順調に事業は拡大したものの、マーケティングノウハウを持つ人材の獲得が間に合わず、人材確保に困っている企業の方は多いのではないでしょうか？

そこで、解決策としてマーケターの業務委託を活用するのがお勧めです。マーケティング業務は、リモート対応も可能なことから業務委託に任せやすい職種の1つとされています。さらに、業務委託を活用することによって全体的なコストが削減できるなどのメリットも期待できます。

今回の記事では、「どんなマーケティング業務を委託できるのか」「マーケターに業務委託をするメリット」「業務委託するマーケターの確認すべきスキル」などについて徹底解説していきます。

本記事を読めばマーケター業務委託の概要がわかります。業務委託を検討されている方はぜひ最後までご覧ください。

そもそもマーケターの業務委託とは？

マーケターに業務委託をする理由

まず、マーケティング業務は大きく「Webマーケティング」と「オフラインマーケティング」の2種類に分けることができます。

2つのマーケティング業務の例は以下のように細分化することができます。

Webマーケティングの需要の高まり

それぞれの業務内容について、詳しく解説していきます。

マーケター系フリーランスの職種一覧について、以下の記事で詳しく解説しているので興味がある方はご一読ください。
【関連記事】マーケター系フリーランスの職種一覧！仕事別のメリット・デメリットもご紹介

SEO対策

SEOとは「検索エンジン最適化」を意味する、Search Engine Optimizationの略称です。検索エンジンとはGoogle、Yahoo!などのことを指します。SEO(検索エンジン最適化)対策をこなうことで、自社のウェブサービス等が検索エンジンで上表示され、特定のキーワードで検索している読者の流入(PV)を増やすことが期待されます。

SEO対策とは、以下のような業務を指します。

マーケターに業務委託する時の相場費用

先ほど記載したWebマーケターの主な仕事内容の「SEO対策」「広告運用」「SNS運用」「Webサイトコンサルティング」を業務委託した場合の、費用の相場を簡単に紹介します。

委託する業務の規模や難易度、マーケターの優秀さや稼働時間などによっても価格が変動するため、おおまかなものにはなりますが、参考程度にご覧ください。

月額支払いの場合もあれば、回数ごとに価格が設定されている場合もあります。同じ仕事内容でも、どこまでサポートするのかにもよって価格が変わるため、相談が必要になります。

マーケターに業務委託するメリット

ここでは、マーケターに業務委託する主なメリットを紹介していきます。

メリット①：コスト削減効果がある

一定期間のみ人材が必要な場合は、新たに社員をもう1人雇うよりも、業務委託を利用した方がコスト削減効果の実現が期待できます。

業務委託は正社員と比べて、社会保険や交通費などの固定費が発生しません。

必要な時だけ採用することで、できるだけ費用を抑えつつ効率的に業務を回すことができます。

雇用形態による違いは厚生労働省の「さまざまな雇用形態」に詳しく記載されています。

メリット②：スキルの高い人材に出会える

業務委託では、社員採用よりもハイスキルな人材に出会える可能性が高いという特徴があります。

副業やフリーランスとして業務委託を請け負うマーケターは、原則としてある程度の実務経験を積んでおり、スキルがある人材です。

そのため、中途採用ではなかなか出会えないような人材にすぐに出会うこともできます。

厚生労働省が行った「個人請負型就業者に関する調査委託研究」でも、「専門的業務への対応」や「即戦力・能力のある人材の確保」を目的として業務委託をする事業所が多いことが分かっています。

また、特にマーケティング業務はリモートで対応可能なため、業務人材が確保しやすい傾向があります。

メリット③：すぐ人材を獲得できる

業務委託人材は、募集から数週間以内などスピーディーな稼働が可能です。

正社員採用をした場合、内定承諾や引き継ぎ作業などを行う関係で入社までに数ヶ月かかる場合もあります。

一方で、業務委託を活用すれば、自社が欲しいスキルや実績を持つ人材を選ぶことで、即戦力としての活躍が期待できます。

マーケターに業務委託するデメリット

マーケターに業務委託を頼む場合、社内にノウハウが溜まりにくい可能性があります。

マーケターをどれほど頼りにするのかにもよりますが、マーケターは社内とは違うやり方や、社内にはないスキルで業務を進める可能性が高いでしょう。独自のやり方を取り入れることができれば良いですが、マーケター領域の話が高度になるほど難しくなります。

また、場合によっては情報漏洩のリスクも考えられます。下記は、一般財団法人 日本データ通信協会の「業務委託に関するQ&A」から抜粋した個人情報の扱いに関する質疑応答です。機密情報や個人情報などを扱う際には十分に注意するようにしましょう。

業務委託するマーケターの確認すべきスキル

マーケターに業務委託をする時に、確認した方が良いスキルを紹介します。

マーケティングスキル

まずは、マーケティングスキルを一番に確認した方が良いでしょう。マーケターにマーケティングをやってもらうために、業務委託をします。

このスキルが微妙だと、業務委託をする意味が無くなってしまいます。マーケターの経験や実績は必ずチェックするようにしましょう。

また、「自社の求めるマーケティング領域」と「業務委託するマーケターの得意領域」が合致しているかもとても重要です。広告運用をメインにしているマーケターにSNS運用やSEO対策を委託してしまうと、ミスマッチになりかねません。

