2018年1月のモデル就業規則改定により、副業・兼業が実質的には解禁になりました。これを受け、副業として起業しようと考えるまたは実際に起業する会社員等が増えつつあります。
しかしその一方で、興味はあるけれどどのように始めればよいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
本記事では副業として起業するための手続き・成功の秘訣・メリット・注意点などを網羅的に解説します。成功事例もAあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
副業とは?
副業とは、本業をこなしながら別の職業をもって収入を得る働き方のことです。仕事の種類はアルバイト・パート・フリーランスなど多岐にわたり、法律上で明確な副業としての規定が定められているわけではありません。
例えば本業が終わってから飲食店の洗い場のバイトをしたり、週末だけイベント会場の受付をしたりすることも副業に含まれます。また、FXや株式投資で収入を得ることも副業です。
主たる収入源(本業)があり、それとは別の収入源全般を副業というと覚えておくとよいでしょう。
副業はなぜ注目されている?
さまざまな業界・職種から副業への注目度が高まっていますが、その主な理由として以下のような点があげられます。
・スキルアップ
・コロナ禍
・企業側の対応
・キャリアチェンジ
・経営管理の知識
・仕事のペース
上記にあげた副業が注目されるポイントを確認していきましょう。
収入の増加
副業が注目される理由のひとつに、収入の増加があげられます。
例えば本業で毎月10万円の収入があったとしましょう。Aさんは本業のみの収入で生活しており、Bさんは副業で毎月2万円の収入があります。
単純計算で比較した場合、1カ月10万円の収入であるAさんに対してBさんの毎月の収入は12万円です。
毎月2万円の副収入があれば貯金をしたり欲しいものを購入したりできるので、経済面でもゆとりが生まれるでしょう。
副業は本業とは別の収入源を持つことであり、単純に収入が増加するので注目を集めているのです。
スキルアップの期待
スキルアップが期待できる点も、副業が注目されている理由としてあげられます。副業のなかには経験値・技術力の高さで収入が大きく変わる案件があるからです。
例えばフリーランスでWebデザインの仕事を請け負ったとしましょう。初心者OKの案件と経験者必須の案件では、得られる報酬に大きな差があります。
副業で多くの収入を得たければ、スキルアップは必要不可欠です。技術力が向上すれば高収入が得られる案件への応募も可能になるだけではなく、副業を通してスキル面に磨きがかかります。
このように収入アップとスキルアップの相乗効果が期待できる点は、副業が注目される理由のひとつといえるでしょう。
コロナの影響
副業への注目度が高まった要因のひとつとして、コロナ禍の影響も挙げられます。
コロナ禍で不要不急の外出が禁止された際、本業での仕事が難しくなり、収入が激減してしまった人も少なくありませんでした。そのなかですでに副業を持っていた人はそちらで得られた収入を生活費に充てることが可能であったため、本業の収入が激減した時期を乗り越えられた人もいたようです。
また副業のなかには在宅ワークが可能なものも多く、外出禁止令が発令されていた中でも仕事が可能であったことも関係しています。
今後、このような事態が起こらないとは限らず、リスク分散という意味でも副業への注目度が高まっているのです。
副業を解禁する企業の増加
副業を開業する企業の増加も、注目度の高まりを後押しする原因のひとつです。
2018年1月のモデル就業規則改定により、厚生労働省は副業・兼業に関するガイドラインを策定しました。国が副業・兼業を認める方向を明確に示したことを受け、副業を解禁する企業は増加傾向にあります。
副業をしたくても会社の方針・規定によってできなかった人たちは解禁になったことで自由に選択できるようになったため、副業を開始したり興味を持ったりする人たちが増加しているのです。
キャリアチェンジの可能性
副業は、キャリアチェンジの可能性を秘めています。
例えば本業とは異なる職業・職種に興味があったとしましょう。初心者・未経験者でも挑戦可能な案件は豊富にあり、このような仕事・案件を受注することで経験値・スキルアップが可能です。
初心者・未経験者を対象とした仕事で得られる報酬は、相場と比較すると低いかもしれません。副業としてチャレンジすれば本業での収入があるため、報酬にとらわれずチャレンジできます。
副業として異なる仕事での経験を積み、キャリアチェンジにつなげる可能性を秘めている点は、注目を集める要因のひとつといえるでしょう。
