2018年に国が副業・兼業を推奨する方向に転換したことを受け、タクシードライバー業界にも副業の波が押し寄せています。
「収入に不安がある」「仕事の幅や量を増やしたい」などの理由から副業を考える人がいる一方で、「副業をしてもよいのか」「どのような副業があるのか」といった不安・疑問を抱いている人も少なくありません。

本記事ではタクシードライバーにおける副業事情全般について解説します。副業の可否・おすすめの副業・始め方などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
タクシードライバーは副業しても大丈夫?
国の方針で副業が解禁になったことを受け、本業とは別に副業を始めようかと考えるタクシードライバーは少なくありません。しかしその一方で「副業をしてもいいのか」といった疑問の声も上がっています。
結論から申し上げますと、国は公務員を除くあらゆる業種・職種において副業に制限を設けていません。タクシードライバーも同様であり、法律上は副業できます。
ただし企業・会社のなかには、さまざまな理由から副業・兼業を認めていないところもあるのが現状です。副業を禁止している場合は就業規則にその旨が明記されており、罰則も定められています。
タクシードライバーが副業すべき理由
タクシードライバーが副業すべき理由を紹介します。
シフトの融通が効く
タクシードライバーに副業をすすめる大きな理由は、シフトの融通が利く点です。
タクシードライバーの勤務形態はシフト制が多く、勤務時間を自由に調整できるといった特徴があります。以下は、タクシードライバーのシフトパターンの一例です。
・夜勤のみ
・早朝のみ
上記のようにあらかじめ本業の会社・企業にシフトを提出しておけば、空き時間に副業できます。
休日が多い
休日が多い点も、タクシードライバーに副業をおすすめする理由といえるでしょう。
会社・企業に勤務する給与所得者とは異なり、タクシードライバーは1カ月のうち半分が休日ということも少なくありません。ほかの職種・業種と比べると休日が多いのが特徴です。
前述したシフトの融通が利く点も考慮して連休を取得すれば、まとまった副業の稼働時間が確保できます。
会社が副業を許可してる場合が多い
副業を許可している会社・企業が多い点も、副業をおすすめする理由です。
国の方針では副業・兼業が解禁されましたが、情報漏洩などの観点から就業規則にて副業を禁止している企業・会社は少なくありません。
しかしタクシー業界では副業を許可しているところが多く、ほかの業界・職種と比べると副業しやすい環境といえます。
タクシードライバーにおすすめの副業
タクシードライバーにおすすめの副業を紹介します。
配送サービス
配送サービスとは、インターネットで注文した商品を購入者に届ける仕事です。運ぶ対象が人かものかの違いなので、タクシードライバーに向いている副業といえます。
具体的な活躍の場所としては、フードデリバリー・宅配便などがあげられるでしょう。
タクシードライバーとして勤務するなかでさまざまなルートを知っている可能性が高く、効率よく稼ぐことが可能です。
求人サイト・求人アプリなどで配送サービスのアルバイト・副業の募集案件が公開されています。
オンラインフリーランス
オンラインフリーランスとは、パソコンを使用して仕事を受注するスタイルのことです。例えば、以下のような仕事があります。
・Webデザイナー
・Webライティング
オンラインフリーランスで仕事を探す場合は、クラウドソーシングサイトがおすすめです。初心者・未経験者でも応募可能な案件が多数掲載されているので、チェックしてみてください。
オンライン販売・EC
オンライン販売・ECとは、使わなくなった中古品・手作りした作品などを販売する働き方です。
趣味で集めていたものや使わなくなった不用品を販売すれば、収入が得られます。自宅も整理整頓されるので、メリットの大きな副業といえるでしょう。
不動産投資
不動産投資とは、不動産を取得して家賃収入を得る方法です。賃貸物件を購入して入居者が現れれば、毎月決まった収入が得られます。
ただし立地条件によって左右される部分が多く、思うように入居者が来ないというケースも少なくありません。またメンテナンスにコスト発生する点にも、注意が必要です。

インターネットで投資家を募り、運営する不動産クラウドファンディングというサービスもあります。少額から始められるうえに、物件の選定・運営は運営会社任せです。
元本割れが起こる可能性はありますが、少額でリスクを軽減させたい場合はこのようなサービスを利用するとよいでしょう。
資産運用
資産運用とは、株式・投資信託などを活用して資産を増やす方法のことです。代表的な例として、NISAやiDeCoがあげられます。
少額からでも手軽に始められる商品が増えており、老後の資金確保を理由にスタートしている人も少なくありません。
コンサル・教育
コンサル・教育といった副業も可能です。タクシードライバーとコンサル・教育には一見共通点が見つからず、イメージできない人もいるかもしれません。
しかしタクシードライバーの経験・知識を活かして、以下のような収益化の方法があげられます。
・交通ルール関連のコンサルティング
コンサル・教育で収益化を狙う場合は、スキルシェアサイト・SNSによる営業を行いましょう。スキルシェアサイトで募集するとともに、SNSでも積極的に営業を行えば依頼が舞い込むかもしれません。
教師・チューター
教師・チューターという副業の道もあります。
例えば海外からの観光客に対応するために英語などの多国語を勉強したタクシードライバーなら、ドライバーとしての経験談を含めた語学教師として活躍できるでしょう。
またタクシードライバーならではのビジネススキルを武器にして、チューター(個人指導教師)として生徒を募集することも可能です。
タクシードライバーが副業をするメリット
タクシードライバーが副業をするメリットについて、確認していきましょう。
スキマ時間や空き時間の有効活用になる
スキマ時間の有効活用が可能な点は、副業するメリットとのひとつです。
タクシードライバーに副業をおすすめする理由でも解説しましたが、ほかの業界・職種と比べて休日・空き時間が多い点が特徴としてあげられます。この時間を有効活用して副業を行えば、長期にわたって対応が必要な案件の受注も可能です。
自宅等で時間を持て余している場合、副業をすればあっという間に時間が過ぎていくので生活に張り合いも生まれるでしょう。
経験やスキルの向上になる
経験・スキルの向上になる点も、副業で得られるメリットといえます。副業で選択できる職種に制限は設けられていないからです。
タクシードライバーだからといって、副業もタクシー業界に限定する必要はありません。

