

実務経験がもとめられる

実務経験が求められるケースが多い点も、デメリットといえます。

IT関連の副業案件は多種多様です。しかしそのなかでもセキュリティエンジニアに限っては、一定期間以上の実務経験がなければ応募できない案件も少なくありません。業務内容に高度な専門性が求められるため、実務経験が必要とされるのは当然ともいえます。

確定申告が必要になる場合がある

副業での年間所得額が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。

確定申告が必要であるにもかかわらず怠った場合は、無申告加算税などの罰金が科せられます。忘れずに申告および納税を行ってください。

▼ なお副業の確定申告については、以下のサイトで詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてください。

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セキュリティエンジニアの副業の案件の獲得方法

セキュリティエンジニアの副業をする際の、案件獲得方法を紹介します。副業案件の獲得方法に悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてください。

クラウドソーシングを使う

経験が浅い、または未経験の場合はクラウドソーシングサイトの利用をおすすめします。初心者・未経験者向けの案件を豊富に取り扱っているからです。

セキュリティエンジニアとして活動する際には、実績数が欠かせません。受注数が少ない場合は、クラウドソーシングサイトを利用して初心者でも可能な案件に積極的に応募しましょう。

フリーランスエージェントを使う

ある程度の経験・実績がある場合は、フリーランスエージェントの利用をおすすめします。

フリーランスエージェントとは、事前に登録してスキルチェックをしておくとエージェント会社がマッチング率の高い案件を提案してくれるサービスです。基本的には、案件を獲得するための営業活動をする必要がありません。

ただし、一定レベル以上の経験とスキルが求められます。未経験もしくは経験が浅い場合は、前述で紹介したクラウドソーシングサイトで実績数を増やしてから利用しましょう。
SOKKIN MATCHでは、エンジニアの業務委託案件も取り扱っていますので、興味のある方は登録してみると良いかもしれません。

知人の紹介や他のSNSを使う

知人の紹介やSNSを活用する方法もあります。

SNSを活用する場合は、ハッシュタグを利用してセキュリティエンジニアとしての仕事・依頼を求めていることを発信しましょう。プロフィール欄に、経験・実績数などを明記しておくとアピールになり、依頼したいと考える人からの仕事が舞い込む可能性が高まります。

セキュリティエンジニアの副業に関するスキル

セキュリティエンジニアの副業をするにあたって、必要となるスキルを確認していきましょう。

ITに関する基礎知識

セキュリティエンジニアにとって、ITに関する基礎知識は必要不可欠です。特にセキュリティの分野を中心に、基礎固めを行っておきましょう。

また、最新の情報にアンテナを張っておくことも重要です。ITの分野は技術の進歩が目まぐるしく、さまざまなシステム・ツールが開発・発表されています。

これらの情報を把握しておくこともセキュリティエンジニアには重要なので、こまめに収集を行いましょう。

実務経験

実務経験も、重要なスキルです。

セキュリティエンジニアの基礎知識だけなら、座学・独学でも可能でしょう。しかし副業として実際に案件を獲得して対応するには、実務経験が必要不可欠です。

実務経験を積む際には、以下のような方法があげられます。

・未経験可能な案件を探す
・研修制度が充実している企業・会社に一度就職する
・実務経験が可能なセキュリティエンジニア関連の講座を利用する

上記のような方法を活用して実務経験を積みましょう。

プログラミングのスキル

プログラミングのスキルも重要なので、副業として活動する前に学習しておきましょう。

特に学習しておいたほうがよいプログラミング言語は、以下の通りです。

・Python
・JavaScript
・PHP
・C++

プログラミング言語の知識が不充分では、クライアントが満足するセキュリティ対策はできません。上記にあげたプログラミング言語は必要最低限のものなので、一通り勉強しておくことをおすすめします。

ネットワークやサーバーに関する知識

ネットワーク・サーバーに関する知識も学習しておいたほうがよいでしょう。

セキュリティエンジニアの副業案件のなかには、フルリモートが可能なものも多数あります。その場合、安定したインターネットの環境とセキュリティ面に配慮しなければなりません。

VPN接続・プロトコル・IPアドレスなどは、基本的な知識といえます。これらがあれば、リモートワークでもセキュリティ面に配慮した対応が可能です。

クライアントに安心感を与えるという意味でも、これらの知識も学習しておきましょう。

クラウドに関する知識

クラウドに関する知識も必要です。

リモートワークをする際には、データ・資料などの共有・バックアップが欠かせません。その際に便利なのが、クラウドサービスです。主な例として、以下のようなクラウドサービスがあります。

・Google Cloud Platform
・AWS
・Microsoft Azure

上記は代表的なサービスなのでこれらは抑えておいたほうがよいでしょう。

持っていると役立つ資格など

セキュリティエンジニアとして副業をする際に持っていると役立つ資格などを紹介します。

情報処理安全確保支援士

主催者 IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
資格の内容・特徴 ・情報処理の促進に関する法律に基づいた国家資格
・サイバーセキュリティ対策に特化した知識と技能の証明
・社会的に認められた専門家としての活動が可能
受験料(税込) 7,500円
受験日 4月、10月(年2回)
公式サイト https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html

CCNA

主催者 シスコシステムズ社
資格の内容・特徴 ・ネットワークエンジニアとしての基礎知識とスキルを証明
・ネットワークの基礎知識やトラブルシューティングに関する知識
・ネットワークの最適化や管理が可能
受験料(税込) 42,900円
受験日 随時
公式サイト https://www.cisco.com/c/ja_jp/training-events/training-certifications/certifications/associate/ccna.html

ポートフォリオ

ポートフォリオとは、クライアントに知識・スキルのレベルをアピールするためのツールです。

セキュリティエンジニアの場合、以下のようなポイントを重視してポートフォリオを作成するとよいでしょう。

・具体的なトラブル対応
・開発したセキュリティツールの内容

どのような実績・経験があるのかを明確にしたポートフォリオを作成し、応募時にクライアントに提出すれば案件獲得率が高まります。

セキュリティエンジニアに向いている人

セキュリティエンジニアに向いている人の主な特徴は、以下の通りです。

・探求心と学習意欲が強い人
・論理的思考力がある人
・課題解決能力が高い人
・危機管理能力が高い人
・冷静に対応できる人
・注意深い人

セキュリティエンジニアはトラブル対応が不可避な職種であるため、上記のような資質を持つ人には適性があるといえます。

またセキュリティの抜け穴などを探す能力も求められるため、注意深い人にも向いているでしょう。

まとめ

セキュリティエンジニアの副業事情について解説しました。

セキュリティエンジニアはIT業界のなかでも専門性の高い職種であることから、高いレベルの知識・スキルが必要不可欠です。

また実務経験が重視される特徴もあるため、副業として活動する前に経験も積みましょう。

本記事で紹介した獲得方法・スキルなどを参考にして、自身のレベルにあったセキュリティエンジニアの副業案件に挑戦してみてください。

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この記事の監修者SOKKIN MATCH事業責任者/倉田 裕貴
SOKKIN MATCH事業責任者:倉田裕貴 株式会社SOKKIN 人材事業責任者

株式会社サイバーエージェントでは、シニアアカウントプレイヤーとして大手企業のコンサルに従事。WEB・アプリ問わず、運用ディレクションをメインに幅広い業種のお客様の課題へ対応してきた実績を持つ。また、マネージャーとして育成業務にも従事。
2022年、株式会社SOKKIN入社後、SOKKIN MATCH事業責任者に従事。

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