経営管理が身につく
経営管理の知識・感覚が身につく点も、副業が注目を集めている理由です。
会社・企業に所属して仕事をすると決まった業務・与えられた仕事をこなすだけになってしまい、経理・労務関連の知識・スキルが身につくケースは決して多くありません。
しかし副業は仕事の受注から交渉、経理関連に至るまで幅広く自分でこなす必要があります。これらは企業をするうえでの必要不可欠な知識・スキルです。
副業を通じて経営管理の基本が身につく点は、独立を視野に入れている人にとってはベストな練習の機会といえるでしょう。
自分のペースで仕事ができる
自分のペースで仕事ができる点も、注目度が高まる要因といえます。
会社・企業に所属していると就業時間があらかじめ決められているので、自由に仕事時間を設定できません。
例えば、昼休憩の時間が明確に定められている会社に勤務していたとしましょう。仕事の進捗具合によっては休憩時間をずらしたいと思うこともあるかもしれません。しかし、会社の規則によって昼休憩時間が決められていると融通を利かせることは困難です。
また仕事をする曜日でも同様のことがいえます。副業なら比較的自由に仕事をする日が決められるので、祝日にまとめて仕事をするといったことも可能です。
このように仕事をこなすペースの自由度の高さも、注目を集めているといえるでしょう。
起業とは?
本記事では副業として起業をすることを前提に解説を進めています。
そもそも起業とはどういうことを指すのでしょうか?
開業と比較して確認していきます。
開業と起業の違い
起業と似た言葉に開業がありますが、それぞれの意味や違いは以下の通りです。
意味 | ニュアンス | |
起業 | ・事業を新しくスタートさせること ・会社などを新しく興すこと |
法人として会社を興す |
開業 | ・事業をスタートさせること ・店舗等を開店すること |
個人事業主として事業を始める |
いずれも、新規事業をスタートさせるという点では同じ意味を持っています。しかしニュアンス的には起業は法人の場合に用いられることが多く、一方で個人事業主が事業を始める際には開業という言葉を使うことが一般的でしょう。
法人と個人事業主の違い
開業と企業の違いで触れた法人と個人事業主の違いは、以下の通りです。
方法 | メリット | デメリット | |
法人 | ・定款の作成 ・資本金の払い込み ・登記の手続き など |
・信用度が上昇 ・社会保険への加入 ・経費計上の増大 など |
・法人化の費用負担あり ・コストの増大 ・税金負担が増える可能性あり など |
個人事業主 | ・開業届の提出 ・青色申告承認申請書(必要に応じて) |
・節税対策が可能 ・開業が手軽 など |
・収入額によって税負担が増大 など |
法人・個人事業主として起業する際の手続き方法は後述するので、そちらもあわせて参考にしてください。
▼ 起業する必要性が向上している背景と現代の会社の存立との関係性について、詳しく知りたい方はぜひ

副業として起業をするメリット
副業として起業する主なメリットは、以下の通りです。
・起業の知識
・収入増加
・新規交流の増加
それぞれのメリットを詳しく確認していきましょう。
本業があるためリスクが低い
副業で失敗しても本業があるのでリスクが低い点は、メリットとしてあげられます。
副業として選択した職種・業種にもよりますが、ある程度のリスクは考慮しなければなりません。例えば副業として業務委託でWebデザインの仕事を受注した際、何らかの事情で契約がなくなったとしましょう。契約の途中破棄であるため、副業としての報酬は得られません。
またFXを副業として行っていた場合、損失が発生してしまうこともあります。
このようなリスクが発生しても、本業での収入があることからダメージは最小限に抑えられるでしょう。
起業の知識がつく
起業の知識が身につく点も、副業のメリットのひとつです。
副業が注目されている理由を紹介する際に、経営管理が身につく点を紹介しました。経営管理は起業をするうえでの基本的な知識であり、副業を通じて自然と身につけることが可能です。
仕事をしながら独立する知識・スキルが身につく点はメリットといえるでしょう。
収入が増加する
収入が増加する点も、副業として起業する際のメリットです。
この点についても、副業が注目されている理由で触れました。詳しくは「収入の増加」をご覧ください。
新たな交流が増える
副業として起業することで、新たな交流が増加します。
副業で本業とは異なる職種・業種を選択すると、本業では出会えない人とのつながりができるので新たな交流を増やすことが可能です。
