【初心者でもできる】パソコンでできる副業と注意点も解説

副業関連

近年、働き方の多様化が進み、本業とは別に副業して稼ぐ方も増えつつあります。特に、インターネット上で行う副業は、パソコン一つで出来るため、多くのユーザーから人気が集まっています。とはいえ、需要の拡大に伴いインターネット上で募集されている副業は業種や内容、レベルなども様々存在するため、どこから手を付けたらいいのか分からないといった声も少なくありません。また、パソコン一つで可能といえども、副業によってはスペック不足などで対応しきれないケースもあります。

そこで今回は、これから副業を考えている初心者向けに、パソコンでできる副業の基本的な概要について、注意点と合わせて紹介していきます。

パソコンを使ったおすすめの副業

インターネットの普及や副業需要の高まりに伴い、現在パソコンを使った副業は多岐に渡って存在します。

まずは、その中でも初心者向けにおすすめの副業について紹介していきます。

データ入力や事務代行

データ入力とは、紙の情報をWordやExcelなどに入力していく作業のことを指します。基本的には単純作業なゆえに、専門的な知識やノウハウを求められることはありませんが、よりスピーディーに対応していくためにはパソコンでのタイピングスキルが求められます。また、紙の情報以外にもインターネット上で会社名や住所、電話番号といった情報を収集したり、対象のサービスを検索して探し出すこともあるため、入力以外にも効率よく情報収集するスキルなどもあると効果的です。

データ入力の副業の場合、1件あたりのタスク単価は10円から50円程度、文字入力であれば1文字あたり0.5円程度の案件が多くなります。データ入力に慣れると、音声データなどをテキスト化する文字起こしなどの副業にも取り組みやすくなります。

一方で、事務代行には幅広い業務が含まれます。例えば、企業からの問合せメールの一時対応やExcelファイルの整理、書類の作成などが挙げられます。近年では、SNSの投稿代行やフォロワー管理なども事務代行として扱われることもあります。このような業務は、内容によって専門知識が問われることもあるため、副業としての単価も業務レベルに応じて変わってきます。

一般的に事務代行の報酬は、業務時間に応じて1時間あたり1,000円前後が多くなります。データ入力や事務代行のような案件は、クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサービスなどで多く募集されています。

Webデザインや動画編集

Webデザインは、ホームページやSNS、広告などにおけるクリエイティブを制作する副業です。企業と直接やり取りすることが多く、クライアントのニーズをくみ取り、適切なデザインを提案・作成していく必要があります。Webデザインは、デザインの知識があれば自分の強みを訴求することができ、且つ比較的報酬も高くなる傾向にもあるため、人気の副業でもあります。

とはいえ、指定の情報を入力するようなデータ入力とは異なり、デザインにおいて正解は無いため、クライアントのニーズに合致しない場合には何度も修正を行うことで、工数と報酬が見合わない可能性もあるため注意が必要です。

なお、Webデザインの報酬は、1件あたり1万円から3万円程度が多くなります。

これに対し動画編集とは、撮影した動画を見栄え良くするためにカットしたり、テロップなどの装飾をつける業務です。近年ではSNSの浸透もあり、YouTubeやTikTokなどの動画共有プラットフォームが人気を博し、誰でも動画を投稿・共有することが可能です。このような中で、動画編集のニーズも増加傾向にあり、企業だけでなく個人からの依頼も少なくありません。

報酬は簡単なトリミングやテロップ挿入であれば5,000円程度、10分程度の動画の編集であれば3万円から5万円程度が多くなります。ただ、動画編集にはパソコンとは別に動画編集用のソフトやツールを用意する必要があり、再生回数を増やすためにはノウハウなども求められるため注意が必要です。このような案件は、クラウドワークスやランサーズの他に、ココナラやBizseekなどでも多く募集されています。

プログラミングやアフィリエイト

Web関連において、ある程度の知識があるのであれば専門の副業に取り組むことも効果的です。中でもプログラミングは、システムやアプリの開発などの面で欠かせないスキルとなり、ニーズが高まっている副業です。企業のプロジェクトとして携わるケースが多く、その分だけ報酬も高くなる傾向にあります。とはいえ、プログラミングにもJavaScriptやPython、PHPなど様々な言語が存在し、企業によって求めるスキルは異なります。

例えば、いくらJavaScriptに詳しかったとしても、クライアント側がPHPでの構築を求めていれば対応することができません。そのため、対応可能な言語によって副業の案件が限られる可能性もあります。

なお、一般的にプログラミングの報酬は小規模な開発などの場合には1件あたり5万円程度、規模が大きくなれば30万円程度のものもあります。このような案件は、クラウドソーシング以外にもITプロパートナーズやWorkshipなどのエージェント系のサービスでも募集されています。

