あなたの年収にかかる税金はいくら?年収別税額がすぐ分かる!

税金関連

キャリアや収入について考えるときに重要なこととして、税金や社会保険料などの支払いがあります。以下のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

年収の30%〜40%が税金で引かれるって聞いたけど本当?
自分の年収でいくら税金が引かれているのか知りたい
転職後の年収で税金がどのくらいかかるか知りたい

年収によって税金の金額が変わりますので、「年収いくらなら税金はこの程度かかる」といった金額が分かると、家計の計画も建てやすくなります。

そこでこの記事では、会社員の年収にかかる税金の金額や内訳、計算方法などを解説します。税金面で得する年収額や、所得税を抑える方法についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

年収別税額の早見表

まずは年収ごとの税額や社会保険料の目安を一覧表で紹介します。

年収200万円から1億円までのケースについて、給与から源泉徴収される所得税、住民税、社会保険料の自己負担額の目安をまとめています。また、それらを差し引いた手取り額の目安を表の右に記載しています。

現在の年収でどのくらい税金や社会保険料が引かれているのか、転職先や今後目標とする年収ではどうなるのか、などを判断する参考にしてください。

早見表は多くの人の参考になるように、配偶者なし・扶養親族なしの会社員で、基礎控除と社会保険料控除のみ適用という基本的でシンプルな想定となっています。

配偶者控除や扶養控除など、追加の控除を受けられる人は、表よりも手取り額が若干多くなります。

年収200万円~1億円の税金早見表

  • 年収200万円〜500万円まで
年収金額 所得税 住民税 社会保険料 手取り額
(年額)
手取り額
(月額)
200万円 3万円 6万円 29万円 163万円 14万円
210万円 3万円 7万円 30万円 170万円 14万円
220万円 3万円 7万円 32万円 178万円 15万円
230万円 4万円 8万円 33万円 186万円 15万円
240万円 4万円 8万円 35万円 193万円 16万円
250万円 4万円 9万円 36万円 201万円 17万円
260万円 4万円 9万円 37万円 209万円 17万円
270万円 5万円 10万円 39万円 217万円 18万円
280万円 5万円 11万円 40万円 224万円 19万円
290万円 5万円 11万円 42万円 232万円 19万円
300万円 6万円 12万円 43万円 240万円 20万円
310万円 6万円 12万円 45万円 248万円 21万円
320万円 6万円 13万円 46万円 255万円 21万円
330万円 6万円 13万円 47万円 263万円 22万円
340万円 7万円 14万円 49万円 271万円 23万円
350万円 7万円 14万円 50万円 279万円 23万円
360万円 7万円 15万円 52万円 286万円 24万円
370万円 8万円 16万円 53万円 294万円 25万円
380万円 8万円 16万円 55万円 301万円 25万円
390万円 8万円 17万円 56万円 309万円 26万円
400万円 9万円 18万円 57万円 317万円 26万円
410万円 8万円 18万円 59万円 325万円 27万円
420万円 9万円 19万円 60万円 332万円 28万円
430万円 9万円 20万円 62万円 340万円 28万円
440万円 10万円 20万円 63万円 347万円 29万円
450万円 11万円 21万円 65万円 354万円 30万円
460万円 11万円 22万円 66万円 361万円 30万円
470万円 12万円 22万円 68万円 368万円 31万円
480万円 13万円 23万円 69万円 376万円 31万円
490万円 13万円 24万円 70万円 383万円 32万円
500万円 14万円 24万円 72万円 390万円 33万円
  • 年収500万円〜1,000万円まで
年収金額 所得税 住民税 社会保険料 手取り額
(年額)
手取り額
(月額)
500万円 14万円 24万円 72万円 390万円 33万円
550万円 17万円 27万円 79万円 426万円 36万円
600万円 18万円 31万円 86万円 466万円 39万円
650万円 24万円 34万円 93万円 499万円 42万円
700万円 32万円 38万円 101万円 530万円 44万円
750万円 39万円 41万円 108万円 562万円 47万円
800万円 47万円 45万円 113万円 595万円 50万円
850万円 56万円 50万円 116万円 629万円 52万円
900万円 65万円 54万円 118万円 662万円 55万円
950万円 75万円 59万円 121万円 696万円 58万円
1,000万円 82万円 64万円 123万円 731万円 61万円
  • 年収1,000万円〜5,000万円まで
年収金額 所得税 住民税 社会保険料 手取り額
(年額)
手取り額
(月額)
1,000万円 82万円 64万円 123万円 731万円 61万円