副業で起業する人のなかには、将来的に独立を視野に入れている人もいるでしょう。その際には交流の広さが収入の増減につながるので、交流を増やしておくことは重要です。
副業として起業するデメリット
副業として起業する際に得られるのはメリットばかりではありません。以下のようなデメリットも考慮しておく必要があります。
・本業への影響
・疲労
法律上は本業・兼業が可能になりましたが、起業のなかには就業規則で副業を禁止しているところも少なくありません。このようなケースで副業をしてバレてしまうと、減給などの罰則が課せられる可能性があります。
また副業に集中するあまり、本業がおろそかにリスクが高まるので注意しましょう。例えば副業は本業とは別に仕事をすることから勤務時間が長くなります。そのため肉体的・精神的に疲労がたまりやすく、体調を崩したり集中力が落ちたりするかもしれません。
このようなデメリットがある点は考慮してください。
副業としての起業する場合の職業例
副業として起業する場合、さまざまな職種・職業があるので迷う人もいるでしょう。
そこで特に副業として起業する際におすすめの職業を紹介するので、参考にしてください。
コンサルタント
コンサルタントとは、自分の知識・経験を活かして他者にアドバイスする仕事です。状況・内容によっては実務的なサポートを行うこともあり、仕事内容は幅広いといえます。
分類 | 特徴 | 具体例 |
業務・戦略系 | 経営・業務に関する問題点・課題などの解決策を提案 | ・経営コンサルタント ・労務コンサルタント ・戦略コンサルタント |
IT系 | IT・システム関連の課題点の解決など | ・ITコンサルタント ・システムコンサルタント |
専門系 | 特定の分野に特化したコンサルタント | ・人材コンサルタント ・医療コンサルタント ・キャリアコンサルタント など |
上記は大まかなコンサルタントの分類・特徴・具体例です。本業に関連した内容のコンサルタントを行うと、成功しやすくなるのでおすすめします。
インターネットビジネス
インターネットビジネスとは、インターネットを利用した仕事・職業のことです。具体的な例として以下のようなものがあげられます。
Webライター・ブロガーはパソコンを必要とすることもありますが、データ入力・アフィリエイトは仕事内容によってはスマホでも可能です。
ただしインターネット環境を整えることは前提なので、インターネットビジネスを開始する際はWi-Fiのようなネット環境の整備をしてください。
物販
物販とは、商品を仕入れて販売することです。
副業として物販をする際にはECサイトなどで安く購入できる商品を仕入れ、フリマアプリや物販専用のプラットフォームで販売をします。購入価格よりも販売価格を高く設定することで差額を収入として得るシステムです。
ただし仕入れた商品が中古品だった場合、古物商許可証が必要になるので注意してください。仕入時の商品が新商品であるかどうかにも注目して、売れ筋のアイテムを購入しましょう。
趣味や特技
趣味・特技を職業にする方法もあります。
例えば料理が得意な人は、料理教室を始めたり料理関連の動画をアップしたりするとよいでしょう。
手芸が得意な人はさまざまなオリジナル作品を作成して販売したり、作り方の講座を開いたりすることで起業ができます。
このように趣味・特技を副業としてスタートさせることも起業のひとつの方法です。
副業として起業する場合の主な手続き
副業として起業する際には事前または事業を開始してから一定期間内に手続きをしなければなりません。
手続きの方法は個人事業主と法人で異なるので、それぞれの内容を解説します。
個人事業主として起業する場合
個人事業主として起業する際には、以下の申請書等を管轄する税務署に提出しなければなりません。
書類 | 概要 | 提出期限 |
個人事業の開業・廃業等届出書 | ・個人で事業を開始したことを告げる書類 ・個人事業主として所得税を納税する旨を伝える届出書 ・提出先は税務署 |
・原則として開業後1カ月以内 ・1カ月を過ぎてからの提出でも罰則なし |
個人事業開始申告書(事業開始等申告書) | ・個人事業税に関する申告書 ・提出先は都道府県税事務所 |
・開業日から1カ月以内が目安 ・都道府県によって違いあり ・未提出でもペナルティなし |
所得税の青色申告承認申請書 | ・確定申告で青色申告をする際の申請書 ・提出先は税務署 |
・新規事業の場合は開始から2カ月以内 ・既存事業の場合は当該年の確定申告時に提出 |
法人で起業する場合
法人として起業する場合には、以下の手順で各手続きが必要です。
手順 | 手続き | 概要 |