そうならない為にも、マーケターのスキルを確認し、自社の求めるマーケティング領域も明確にしておきましょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも重要です。コミュニケーションスキルが低いと、業務をスムーズに進めることができなくなってしまうからです。

同じ社内で働く人間であれば、コンタクトはすぐに取れるかもしれません。ですが、業務委託では外部の人間に業務を委託するため、返信が遅ければその分業務は進まなくなります。話が正しく伝わらなければ、求めるものとは違うものができあがる可能性もあるでしょう。

業務委託に限った話ではないかもしれませんが、人と仕事をする上ではコミュニケーションスキルが高い方が円滑に業務を進行させることができます。

コンサルティングスキル

コンサルティングスキルも確認しておきましょう。頼まれたこと以上のことができるのか、自ら行動して課題解決に導けるかなどを確認することで、そのマーケターがどれだけ会社に貢献できるのかをある程度予想することができます。

コンサルティングスキルがないと、業務委託をする意味がありません。言われたことを言われた通りにやるアルバイトや、会社員などを雇うのと何も変わらなくなってしまいます。

マーケターに業務委託したいことの中には、社内では解決できない問題も多く挙げられるでしょう。自主性がないと難しいことも多いので、コンサルティングスキルは確認するようにしましょう。

業務委託をするマーケターの探し方

実際に業務委託するマーケターを探す時の方法や、見極めるポイントなどを紹介します。

マーケティング人材を扱うサイトで探す

業務委託するマーケターを探す時には、マーケティング人材を扱うサイトで探すことをおすすめします。手数料はかかるかもしれませんが、個人取引よりも簡単に、ミスマッチなくマッチングすることが可能です。

例えばSOKKIN MATCHでは、事務局がプロマーケターであることを活かして、優秀なマーケターのみに厳選して紹介しています。他のサイトであれば、広告運用に特化しているサイトや、SEOに特化しているサイトなど、ジャンルごとにまとめられている場合もあるでしょう。

どちらにせよ、サイトに登録するマーケターは数多く存在するため、マーケティング人材を扱うサイトで探すことで、自社の条件と合致したマーケターが見つけやすくなります。

評価やスキルシートなどをチェックする

業務委託するマーケターを見極める時には、評価やスキルシートなどをチェックしましょう。

スキルが足りているのか、自社が求めるスキルとあっているのかを確認し、ミスマッチが起こらないように注意します。

サイトでの評価や、今までの実績など、データとしてあるものはできる限り確認するようにしましょう。

面談でマーケターの能力を確認する

詳しい見極めは、面談で行います。スキルシートだけでは、得られる情報が多いとは言えません。

面談を行うことで、その人の人なりや能力などが、より詳細なものになっていきます。しっかりと話して能力を確認するようにしましょう。

業務委託を活用すべきな企業の特徴

マーケターの業務委託を活用することで、企業の発展に大きく貢献できるケースがあります。ここでは、そのような企業の特徴を紹介します。

新規事業を始めようとしている

マーケターに業務委託をすることで、新規事業では良いスタートを切りやすくなります。

マーケターならではの戦略や方針を最初から取り入れることができるので、事業が成功する可能性を上げることができるでしょう。

失敗することで得られるものもありますが、資金や時間を失う危険性も考えられます。知識がない状態で挑むのはリスクが伴います。費用はかかりますが、プロの手を借りることで成功への近道になるでしょう。

社内に詳しい人がいない

マーケターがいると事業の解像度を上げることができるので、社内にマーケティングに詳しい人がいない場合はおすすめできます。

また、マーケターは雇用するよりも、業務委託をした方が、優秀なマーケターに出会える可能性が高くなります。

メリットの方でも話した通り、副業やフリーランスとして業務委託を請け負うマーケターは、原則としてある程度の実務経験を積んでおり、スキルがある人材です。即戦力になってくれるでしょう。

プロジェクトが難航している

プロジェクトに行き詰まっている場合や、難航している場合もおすすめできます。

業務委託では一時的にマーケターの力を借りることができるため、停滞したプロジェクトを再発進させることが可能になります。

自社では解決できなかった問題でも、外部の声を聞くことで得られるものがあるでしょう。マーケターに業務委託をすることで、新たな視点を切り開くことができるようになります。

いかがでしたでしょうか。本記事では、「マーケターに業務委託で依頼できること」「マーケターに業務委託する時の相場費用」「マーケターに業務委託するメリット」「マーケターに業務委託するデメリット」「業務委託するマーケターの確認すべきスキル」「業務委託するマーケターの探し方」「業務委託を活用すべきな企業の特徴」についてご紹介しました。

以下に今回のポイントをまとめました。

この記事を読んで、業務委託を利用するメリットやデメリット、業務委託のやり方やマーケターの探し方などが分かったのではないでしょうか。今後の会社経営の参考になれば幸いです。

マーケターの業務委託について、以下の企業インタビュー記事で詳しく解説しているので興味がある方はご一読ください。
【関連記事】効果的マーケティング支援の業務委託｜企業インタビュー

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