デザインの仕事を行っている人は、フリーランスデザイナーという働き方に興味をお持ちの方も多いと思います。
自分のスキルや興味に合った好きな仕事を選び、時間や場所に縛られず働けるのは魅力的ですよね。
しかし、フリーランスデザイナーはどのくらい稼げるのか、フリーランスになるための準備や仕事の探し方、デメリットや注意点はないかなど、疑問点も出てくると思います。
そこでこの記事では、フリーランスデザイナーの概要や収入、メリットやデメリット、仕事の探し方などを解説します。
また実際にフリーランスデザイナーとして活躍されているKさんにインタビューを行い、実際にフリーランスとして働いてみて良かったことや大変だったこと等、たくさん聞いてきましたので、ぜひ参考にしてください!!
フリーランスデザイナーって?
フリーランスデザイナーとは、企業に雇われることなく個人で業務を行うデザイナーのことです。
会社員として働く企業デザイナーとの違いは、主に契約形態と働き方です。
企業デザイナーは雇用契約による安定収入や福利厚生が特徴ですが、会社から与えられた仕事をこなし、勤務場所や勤務時間も会社から指定されます。
フリーランスデザイナーは、主に業務委託契約で自分が選んだ案件を受注しますので、時間や場所に縛られず自由なスタイルで活動できるのが特徴です。
フリーランスデザイナーは将来性のある仕事?
フリーランスデザイナーは将来性の高い仕事と言えます。
近年では、企業の広告媒体はテレビや雑誌などからWEB広告やSNSへと変化していますので、それに伴ってデザイン業務の需要も高まっています。
企業に雇われていないフリーランスでも、エージェントサービスやクラウドソーシングなどを活用することで自身のスキルに応じた安定した案件の受注が可能です。
また、インターネットの普及やパソコンの高性能化により、自宅でデザインの仕事が簡単にできるようになっています。
実務経験が豊富なデザイナーはもちろん、未経験でもこれからスキルを身に付けてフリーランスデザイナーとして活動していくことができるでしょう。
フリーランスデザイナーの収入は?
フリーランス協会が調査を行った「フリーランス白書」によると、フリーランスのWeb・グラフィックデザイナーの年収は400万円〜600万円の範囲が最も多くなっています。
また、年収400万円以上と回答した人が全体の60%以上となり、フリーランスの中では高収入が期待できる職種です。
案件ごとの単価の例としては以下のような金額になることが多いです。
- 企業や製品のロゴ制作…1万円
- チラシ、フライヤー、資料などのデザイン…1万円〜3万円
- ポスター制作…5万円
このように、フリーランスデザイナーは高いスキルを身に付けて業務効率を高めることで、高収入を目指せる職種です。
フリーランスデザイナーになるまでの道のり
ここからは、実際にフリーランスデザイナーになるまでの道のりやスキルの身に付け方について見ていきましょう。
インハウスデザイナーとして働いた後に独立
会社員からフリーランスデザイナーになるケースで多いのが、インハウスデザイナーとして働いた後に独立する流れです。
インハウスデザイナーは自社の広告宣伝のみに携わりますので、必要なスキルをじっくりと教わることができます。自分の得意な業務内容が明確になり、実務経験年数も長くなるため実績をアピールしやすく、独立しやすいという特徴があります。
広告制作会社で働いた後に独立
広告制作会社でデザイン担当として働いた後に独立するフリーランスデザイナーも多いです。
広告制作会社では様々な広告主の製品やサービスをPRしますので、幅広い分野のデザイン案件に携わることができます。
Kさんは広告制作会社で働いた後にフリーランスとして独立されたんですよね!