1 | 定款作成 | ・「事業目的」「商号」「本社所在地」「資本金額」「発起人の氏名住所」を含む定款の作成 ・法務局、公証人役場、会社の3部を作成 |
2 | 資本金の振込 | ・発起人の個人口座へ振込 ・登記申請完了後、法人用の口座を開設して資本金を移動 |
3 | 登記申請 | ・法務局にて登記申請 ・登録免許税が必要 |
上記は主だった手続きのみを記載しています。実際には定款作成前に法人用の実印作成・会社概要の決定なども行わなければなりません。
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副業として起業した時の年末調整と確定申告について
副業として起業した場合、年末調整と確定申告のそれぞれに注意が必要です。
副業起業後で年末調整が必要なケースと、確定申告時の注意点について解説します。
年末調整
原則として源泉徴収された給料・賞与を受け取っている場合は、雇用形態に限らず年末調整対象であり、勤務先で毎年実施されます。
副業起業した場合でも、本業で源泉徴収された給料・賞与を受け取っている場合は年末調整の対象です。
ただし副業分の収入については、本業に申告するか否かの判断をしなければなりません。後述する注意点で解説しますが、会社の就業規則等が関係しているからです。また副業分の収入は次で解説する確定申告を行うことで解決します。
確定申告
副業で起業した場合、その年間所得額が20万円を超えると確定申告をしなければなりません。
本業で年末調整対象者であっても同様ですが、勤務先で副業分の所得額も含めて手続きをしてもらった場合は不要です。年末調整時に年間所得額20万円超分の副業を含めていなかった場合は、勤務先から発行される厳正徴収票をもとに正しい所得額で確定申告を行いましょう。
なお確定申告の方法には白色と青色の2種類があり、いずれの方法で申告するかは申告者にゆだねられています。ただし青色申告で確定申告を行う場合は承認申請書の提出が必要なので注意してください。
青色申告と白色申告
確定申告には青色と白色の2種類がありますが、違いは以下の通りです。
青色申告 | 白色申告 | |
事前申請 | 必要 | 不要 |
特別控除 | あり(青色申告特別控除) | なし |
節税対策面でのメリット | 多い | 少ない |
記帳方法 | 原則は複式簿記 | 単式簿記 |
青色申告をする際には「個人事業主として起業する場合」で紹介した「青色申告承認申請書」を提出しなければなりません。新規事業の場合は開業から1カ月以内とされていますが、確定申告の申請書提出時に承認申請書もあわせて提出すれば青色申告として処理してもらえます。
また青色申告を行った際には青色申告特別控除(10万円)が自動的に適用されるので、節税対策面でのメリットは大きいといえるでしょう。
承認申請書を提出せずに確定申告を行った場合は、自動的に白色申告として処理されます。

青色申告については、ある程度の理解をしているつもりなのですが、特別控除の要件は何があるかあまり明確に理解できていません…。

確かに、私も青色申告と白色申告の違いについてより理解する事ができたのですが、特別控除について実際の所得税との関係性や計算方法についてもよく分かりません…。

青色申告特別控除の要件
について以下に解説していきますね!
1.事業所得または不動産所得を生じる事業を営んでいる
2.「1」の所得に関する取引を複式簿記で記帳している
3.記帳に基づいて青色申告決算書を作成し、確定申告書に添付して申告している
4.確定申告期間中に確定申告を行っている
5.現金主義による所得計算の特例を選択していない
6.e-Taxで申告しているか、電子帳簿保存法が定める「優良な電子帳簿」を保存している

所得税の速算表を参考にしてみるといいと思います。
以下で紹介します!
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
1000円~194万9,000円まで | 5% | 0円 |
195万円~329万9,000円まで | 10% | 9万7,500円 |
330万円~694万9,000円まで | 20% | 42万7,500円 |
695万円~899万9,000円まで | 23% | 63万6,000円 |
900万円~1,799万9,000円まで | 33% | 153万6,000円 |
1,800万円~3,999万9,000円まで | 40% | 279万6,000円 |
4,000万円以上 | 45% | 479万6,000円 |

以下に具体例として、控除額65万円の場合の所得税率額 の計算式を紹介します!