1,100万円 104万円 73万円 129万円 794万円 66万円
1,200万円 118万円 83万円 134万円 865万円 72万円
1,300万円 149万円 92万円 139万円 919万円 77万円
1,400万円 181万円 102万円 144万円 973万円 81万円
1,500万円 212万円 111万円 149万円 1,027万円 86万円
1,600万円 243万円 121万円 155万円 1,081万円 90万円
1,700万円 275万円 130万円 158万円 1,136万円 95万円
1,800万円 308万円 140万円 159万円 1,193万円 99万円
1,900万円 341万円 150万円 159万円 1,250万円 104万円
2,000万円 374万円 160万円 159万円 1,307万円 109万円
2,100万円 399万円 170万円 160万円 1,371万円 114万円
2,200万円 439万円 180万円 160万円 1,421万円 118万円
2,300万円 479万円 190万円 160万円 1,471万円 123万円
2,400万円 519万円 200万円 160万円 1,520万円 127万円
2,500万円 559万円 210万円 161万円 1,570万円 131万円
2,600万円 605万円 222万円 161万円 1,612万円 134万円
2,700万円 658万円 234万円 161万円 1,646万円 137万円
2,800万円 698万円 244万円 162万円 1,696万円 141万円
2,900万円 738万円 254万円 162万円 1,746万円 146万円
3,000万円 778万円 264万円 162万円 1,796万円 150万円
3,100万円 817万円 274万円 163万円 1,846万円 154万円
3,200万円 857万円 284万円 163万円 1,896万円 158万円
3,300万円 897万円 294万円 163万円 1,946万円 162万円
3,400万円 937万円 304万円 163万円 1,995万円 166万円
3,500万円 977万円 314万円 164万円 2,045万円 170万円
3,600万円 1,017万円 324万円 164万円 2,095万円 175万円
3,700万円 1,057万円 334万円 164万円 2,145万円 179万円
3,800万円 1,097万円 344万円 165万円 2,195万円 183万円
3,900万円 1,136万円 354万円 165万円 2,245万円 187万円
4,000万円 1,176万円 364万円 165万円 2,295万円 191万円
4,100万円 1,216万円 374万円 166万円 2,344万円 195万円
4,200万円 1,248万円 384万円 166万円 2,402万円 200万円
4,300万円 1,293万円 394万円 166万円 2,447万円 204万円
4,400万円 1,338万円 404万円 166万円 2,492万円 208万円
4,500万円 1,383万円 414万円 167万円 2,537万円 211万円
4,600万円 1,428万円 424万円 167万円 2,582万円 215万円
4,700万円 1,472万円 434万円 167万円 2,627万円 219万円
4,800万円 1,517万円 444万円 168万円 2,672万円 223万円
4,900万円 1,562万円 454万円 168万円 2,716万円 226万円
5,000万円 1,607万円 464万円 168万円 2,761万円 230万円
  • 年収5,000万円〜1億円まで
年収金額 所得税 住民税 社会保険料 手取り額
(年額)
手取り額
(月額)
5,000万円 1,607万円 464万円 168万円 2,761万円 230万円
5,500万円 1,831万円 514万円 170万円 2,986万円 249万円
6,000万円 2,056万円 563万円 171万円 3,210万円 268万円
6,500万円 2,280万円 613万円 173万円 3,434万円 286万円
7,000万円 2,504万円 663万円 174万円 3,658万円 305万円
7,500万円 2,729万円 713万円 176万円 3,883万円 324万円
8,000万円 2,953万円 763万円 177万円 4,107万円 342万円
8,500万円 3,177万円 813万円 179万円 4,332万円 361万円
9,000万円 3,402万円 863万円 180万円 4,556万円 380万円
9,500万円 3,626万円 912万円 182万円 4,780万円 398万円
1億円 3,850万円 962万円 183万円 5,004万円 417万円

年収から手取りを簡単に計算してみよう

年収からおおよその手取りを簡単に計算するには、以下の目安を参考にするとよいでしょう。

年収金額(額面給与) 手取り額の目安
200万円〜1,000万円 年収金額の70%〜80%
1,000万円〜2,000万円 年収金額の60%〜70%
2,000万円以上 年収金額の50%〜60%