一方で、アフィリエイトとは自身のWebサイトに広告を掲載し、その効果によって収入を得る副業形態です。Webデザインなどの知識があれば、自身でホームページを運用し、広告掲載によって収益を得ることも可能です。とはいえ、いくらホームページを開設したとしてもユーザーが多く集まらなければ広告収入を得ることはできません。そのため、ユーザーが興味を惹く情報などを定期的に発信していき、広告媒体としての価値を高めることが求められます。

このようなアフィリエイトで得られる報酬は、案件ごとの成果に応じて異なります。ユーザーが単価の低い商品を購入した場合には1件あたり100円程度の場合もあれば、高額商品の資料請求だと1件あたり1,000円程度の報酬を得られることもあります。

また、アフィリエイトを運用していくためには、自身のサイトと広告主とを結ぶ専用のASPと呼ばれるサービスを活用すると効果的です。代表的なASPとしてはA8.netやバリューコマースなどが挙げられます。

株やFX等のオンライントレード

その他、副業として株やFXなどのオンライントレードを始める方法もあります。オンライントレードは、パソコンとインターネット環境さえあれば誰でも始めることが可能です。近年では様々なサービスにて資産運用を組み合わせた展開が行われています。株やFX以外にも投資信託や暗号試算、商品先物取引など、様々なオンライントレードを手軽に展開できるため、多くのユーザーが副業として活用しています。

とはいえ、オンライントレードは先ほどふれたデータ入力やWebデザイン、プログラミングなどの副業とは異なり、必ずしも収益を増やすことができるとは限りません。投資によって高収入が狙える一方で、失敗した場合には負債が生じるリスクも存在します。

そのため、オンライントレードは十分な知識と戦略を持った上で、副業としての実施を検討した方が効果的です。

自分の商品を作る

最後に、自分の商品を作って売るという副業の方法も存在します。代表的なところでは、アクセサリーや小物を作成し、フリマサイトなどで販売して利益を出す手法などが挙げられます。フリマサイトはオリジナル商品を探せたり、マニアックなアイテムを求めている層から人気が高く、主婦層を中心に副業として展開するケースも増えています。

また、パソコン一つでの副業というと、自身の経験などを書籍化し、出版するという方法も副業として展開可能です。Webコンテンツであれば、製本・印刷する必要もありません。そのため、在庫を持たずとも効率的に収益化につなげることが期待できます。

とはいえ、こちらもクライアントから受注して行うデータ入力やWebデザインのような副業とは異なるため、必ずしも収益につながるという訳ではありません。作成したものの販売されずに終わってしまうケースもあるため、実施の際には注意が必要です。

▼副業の種類についてもっと知りたい方はこちら
【在宅でOK】パソコン一台でできる副業|報酬から向いている人まで解説

パソコンやネット環境を使って副業するメリット

続いて、パソコンやネット環境を使った副業を行うメリットについて紹介していきます。

パソコン一つで出来る副業では、以下のような効果が期待できます。

働く場所が自由

まず、パソコン一つで出来る副業は、働く場所に制限がありません。働き方の多様化が進む昨今において、自宅はもちろんのこと、カフェやコワーキングスペースなどビジネスとして利用できる環境が整備されつつあります。特に、コワーキングスペースは近年増加傾向にあり、ネット環境だけでなくフリードリンクや専用の住所や電話回線などが設けられるケースもあります。

このような施設を活用すれば、郵便物のやり取りや電話対応なども自宅とは別に展開できるため、プライベート空間と切り離して副業に注力することも可能です。

また、パソコンを活用した副業であれば、基本的に働く時間にも制限がありません。自分の働きたいタイミングで仕事をすることができるため、残業という概念もなく自由に稼ぐことが可能です。満員電車などに乗って出勤する必要もなく、夜中に働くこともできます。

無理なく自分のスケジュールに合わせて副業できる点は、パソコン一つで出来る魅力の一つとなります。

初期費用が少なくて済む

また、パソコン一つで出来る副業は初期投資が少ない点もメリットとして挙げられます。

一からビジネスを行うには、販売するための商品やサービスを仕入れたり、流通経路の確保、オフィスの用意など様々な用途に応じて事前に投資するケースが少なくありません。これに対し、先ほどふれたデータ入力やWebデザインなどの副業であれば、初期投資はパソコン一つとネット回線程度で始めることができます。自宅でもすぐに副業を始めることができるため、手軽に副業を始めたい初心者の方には打ってつけでもあります。さらに、パソコンを使った副業であれば、様々な種類が存在するため、仮に失敗したとしても別の案件に切り替えることも可能です。