はい。そうなんです。前職で幅広い分野のお仕事に携わることができたので、フリーランスに転向しても様々な案件に対応することが出来ています。
スクールで学んだ後に独立
費用はかかりますが、デザイナーを養成するスクールに通って学んだ後に独立するという方法もあります。
スクールに通うことでデザインの基礎から実践的なスキルまで体系的に学ぶことができます。同じスクールの受講生と知り合いになることで、お互いにモチベーションを高めあったり、独立した後の人脈を構築できるのもよいところです。
独学で学んだ後に独立
スクールに通う費用が出せない状況でも、無料でスキルを身に付けてフリーランスデザイナーになることも可能です。
独学でデザインを学ぶには、書籍やインターネット、動画サイトなどの情報を活用する方法があります。特に、これまで趣味でイラストを描いていたり、学生時代に美術部に所属していたなどで経験がある人は、独学でも十分にスキルを身に付けることができるでしょう。
ポートフォリオが充実していれば案件を任せてもらえますので、スキルやセンス次第ではスクールに通わずに未経験からデザイナーの仕事を始めることもできます。
フリーランスデザイナーになるメリット
デザイナーにも様々な働き方がある中で、フリーランスデザイナーになることにどのようなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットは以下の5つです。
- 働く時間・場所を自由に選ぶことができる
- 収入を増やすことができる可能性がある
- スキル・経験の幅を広げることができる
- 仕事を選ぶことができる
- 人間関係での悩みを減らすことができる
それぞれのメリットについて詳しくみていくので、参考にしてください。
働く時間・場所を自由に選ぶことができる
フリーランスの業務には決められた勤務時間がなく、働く場所も自分で自由に決められることが多いです。
働く時間については、空き時間を有効活用したり、土日や夜に業務を行うなど、柔軟な働き方ができるのが特徴です。働く場所も自由なので、自宅やカフェなど、自分が集中しやすい好きな場所で業務を行うことができます。
会社員の場合は9時~18時のように勤務時間が決まっていることがほとんどです。それと比較すると、自分の好きな時間、場所で柔軟に働くことができるのは大きなメリットとなります。
Kさんもフリーランスを始めて一番良かった点が、働く時間と場所の自由度が高いことなんですよね!
そうなんです。諸事情で自宅から会社に通うことが難しくなってしまい、フリーランスとして独立したのですが、実際に働いてみると会社勤めの時よりも時間の自由度が高いので、自分の好きな時に動ける点が私にとっては一番良かったですね。
収入を増やすことができる可能性がある
フリーランスはサラリーマンとは異なり収入が固定されていませんので、スキルや努力次第で収入を増やせるというメリットがあります。
たとえば、自分のスキルに磨きをかけて単価の高い仕事を引き受けることができれば、同じ作業時間でも収入が増えます。また、空き時間を有効活用したり、業務の効率を高めて仕事の量を増やすことでも収入を増やせます。
フリーランスには収入の上限がありませんので、うまく行けば会社員よりも高い収入を目指すことができます。
スキル・経験の幅を広げることができる
フリーランスになることでスキルや経験の幅を広げやすくなるというメリットもあります。
企業で働くデザイナーは社内で業務を分担して行うことが多いため、自分が担当する業務のスキルしか身に付かないというケースがあります。
一方で、フリーランスは個人で仕事を請け負うため、成果物が出来上がるまでの工程をすべて自分で行います。自然と幅広い範囲の作業を行うことになりますので、デザイナーとしてのスキルアップにつながります。
仕事を選ぶことができる
フリーランスは仕事を選ぶことができるのもメリットです。
企業に雇われて働くデザイナーは会社に指示される業務をこなすため、自分の興味のある仕事内容を優先できるとは限りません。
フリーランスの場合は自分で案件を探して受注するのが基本です。自分の得意分野や楽しみながらできる仕事、自分のスキルを伸ばせる案件を選んだり、報酬額を優先して高収入案件だけを受注するなど、自由に選べるのがメリットです。
人間関係での悩みを減らすことができる
フリーランスには会社員と比べて人間関係の悩みを減らせるというメリットもあります。
フリーランスデザイナーの仕事はオンラインで完結できますので、オフィス出勤が不要なことが多く、自宅で作業できます。職場の人間関係から解放されますので、人付き合いが苦手な人でもストレスを感じにくいのがメリットです。
また、案件ごとに契約が区切られますので、合わない人と仕事をすることがあっても契約終了後に関係をリセットできるというメリットもあります。
フリーランスデザイナーになるデメリット
逆に、フリーランスならではのデメリットや注意点もあります。
フリーランスでデザイナーをするときは、特に以下の3つに注意しましょう。
- 収入が安定しない場合がある
- 自分で営業する必要がある
- 働く時間を調節することが難しい場合もある
それぞれのデメリットについて詳しくみていくので、参考にしてください。
収入が安定しない場合がある
フリーランスは、自分が仕上げた成果物に対する報酬を受け取って収入源にする働き方です。月給や時給が決まっている会社員やアルバイトよりも収入が安定しない場合があるのがデメリットです。
たとえば、現在受注している業務の契約が終わると仕事がなくなるため、新しい発注者を見つける必要があります。
また、怪我や病気になってしまい働くことができないと、収入が途絶えてしまうのもデメリットです。
自分で営業をする必要がある
フリーランスは、与えられる仕事をこなす会社員とは違い、自分で仕事を獲得する必要があります。
営業を行ったり、案件サイトやクラウドソーシングで応募するなどして、自分で仕事を受注しなければ収入が得られないというデメリットがあります。
営業が苦手な人でも積極的に営業をする必要があるという点と、業務以外に案件探しや営業活動で時間を取られる場合があるという点に注意が必要です。
Kさんは実際にフリーランスとして働かれて自分で営業されることはありましたか?