(400万円-65万円)×20%-42万7,500円=24万2,500円(13万円の節税)
副業として起業する時の注意点
副業として起業する際の主な注意点は以下の通りです。
・自己管理
・確定申告
・融資
それぞれの注意点を解説するので、参考にしてください。
本業の会社が禁止していないか確認する
副業として起業する際には、事前に本業の会社が副業を禁止して否か確認することをおすすめします。
2018年より国の方針としては、副業・兼業が解禁になりました。しかし、会社・企業側に副業・兼業の承認を強制するものではありません。
情報漏洩・労働時間などの理由から副業・兼業を禁止している会社・企業は存在し、これらは基本的には就業規則に明記されています。
自己管理を徹底する
副業起業をする際は、自己管理も徹底してください。
副業は本業とは別の仕事をすることであり、必然的に労働時間が増加します。副業の仕事をこなすのは本業が終了した後であることから、深夜・休日などが充てられ、休息時間が激減してしまうことは避けられません。
その結果、体調不良・精神面での不調が発生するリスクが高まり、本業に支障をきたす可能性があります。
オンとオフの明確化・副業時間の制限などを行って、自己管理を徹底してください。
確定申告に注意する
副業として起業する際には、確定申告にも注意しましょう。副業として収入を得る場合、年間所得額が20万円を超えると所得税の確定申告が必要です。
また、所得税とは別に個人事業税・消費税の申告・納税が発生する場合もあります。個人事業税については所得税の確定申告を行えば情報・内容が各自治体にも共有されるため、納税額等の申告は必要ありません。
しかし消費税は別途確定申告が必要なので、対象の場合は申告・納税漏れをしないように注意しましょう。
融資を受けれるかはわからない
なお副業として起業する際の業種によっては、開業資金等が必要なケースもあります。個人事業主として起業した際には信用度の観点から、金融機関での融資が困難な場合があるので注意してください。
副業としての起業を成功させるには?
副業としての企業を成功させるための秘訣として、以下のような点があげられます。
・本業重視
・相談者の有無
・段階的なステップアップ
・経営感覚
・行動力
・失敗あっての成功
・継続力
・楽しさ
上記の秘訣・ポイントを詳しく確認していきましょう。
明確な事業計画を立てる
副業起業を成功させるためには、明確な事業計画を立てることです。計画を立てる際の目安・ポイントとして以下のようなものがあげられます。
・週単位での労働時間
・職種・業種の最終レベル
上記を例にして計画を立て、紙などに書いて目につく場所に貼っておくと視覚化しておいてください。
本業もしっかりとこなす
副業は本業あっての仕事である点を忘れてはいけません。副業は収入が安定しない可能性が高いからです。
副業での収入がゼロになったとしても、本業での収入があれば生活水準を下げる必要はありません。また金銭的なストレスも軽減されるので、気持ちの切り替えも容易です。
副業はあくまで副業なので、メインの本業をしっかりこなしましょう。
相談できる相手を持つ
相談できる相手を持つことも成功の秘訣です。
副業は本業とは異なり、個人で営業から交渉まですべてをこなさなければなりません。孤立しがちなため、何らかの問題を抱えた際にはそこで挫折してしまう可能性は高いといえます。
しかし相談できる人がいれば問題・困難にぶつかった際にも心強い味方がいるという事実が支えとなり、乗り越えられるでしょう。
未経験なら簡単なものから始める
副業として選択できる職業・業種は多種多様です。そのため「可能性を見出す」「新しくチャレンジしたい」という希望をもって起業する人もいるでしょう。
しかし未経験で仕事を受注しても会社・企業などに勤務する場合とは異なり、一から丁寧に仕事の進め方を教えてくれるとは限りません。受注しても仕事内容で求められるスキルレベルが高すぎて成果物が完成できないこともあるので注意してください。
仕事を探す際に利用するプラットフォーム・サービスによっては、未経験者でも挑戦可能な案件が豊富に掲載されています。経験したことがない職種・仕事を副業として選択する場合は、簡単なものから始めてレベルアップを図りましょう。
経営感覚を持つ
経営感覚を持つことも、副業で起業した際に成功へ導くための重要なポイントといえます。
具体的には、事業・仕事に対して全体像として把握する感覚を持つことです。例えばひとつの仕事を受注した場合には、以下のような点をすべて把握しておくことが重要です。