このように、初期投資が少ないにもかかわらず、失敗のリスクも低い点もパソコンを使った副業の魅力の一つでもあります。どのような業種業態のビジネスであれ、基本的にパソコンは欠かせないツールとなります。副業においても、まずはパソコンを使ったもので収益を稼ぎ、徐々に拡大していき独立や起業などにつなげることも期待できます。

パソコンのスキルが身につく

その他、パソコンを使った副業を行っていくと、当然ながらパソコンのスキルが身につくようにもなります。データ入力などの比較的単純な作業であっても、タイピングスピードやWord、Excelなどの基本的スキルが向上していきます。そこから更に案件を通してスキルアップしていくことで、Webデザインやプログラミングなどの専門知識を身につけることも可能です。パソコンを使った技術は年々進化が進んでおり、常に最新情報やノウハウを身につけていくことが求められます。

例えば、AI技術を活用すれば、データ入力や事務代行などもより効率的に進められるようにもなります。また、専門スキルや技術が身につけば、より高難度の案件にも対応できるようになり、報酬単価も上げることが可能になります。そのため、より収益性を高める上でも、常にパソコンのスキルを高めることを意識しながら副業を行うと効果的です。

初心者が副業に挑戦する手順

次に、初心者が副業に挑戦する手順について紹介していきます。いきなり副業にチャレンジするとしても何から手を付けたらいいのか分からないケースは多くあります。

その際には、以下の手順を参考に進めていくと効果的です。

目標を決める

まずは、副業において目指す目標を決めていきます。

闇雲にダラダラと副業を行っても効果にはつながりません。また、いきなり月100万円稼ぐなどと高い目標を設定しても、失敗に終わる可能性が高まります。まずは現実的な目標値を定め、中長期的な視点に立って戦略的に副業を行っていくことが重要です。

例えば、「3カ月以内に副業で月5万円稼ぐ」や「半年後には月10万円の安定した収益化を目指す」などを設定しておくと、モチベーションを維持しやすくなります。また、月5万円稼いだら普段より高い店で外食を行うなど、目標達成時には自分の中でのご褒美を設定しておくことも、副業の意欲を高める上で効果的です。副業は、本業とは異なり自分自身でモチベーションを維持しなければなりません。

上手く稼げないと、途中で投げ出してしまったり、諦めてしまうケースも多くあります。

このようなリスクを防ぐためにも、現実的に達成可能な目標を設定し、一つひとつクリアしていくことが重要です。

職種を決める

次に、目標を達成する上でどのような職種の副業に挑戦するかを決めていきます。パソコンで出来る副業は、先ほどもふれたように多岐に渡ります。

このような副業における職種は、主に労働集約型と成果報酬型に分けられます。

労働集約型は、働いた分だけ報酬として受けられる副業のことで、主にデータ入力や事務代行などが含まれます。1,000件のデータ入力を行ったら500円など働いた量や時間に紐づくことが多く、確実に収益にはつなげられる一方で、1件あたりの報酬単価は低くなる傾向にもあります。これに対して成果報酬型の副業とは、Webデザインやプログラミングのように成果に応じて報酬が受けられる方法です。案件におけるレベルが高く、クライアントのニーズを踏まえた対応が求められますが、その分だけ報酬単価も高くなる傾向にあります。

副業は、時間や場所を問わず自分のペースで行うことが可能です。とはいえ、対応できる時間には限りもあるため、目標を達成するためには効率よく収益につなげる必要があります。例えば、同じ時間で副業するのであれば、報酬単価が高い案件の方が当然収益も高くなります。副業が初心者であってもプログラミングやオンライントレードのように、専門知識やスキルが豊富にあるようであれば、効率的に収益化につなげることができる可能性もあります。そのため、目標と自身のスキルを照らし合わせながら副業にチャレンジする職種を選定していくと効果的です。

基礎的なスキルを取得する

報酬単価の高い副業にチャレンジするのであれば、職種に応じた基礎スキルを取得する必要があります。

どのような職種であれ、最低限求められる知識やスキルは存在します。プログラミングであれば対象となる言語、オンライントレードでは株やFXの知識、データ入力であってもタイピングスピードなどが求められます。これらの案件を受注するためには、あらかじめ基礎スキルを習得し、クライアントにアピールしていく必要があります。その際、一番分かりやすい方法としては、専門の資格を取得することです。

例えば、事務代行向けの日商簿記検定やマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、Web・プログラミング系ではJava(TM)プログラミング能力認定、Webデザイナー検定などが挙げられます。