そうですね、フリーランスとして働き始めた当初は、知り合いに何かお仕事はないか聞いて、そこからお仕事を頂いていましたね。今までこういう営業をした経験が全くなかったので、少し大変だった記憶があります(笑)
働く時間を調節することが難しい場合もある
自由な時間に働けるのが特徴のフリーランスですが、状況によっては働く時間の調整が難しい場合もあります。
フリーランスは仕事量や収入が安定しないことがあり、案件がないときは収入が途絶えてしまいます。そのため、案件があるときにまとめて仕事を引き受けてしまいがちになり、結果的に労働時間が長くなったり、休みが少なくなる場合があります。
会社員は基本的な労働時間があらかじめ決まっていて、残業が発生すると割増の給料がもらえます。しかし、フリーランスには労働時間の上限がないため、必要な収入は確保しながら、働き過ぎないよう自分で管理する必要があります。
フリーランスデザイナーは仕事をどう探す?
フリーランスデザイナーの仕事の探し方は主に以下の4つがあります。
- クラウドソーシング
- エージェント
- 自分で営業する
- 知り合いからの紹介
それぞれの仕事の探し方について、具体的なやり方を解説します。
クラウドソーシング
はじめてフリーランスとして働くときにおすすめなのがクラウドソーシングです。
クラウドソーシングは、仕事を依頼したい発注者と案件を受注したいフリーランスや個人事業主をオンラインでマッチングしてくれるサービスです。
会員登録を行ってプロフィールを作成すればすぐに案件に応募することができ、報酬はクラウドソーシングのサービスを経由して支払われます。
デザイナーの仕事を探しやすいサービスとしては以下のようなものがあります。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
クラウドソーシングは大小様々な案件が掲載されており、未経験でも受注できる仕事があるのがメリットです。
エージェント
デザインの実務経験がある人はエージェントサービスで案件に応募するのもおすすめです。
エージェントは実名でのプロフィールと詳細な職務経歴の登録が必要ですが、クラウドソーシングよりも高単価で長期継続する案件を受注しやすいのがメリットです。
デザイナーの案件が豊富なエージェントとしては以下のようなサービスがあります。
- SOKKIN MATCH
- ITプロパートナーズ
- レバテッククリエイター
SOKKIN MATCHのようにコーディネーターが報酬などの条件交渉をサポートしてくれるサービスもありますので、経験を活かして高収入を目指すデザイナーにおすすめです。
SOKKIN MATCHを利用していただいているKさんにとって、SOKKIN MATCHならではの良い点があれば教えてください!