年収500万円のケースでは、以下の計算を行うことでおおよその手取りが分かります。

  • 500万円 × 70%〜80% = 350万円〜400万円
額面給与が500万円の場合は、手取りは350万円から400万円程度となります。

たとえば、求人広告や求人票で記載されるのは多くの場合は額面給与です。実際に受け取れる手取り額を、上記の計算で大まかに予想することができます。

年収に対する税額の計算方法

年収から差し引かれている税額が、どのように決まっているのか知りたいという疑問もあるでしょう。

上記では年収と税額、手取り額などを簡易的に概算で紹介してきましたが、ここからは具体的に個別の計算をしていきます。

年収から手取り額になるまでに、以下のような税金や保険料が差し引かれています。

  • 所得税
  • 住民税
  • 厚生年金
  • 健康保険料
  • 雇用保険料

それぞれについて、天引きされる金額がどのように計算されているのか、計算式などを見ていきましょう。

所得税の計算方法

所得税は1年間に稼いだ収入に対して課税される税金です。

所得税の計算は以下の手順で行われています。

  1. 収入から経費を差し引く
  2. 所得控除を適用する
  3. 所得税率を掛ける
  4. 税額控除を適用する

最初の経費を差し引く手順は、給与所得者の場合は給与所得控除を差し引きます。

次に所得控除を差し引きますが、これは配偶者控除や扶養控除などのことです。12月頃に行われる年末調整で申告する内容がここに反映されます。

所得税率は累進課税となり、年収に応じて5%から最大45%の間で7段階の税率があります。

最後に、医療費控除や住宅ローン控除などの税額控除を差し引いて、最終的な所得税額が決定します。この所得税額が12ヶ月分に分けられて、毎月の給与から源泉徴収されています。

住民税の計算方法

住民税は市区町村と都道府県に納税する地方税です。住民税には所得割と均等割の2種類があり、2つの合計額が給与から天引きされています。

所得割は、その人の1年間の所得額に対して課税されます。税率は一律10%で、計算式は以下のようになります。

  • 住民税の所得割額=課税所得額×10%
課税所得額の計算方法は、上記に記載した所得税の手順と同じです。ただし、基礎控除の金額が所得税より低くなっています。所得2,400万円以下の基礎控除額は、所得税では48万円ですが、住民税では43万円となります。
住民税は所得税とは異なり累進課税ではありませんので、年収が増えても税率が上がることはありません。

均等割は年収に関係なく5,000円が課税されます。ただし、市町村によっては若干金額が変わる場合があります。

上記で計算した所得割額と均等割額を合計した額が住民税の税額です。

住民税については発生した翌年度の給与から天引きされます。

厚生年金の計算方法

厚生年金は企業などで働く人が加入する年金です。日本に住む人は20歳以上になると全員が国民年金に加入しますが、会社員はそれに加えて厚生年金に加入しますので、年金の支給額が手厚くなります。

厚生年金の保険料は、標準的な月額の収入額に保険料率を掛けて計算します。厚生年金の保険料率は18.3%です。

そのため、計算式は以下のとおりです。

・毎月の厚生年金保険料 = 月収 × 18.3%

厚生年金を含む社会保険料は勤務先の会社と折半して支払うことになっています。毎月給与から天引きされる金額は、自己負担分として上記の計算式で算出した保険料の半額となります。

健康保険料の計算方法

健康保険料は勤務先の会社で加入する健康保険の支払いです。

健康保険料は、標準的な月収額に保険料率を掛けて計算します。

保険料率は加入している保険組合によって変わりますが、約10%程度になります。

計算式は以下のようになります。

  • 毎月の健康保険料 = 月収 × 健康保険料率
健康保険料についても勤務先の会社との折半となりますので、半額を自己負担します。
▼全国健康保険協会のホームページでは都道府県別の保険料率が公開されていますので参考にしてください
全国健康保険協会「令和6年度保険料額表」

雇用保険料の計算方法

雇用保険料は、失業した際などに給付が受けられる雇用保険制度の保険料です。週20時間以上勤務し、31日以上継続して雇用される人は加入が義務付けられています。

雇用保険料の計算式は以下のようになります。

  • 雇用保険料 = 収入総額 × 雇用保険料率
保険料率は業種によって変わり、「一般」「建設」「農林水産・清酒製造」の3種類があります。令和6年度の一般の保険料率は0.6%、それ以外の2種類は0.7%となります。
▼保険料率は年度によって見直されます。最新の保険料率は以下の厚生労働省のホームページを参考にしてください
厚生労働省「雇用保険料率について」

定額減税について

2024年6月から物価高対策として定額減税が実施されています。天引きされる税額や手取り額に影響がありますので、どのような計算が行われるのか確認しておきましょう。

定額減税とは、物価高騰の対策やデフレ脱却のための経済対策として、所得税と住民税が減税される政策のことです。

定額減税の対象者は2024年の合計所得額が1,805万円以下の人で、減税される金額は以下のとおりです。

対象者 所得税の減税額 住民税の減税額
納税者本人 3万円 1万円
配偶者 3万円 1万円
扶養親族(1人につき) 3万円 1万円

このように、所得税と住民税を合計すると、1人あたり4万円の減税となります。

会社員などの給与所得者は、定額減税を受けるために特別な手続きをする必要はありません。勤務先の会社が給与から源泉徴収する際に減税額が反映されますので、一時的に手取り額が増えることになります。

食品や光熱費など物価が高くなる中で、定額減税により家計の負担が軽減されることが期待されています。

得する年収はいくら?