例えば、副業でWebデザイナーに挑戦することも可能です。実際に案件を受注するまでには必要なスキルの習得・実務経験の積み重ねなどが必要になるでしょう。
しかし前述でも解説しましたが、タクシードライバーは空き時間が多いため、副業で必要なスキルを習得する時間は十分確保できます。
副業としてさまざまな職種・業種に挑戦すれば、新たな経験・スキルの習得と向上が可能になるでしょう。
追加の収入源が確保できる
追加の収入源が確保できる点も、副業のメリットとしてあげられます。いつ、どのような状況でタクシードライバーとしての職を失うかわからないからです。
例えばコロナ禍では不要不急の外出が禁じられ、タクシー業界に大打撃を与えました。廃業したタクシー会社も少なくなく、突然収入源を失ったドライバーもいたことでしょう。
副業をしておけば、このような状況になっても収入は確保できます。また副業を本業にすることも可能です。
収入が安定する
収入が安定する点も、副業で得られるメリットのひとつでしょう。
タクシードライバーの報酬は成果報酬が多く、収入が安定しないケースも少なくありません。
本業での収入が極端に少ない月でも、副業での収入があれば減ってしまった分の補てんが可能です。
タクシードライバーが副業をするにあたっての注意点
タクシードライバーが副業する際の注意点を紹介します。
就業規則の確認
副業する前には、必ず就業規則を確認してください。会社・企業によってはさまざまな理由から就業規則にて、副業を禁じている可能性があるからです。
国の方針としては副業を推奨していますが、情報漏洩など正当な理由が認められる場合は会社・企業の判断により就業規則での副業禁止が認められています。禁止されている場合、副業していることを知られると減給・懲戒処分といったペナルティの対象になりかねません。
体調管理
体調管理も重要です。
副業に集中するあまり休息時間が減少して、体調を崩す可能性はゼロではありません。体調不良は本業・副業の両方に影響を及ぼし、迷惑をかけてしまいます。

タクシードライバーは身体が資本であるため、すべての空き時間を副業にあてるのではなく、休息時間も考慮して体調管理に努めてください。
税金などの対応・確定申告
副業で収入を得る際には、確定申告の有無にも注意が必要です。
副業での年間所得額が20万円を超えると、確定申告をしなければなりません。金額のボーダーラインは、年間収入額から経費を差し引いた所得額である点にも注意してください。
確定申告が必要な場合、原則として毎年2月16日~3月15日の間に申告および納税を行います。この期限を過ぎると延滞税などが発生するので、忘れず行いましょう。
▼ 副業に関する確定申告については、以下の記事にて詳しく解説。

適切な免許・許可の取得
適切な免許・許可の取得有無の確認も重要です。
例えば副業としてオンライン販売を行う場合、不用品を販売するだけなら特別な免許・許可は必要ありません。しかし販売目的で他店から仕入れてフリマなどで販売する際には、古物商許可証が必要です。
このように副業のなかには、始める前に免許・許可が必要なものもあるので注意しましょう。
副業の選定
副業の選定にも注意することをおすすめします。
特に本業とのバランスが取れるかどうかに注目して、選定を行ってください。副業に過度に負担をかけざるを得ない業界・職種の場合、本業に悪影響を及ぼしかねません。
時間・心身への負担などを考慮し、本業をメインにして副業の選定を行いましょう。
タクシードライバーの副業の始め方
タクシードライバーの副業の始め方を紹介します。
会社の就業規則を確認する
「就業規則の見方がわからない」「就業規則に副業について明記されていない」などに該当する場合は、上司に確認を取りましょう。
仕事内容や労働条件を確認する
「本業と両立できるのか」「受注してこなせるのか」などに注目して確認するとよいでしょう。
自分のライフスタイルや健康状態に合った仕事を選ぶ
副業は継続することが重要です。継続することで実績が増えて、高額案件の応募・受注もできるようになるでしょう。
長い目で見て持続できる副業を選びましょう。
▼ 男性におすすめの副業はこちら。

▼ 副業についてのまとめはこちら。

まとめ
タクシードライバーの副業事情を解説しました。
タクシードライバーの場合、「副業を推奨している会社が多い」「空き時間が多い」などの観点から副業に向いているといえます。
ただし本業とのバランスが重要なので、くれぐれも副業に重心が偏らないように注意しましょう。

本記事で紹介したおすすめの副業・注意点などを参考に、ライフスタイルにあった副業を選んでください。
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