そうですね。他のエージェントサービスを利用していたこともあるのですが、SOKKIN MATCHは特に担当者の方とのコミュニケーションが取りやすいです。お仕事のちょっとした事でも相談に乗ってくださるので、クライアントとのトラブルが起きない点がとても良いですね。
営業をする
ポートフォリオを充実させてSNS上で公開するなどの方法を使って、自分で営業をして案件を獲得する方法もあります。
たとえば、デザイナーの需要がありそうな企業やWebメディアのSNSアカウントにメッセージを送り、ポートフォリオを活用して自分のスキルや得意分野をアピールするという方法が考えられます。
実際に受注につながる確率はそこまで高くありませんが、上手くいけばクラウドソーシングやエージェントに掲載されていない仕事を得られる可能性があります。
知り合いからの紹介
知り合いからの紹介で案件を受注できることもあります。
たとえば、会社員時代にお世話になっていた人脈や、デザインスクールで知り合った人などからクライアントを紹介してもらい、条件のすり合わせをして契約するといった流れで仕事を回してもらえる場合があります。
SNSでの交流から仕事に発展することもありますので、普段から人脈を大切にして案件受注につなげることが大切です。
フリーランスデザイナーになるために必要な準備
ここからは、実際にフリーランスデザイナーとして仕事を始めるにあたって必要となる準備について解説します。
- 仕事環境を整える
- ポートフォリオを作成する
- 人脈を広げておく
- 名刺を作成する
- 各種手続きを行う
それぞれの準備について具体的に解説します。
仕事環境を整える
フリーランスデザイナーになるためには、まずは仕事環境を整えることが重要です。
具体的には、業務やクライアントとのやり取りで必要な安定したインターネット環境が必要です。業務用のデザインソフトが快適に動作する高性能のパソコンや周辺機器も揃えておきましょう。
自宅で仕事をする場合は、作業に集中できる環境づくりも重要です。長時間作業しても疲れにくいデスクやチェアを用意し、仕事とプライベートの切り替えがしやすい環境を整えることで、業務に集中できるようにしましょう。
ポートフォリオを作成する
案件に応募したり営業活動を始める前に、ポートフォリオを作成しておきましょう。
ポートフォリオはクライアントが仕事を依頼する際に参考にする重要なツールです。自身のスキルや得意分野、デザインのセンスをアピールするために充実させておくことが大切です。
デザインの実務経験がない場合でも、趣味で制作した作品をポートフォリオに掲載することで案件の受注につなげられる場合もあります。
人脈を広げておく
フリーランスの仕事は知人や友人の紹介で得られることもありますので、できるだけ人脈を広げておくことも重要です。
自分がデザインの仕事を行っていて、案件を探していることを伝えておけば仕事を回してもらえる可能性があります。仕事で関わる人間関係だけでなく、SNSを活用してデザイナー同士で交流するのもよいでしょう。
知人の紹介で受注する案件はクライアントとの信頼関係を築きやすく、単価も高くなりやすい傾向があります。
名刺を作成する
人脈を広げたり、営業を行って仕事を獲得しやすくするために、名刺を作成しておくことも重要です。
デザイナーにとっての名刺は、連絡先を知ってもらうと同時に、自分のスキルやデザインのセンスをアピールできるツールにもなります。
名刺には名前や連絡先に加えて、ポートフォリオのURLなども記載しておきましょう。
諸手続きを行う
フリーランスを本業とするようになると、以下のような諸手続きが必要になります。
- 開業届
- 国民年金・国民健康保険への切り替え
フリーランスという働き方は個人事業主に該当しますので、税務署に開業届を提出する必要があります。同時に青色申告事業者として登録すれば節税にもつながります。
会社で加入していた厚生年金や健康保険は、国民年金や国民健康保険への切り替えが必要です。住んでいる地域の市区町村の窓口で必要な手続きを行いましょう。
フリーランスデザイナーが成功する秘訣
ここからは、フリーランスデザイナーが仕事で成功するための秘訣について見ていきましょう。
特に重要なポイントとなるのが、デザイナーとしてのスキルとクライアントとの関係です。
高いスキルを身に付ける
フリーランスとして成功するには、まずは高いスキルを身に付けることが重要です。
会社員として採用されるときは、会社が人材を育成することが前提にありますので、向上心や素直さなど人柄で評価されることもあります。
しかし、フリーランスの場合はクライアントが発注先の人材を育てるという考え方は基本的にはありませんので、必要なスキルはすでに身に付けていることが求められます。
まずは自分のスキルを客観的に把握して、自分のレベルに合った案件に応募することが重要です。そのうえで、常に自分のスキルに磨きをかけて、新しいスキルを身に付けていくようにしましょう。
クライアントとの信頼関係を築く
クライアントとの信頼関係を築くことも重要です。デザインのスキルが高くてもクライアントからの信頼がなければ継続的な受注につながらず、常に新しい仕事を探すことになってしまいます。
クライアントからの信頼を得るためのポイントは、レスポンスの速さや納期を守ることです。指示や要望に素早く対応し、決められた納期を守り、必要な報告や相談をすることで、安心して仕事を任せてもらえるようになります。
その結果、長期的な継続案件に発展したり、新しい仕事を紹介してもらったりなどで安定収入につながります。
クライアント目線で仕事を行う
Kさんはこの”クライアント目線で仕事を行う”ことを一番大事にされているそうですが、これはどういう意味でしょうか?