上記で見てきたように年収が増えるほど税金の負担が大きくなりますので、必ずしも年収が増えた分だけ家計が楽になるとは限りません。キャリアや目標の年収額を考えるときは、年収と税負担の関係を考えて、コスパがよく、得をする年収を目標とすることが大切です。

税金で得になる年収としては、年収600万円〜700万円程度がおすすめです。
理由としては、所得税の税率が10%から20%に急激に上がる境目となるのが、年収700万円を超えるあたりだからです。

具体的な金額で確認するために、所得税の税率を表にまとめると以下のようになります。

課税所得 所得税の税率
1,000円〜1,949,000円 5%
1,950,000円〜3,299,000円 10%
3,300,000円〜6,949,000円 20%
6,950,000円〜8,999,000円 23%
9,000,000円〜17,999,000円 33%
18,000,000円〜39,999,000円 40%
40,000,000円以上 45%

引用:消費税の税率|国税庁

この表から、税率が10%から20%に上がる直前(課税所得329万円程度)や、23%から33%に上がる直前(課税所得1,799万円程度)が、最もコスパがよく得する年収額と言えます。

表の左の金額は年収ではなく課税所得となりますので注意が必要です。課税所得とは、年収から所得控除を差し引いた金額のことです。給与所得控除や基礎控除、社会保険料控除などを差し引く前の年収が600万円〜700万円程度を超えると、課税所得額は330万円を超える場合が多くなります。そうすると、所得税の税率が20%に上がり、税負担が急激に大きくなります。

年収アップの目標額を考えるときは、所得税率の仕組みを考慮に入れて、税率が上がる手前の金額をひとまずの目標とするのがおすすめです。

 

日本の所得税は高いの?

ここで視点を変えて、日本の所得税の税率や税負担の割合を、海外の先進国と比較してみましょう。

日本の所得税は外国と比べて高いのか、または低いのか、以下で最高税率と実費税率の比較を行います。

最高税額の比較

まず、日本の最高税率と、主要な先進国を含むCECD諸国の最高税率を比較してみましょう。

最高税率とは累進課税により最も高くなる税率のことです。日本の場合は、課税所得が4,000万円を超えるときに所得税率が最高の45%となり、住民税の10%を合わせて最高税率は55%となります。

以下で内閣府ホームページに掲載されている諸外国との最高税率の比較表を引用します。

第28回税制調査会 総28-1

引用:CECD諸国における個人所得課税の最高税率|内閣府

日本の最高税率は表の左から4番目に掲載されており、諸外国と比較して最高税率が高いことが分かります。アメリカやイギリス、ドイツ、韓国の最高税率は、日本と比べて10%前後低くなっています。

このように、所得が高く税率が最高になる層では、日本の所得税率は海外と比べて目立って高いと言えます。

実効税額の比較

次に、実効税額の比較を見ていきましょう。

実効税率とは、所得控除などの税負担を軽減する制度を加味した実質的な税負担率のことです。 

以下に財務省のホームページで公開されている海外の主な国と日本との実効税率の比較表を引用します。

給与所得1

引用:主要国における個人所得課税の実効税率の比較|財務省

この表では以下の条件で各種の所得控除などを適用した場合の実質の所得税率を比較しています。

  • 夫婦片働き
  • 子供2人(19歳、16歳)収入なし
  • 日本の復興特別所得税(2.1%)を加算
  • 1ドル=150円

表の右側の、年収5,000万円の実効税率では日本が最も高くなっています。しかし表の左側の年収1,000万円前後では、アメリカとほぼ同程度、イギリスより低い実行税率となっています。

これは、日本では累進課税により所得が高い層は税負担が大きくなりますが、所得が低い層では税率が控えめとなり、所得控除が充実しているため税負担が軽減されているからと考えられます。

国税庁の調査によると、会社員の平均給与は年間450万円前後とされています。一般的な会社員にとっては、日本の実効税率は海外と比較しても特別高いとまでは言えないでしょう。

所得税を抑えるには?