・仕事に対する保有スキル・レベル
・時間・労力に対する報酬額
上記どれかひとつでも欠けてしまうと、「顧客が満足する成果物の納品ができない」「時間と労力だけがかかってしまう」などの支障が出ます。
起業を成功に導くためには常に最適化する感覚が求められるので、上記3つを常に意識して最適化するための工夫を意識してください。
行動力がある
行動力があることも、重要な秘訣です。
副業は本業とは異なり、希望・スキルに見合った案件を探して受注しなければなりません。誰かが代わりに営業をしてくれるわけではないので、積極的な行動力が必要不可欠です。
また現状のままでは高額案件に応募できないなど、さまざまな面で支障をきたします。成功させるためにはスキル・知識の向上とアップデートも欠かせません。
副業としての仕事を受注とあわせて自分自身の能力においても、常に行動する姿勢が大切です。現状維持では成功への道から外れてしまいかねないので、行動し続ける意思も持ち続けましょう。
失敗を恐れない
失敗を恐れないことも大切です。
副業で請け負う仕事は本業とは異なり、誰かが丁寧に教えてくれるわけではありません。そのため、ときには失敗することもあるでしょう。
失敗したからといって次の失敗を恐れて歩みを止めてしまうと、副業として成り立ちません。失敗を次への成功のためのステップととらえ、同じ失敗を繰り返さないように努力をしながら次へ進む意識と気持ちを持ってください。
継続する
副業として起業を成功させるためには、継続することが大切です。
スタートさせたばかりの段階では副業としての実績が乏しいことから、収入がほとんどないということも起こりえます。しかしここでやめてしまうと経験・実績が積み重ねられず、短期間で廃業に追い込まれてしまいます。
重要なことは継続力です。続けていけば実績とスキルが増えていくので収入も増加していきます。
楽しいことをビジネスにする
楽しいことをビジネスにしましょう。
副業は本業とは異なり、仕事の選択が可能です。嫌な仕事を受注するのではなく、好きな仕事に絞って取り組めばスキルと経験が身についていきます。
また楽しいことをビジネスにすれば困難・問題にぶつかった際にも乗り越えることが容易になり、起業の継続もできるでしょう。
副業としての起業の成功事例
副業として起業した成功事例を紹介します。
株式会社 Photosynth
株式会社Photosynthは、金融機関並みのセキュリティを搭載したクラウド型入退室管理システムを提供している会社です。
このシステムは企業の代表者が複数人で副業として始めたプロジェクトのひとつであり、土日の空き時間を利用して商品化を進めていました。
tetewan
tetewan(テテワン) | 犬との暮らしがまるっとわかる情報サイト
tetewanは、ペットを飼うために必要なしつけ・お手入れ・飼育などの家族として迎える際に必要な知識・情報を網羅的に提供する情報メディアです。
とある自動車部品メーカーの技術職に従事していた主婦が、このメディアを運営しています。本業をこなしつつ具体的なコンセプト・サービスなどの構想を立案し、実現させました。
NEXT WEEKEND
季節の楽しみと小さな工夫で、理想の生活を叶える – NEXTWEEKEND
NEXT WEEKENDは、理想のライフスタイルを仕事・休日の過ごし方などのさまざまな観点から提案する情報発信サービスです。
メディア運営者は仕事・家事・育児をこなす女性で、働き続けられる会社を創りたいと感じたことが発端でした。イメージ・野心を形にするために長期的な計画を立てて取り組み、実現に至っています。
まとめ
副業として起業するための手続き・コツなどを網羅的に解説しました。
成功させるためには「何をするのか」「どこを目標にするのか」などを明確にしなければなりません。そのうえで失敗を恐れず、楽しいことを仕事にすることで成功への道が切り開けるでしょう。
副業として起業するチャンスは、誰にでもあります。本業と比較して副業は収入面などで若干ハードルが低いので、挑戦しやすいといえるでしょう。
本記事を参考に事前準備などをしっかり行い、副業での起業を成功を目標にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
▼ 起業について他の記事も参照したい方はぜひ

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