そうですね、私は自分が作った成果物を使用した際に、しっかりと成果がでているのかをクライアント側の目線で見ることを大事に仕事をしています。
フリーランスは会社に所属している訳ではないので、一見クライアント対フリーランスデザイナーのやり取りだと思ってしまうかもしれません。しかし、クライアントは私が作った成果物を使用して顧客にアプローチするので、何よりもクライアントの顧客に刺さるものを生み出す必要があるのです。
クライアントが満足するものというよりも、その先のクライアントの顧客のことを考えて仕事をする、まさにクライアントの会社に所属している意識で仕事をするということですね!
はい。その通りです!
クライアント目線で仕事をすることで、その先の顧客に見据えた成果物を作ることができます。クライアントのためだけに作る成果物ではなく、クライアントの顧客まで視野に入れて仕事に取り組むことで、より良い成果物を作れることが分かりますね。
フリーランスデザイナーの注意点
フリーランスデザイナーとして業務を行うにあたっての、実践的な注意点は以下の4つです。
- 安い単価の案件には注意する
- 著作権についての理解を深める
- 確定申告を忘れずにする
- インボイス制度についての理解を深める
それぞれの注意点について具体的に解説します。
安い単価の案件には注意する
フリーランスの案件を探すときは、単価の安すぎる案件を受注しないよう注意しましょう。
フリーランス業界には会社員やアルバイトの「最低賃金」に相当する仕組みがありませんので、報酬金額は発注者と受注者で相談して決定します。
中には初心者を狙って不当に安い金額で発注する悪質な案件もありますので、安易に手を出さないようにしましょう。
著作権についての理解を深める
著作権についての理解を深め、トラブルを避けることも重要です。
クライアントの依頼で制作した成果物には著作権が発生しますので、契約の段階でどのような扱いにするか取り決めをしておくことが大切です。
一般的には納品した時点でクライアントの所有になる場合が多いため、自分の作品として他の場所で使うことはできません。納品した作品をポートフォリオに掲載したいときは、事前に許可を得るようにしましょう。
確定申告を忘れずにする
フリーランスとして働くようになると、毎年2月16日から3月15日までの期間に確定申告を行う必要がありますので、忘れずにするようにしましょう。
確定申告は正しい所得税の税額を納税するために必要な手続きです。フリーランスには会社員のように勤務先が納税手続きを行ってくれる仕組みがありませんので、自分で確定申告を行う義務があります。
同時に、確定申告は税金を安くするための節税制度の手続き方法でもあります。本格的な収入が発生するようになったら、青色申告などの知識を身に付けて、税金を安くできるようにしましょう。
インボイス制度についての理解を深める
インボイス制度は消費税の納税に関わる新しい制度です。フリーランスデザイナーにも影響がありますので理解を深めることが重要です。
これまでは多くのフリーランスは消費税の免税事業者に該当していましたが、今後はインボイス事業者としての登録と消費税の納税が必要になります。
また、フリーランスがインボイス登録を行っていない場合、発注者が仕入税額控除を受けられなくなるため、案件を受注する機会を失ってしまう可能性があります。
インボイス制度は2023年からスタートした新しい仕組みなので、今後も制度内容の変更がある可能性があります。最新情報を収集して適切に対応できるようにしましょう。
まとめ
この記事では、フリーランスデザイナーになるための方法や必要な準備、注意点などを詳しく解説しました。
フリーランスデザイナーは自分のスキルを活かして自由に働ける魅力的な選択肢です。成功の秘訣として、クライアントとの信頼関係や継続的なスキルアップ、人脈の構築などが重要なポイントとなります。
また、著作権について理解を深め、確定申告やインボイス制度など、会社員は行わない手続きについても知識を身に付けることが重要です。
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