ここからは、税負担を軽減してくれる制度を活用して、所得税を抑える方法を紹介します。

基本的には所得税は所得がある人に平等に課税されますので、収入額に応じた税金を必ず支払わなければなりません。ただし、その年に経済的な負担が大きい状況にある人などは、条件を満たせば税負担を軽減する制度を利用できます。このような制度を最大限に活用することで、給与から天引きされる税額を減らし、手取り額を増やすことができます。

所得税を抑える方法としては以下の3つがありますので、利用できるものがないか検討してみましょう。

  • 所得控除を利用する
  • 税額控除を利用する
  • 会社を設立する(給与以外の収入がある場合)

それぞれ具体的にどのような方法なのか詳しく紹介します。

所得控除を利用

所得税を抑える方法の1つめは、所得控除を利用する方法です。所得控除とは、一定の条件を満たすことで所得税の税額計算のもとになる課税所得から差し引くことができる金額のことです。

勤務先の会社で年末調整をしたことがある人は、配偶者控除や扶養控除などの書類を提出したことがあるはずです。これも所得控除の一種で、配偶者や扶養親族を養っている納税者は家計の負担が大きくなりますので、一定額の所得控除を差し引くことが認められています。

所得税の計算では15種類の所得控除がありますが、そのうちほとんどは年末調整で申請できます。まずは勤務先で毎年12月ごろに行われる年末調整の手続きで、すべての書類にしっかりと目を通して記入と提出を行いましょう。

それに加えて、以下の3つは確定申告でのみ申請できます。

  • 医療費控除
  • 寄付金控除
  • 雑損控除

医療費控除は年間に支払った医療費が10万円を超えると利用できます。家族のための医療費も含まれますので、該当する場合は確定申告で還付申告を行いましょう。寄付金控除はふるさと納税を行ったときに申請できる控除です。雑損控除は災害などの事情で損失があったときに申請できます。

まずはどのような控除があるのかひととおり把握して、申請できるものはもれなく申請することで所得税を抑えることができます。

 

税額控除を利用

所得税を抑える方法の2つめは税額控除です。税額控除とは、その年の所得税の税額を算出した後に、納税すべき税額から直接差し引くことができる控除のことです。

税額控除には様々な種類がありますが、会社員がよく利用するのは住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)です。住宅ローン控除では、金融機関で住宅ローンの契約をしてマイホームを新築したり増改築したりすると、ローンの年末残高の0.7%相当を所得税から差し引くことができます。

税額控除の特徴は、税率を掛けた後の所得税額から直接差し引くことができるところです。たとえば、所得税額が30万円の人が20万円の税額控除を適用した場合、納税額は10万円となります。税額控除の控除額がそのまま手取りの増加になりますので、節税効果が大きくなります。

一般的な会社員が利用できる税額控除は多くありませんが、適用できるものがある場合は申請もれのないようにしましょう。

会社設立

勤務先の給与以外にまとまった金額の収入がある人は、会社を設立することで節税できることもあります。たとえば、副業を行っていて事業所得がある人や、株式やFXなどの投資で利益をあげている人、不動産投資で不動産所得が発生している人などが当てはまります。

これは、法人として受け取った収入には法人税が課税されますので、収入額によっては所得税より税率が低くなるためです。所得税は累進課税のため収入が増えるほど税率が上がりますが、法人税は一律の税率が設定されますので、一定のラインを超えると法人税の方が有利になります。会社を設立することで節税になる金額は、給与以外の所得が800万円程度を超えたときを目安とするのが一般的です。

ただし、法人を設立するには登記などの手続きが必要で、会計や決算の処理も変わるため手間やコストがかかります。会社勤務と法人の運営が両立可能かといった問題もありますので、総合的に判断することが大切です。

まとめ

この記事では、年収に対する税金の金額やその内訳などについて解説しました。

会社員の給与からは所得税や住民税、社会保険料や雇用保険料などが天引きされ、残った金額が手取りとして振り込まれています。

基本的には収入が増えるほど家計は楽になりますが、それに伴って税額や保険料の負担も大きくなっていきます。特に所得税は累進課税のため、税率が上がる境目の収入金額に注意が必要です。

年収と手取り額の関係をあらためて再確認して、家計や資産形成の計画に役立てましょう。

ぜひこの記事を参考にしていただき、あなたの年収にかかる税金について理解を深めてください。

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この記事の監修者SOKKIN MATCH事業責任者/倉田 裕貴
SOKKIN MATCH事業責任者:倉田裕貴 株式会社SOKKIN 人材事業責任者

株式会社サイバーエージェント、シニアアカウントプレイヤーとして大手企業のコンサルに従事。WEB・アプリ問わず、運用ディレクションをメインに幅広い業種のお客様の課題へ対応してきた実績を持つ。2022年、株式会社SOKKIN入社後、SOKKIN MATCH事業責任者に従事。

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