いきなり副業を始めるのではなく、このような資格取得を目指し基礎スキルを高めることも中長期的な収益化の向上を図る上では効果的です。また、資格を取得しなくとも、手軽に基礎スキルを身につけることは可能です。近年、ネット上には様々な副業に役立つ情報が掲載されており、無料のセミナーや講座などが開催されていることもあります。このような情報を収集し、最新のトレンドやスキルを身につけることも効果的です。

仕事を受注する

目標設定や職種の選定、基礎スキルの向上につながったのであれば、いよいよ副業の仕事を受注していきます。

オンライントレードやアフィリエイトなど、個人でビジネスを行う副業ではなく、データ入力やWebデザイン、プログラミングなどの案件においては、クライアントから受注しなければ働くことはできません。自身にコネクションがあれば別ですが、一般的にクライアントと直接副業の案件を交渉することは難しく、仲介業者を間に挟む必要があります。このような仲介業者を挟む副業は、クラウドソーシングと呼ばれ、近年様々なクラウドソーシングサービスが登場してきています。クラウドソーシングでは、クライアント側から様々な職種の募集が掲載されており、その中から対応したい案件を選んでいきます。

とはいえ、選んだからといって必ずしも受注できるわけではなく、クライアントとの合意が必要になります。同じように副業を行うユーザーも多くいます。その中で受注してもらうためには、先ほどの基礎スキルをはじめ、自身の強みや実績・経験などを積極的にアピールしていくことが重要です。

この際、クラウドソーシング内での実績も考慮される場合があるため、最初の段階ではなかなか受注できないケースも少なくありません。小さな実績であってもコツコツ積み重ねだけでなく、訴求できる事例などは積極的にアピールしていくと効果的です。

単価を上げる

クラウドソーシング内での実績が溜まってくると、高単価の案件も受注しやすくなります。職種の選定でもふれたように、効率よく収益化につなげるためには、同じ時間内でも高額な案件に対応していくことが重要になります。

このような単価を上げていくためには、主に職種を変える方法と現職種の単価を上げる交渉を行う方法があります。

職種を変えることは、データ入力からWebデザインなどに案件を変えることを指します。とはいえ、全く違う職種にチャレンジしようとしても、基礎スキルが無ければ対応できません。そのため、身につけた基礎スキルを活かせる別の職種へ徐々に幅を広げていくと効果的です。これに対し、クライアントと交渉することで現職種の単価を上げることも可能です。例えば、同じデータ入力であっても「1,000件対応なら500円だが、2,000件対応してくれたら1,200円」などと単価を上げられる場合もあります。

基礎スキルが高まれば、対応できる範囲やスピードが向上することで、効率よく単価アップにつなげることが出来るようになります。また、クオリティ面でもクライアントと合致することが出来れば、単価を上げていくことが可能です。クライアント側も、毎回いろいろなユーザーに案件を依頼するよりも、信頼できる担当がいれば継続して依頼したくなる傾向にあります。そのため、クオリティはもちろん納期を守ったり、まめに連絡を行うなどクライアントとの信頼関係を高めていくことも単価を上げていく上で重要です。

副業で仕事を受注するポイント

続いて、副業で仕事を受注する上でのポイントについて紹介していきます。

クラウドソーシングにはパソコン一つで出来る様々な副業が存在しますが、闇雲に応募しても受注できるわけではありません。効率よく仕事を受注するためには、以下のポイントを押さえておくと効果的です。

プロフィールを丁寧に作成する

クライアント側も、仕事を依頼するのは誰でもいいという訳ではありません。スキルの低いユーザーに依頼すると、求めるクオリティでなかったり、意図と違った内容によって修正する手間が生じてしまいます。また、納期を守れなければ無駄な時間で終わってしまう可能性もあるため、発注者の選定は慎重に行う傾向にあります。

その際に参考となるのが応募者のプロフィールです。

そのため、仕事を受注するためには自身のプロフィールを充実させておくことが重要です。単に名前や生年月日だけでは足りません。クライアント側に安心感を与え、発注したくなるように細かくプロフィールを設定しておくと効果的です。例えば、過去の経歴や経験、基礎スキルや取得資格、対応可能な時間、得意な案件などを詳細に明記しておくと、クライアントも判断しやすくなります。

ポートフォリオを作成する

また、自身で作成したWebデザインやホームページ、プログラミングなどの実績は、ポートフォリオという一覧化した事例集としてまとめることも有効です。例えば、いくらプロフィール欄にて「Webデザインの実績が多数あります」と記載したところで、どういったクオリティのものを作成したのかクライアント側で判断することはできません。

そこで、実際に作成したWebデザインを資料化してまとめたり、掲載されたページのURLを伝えることで、視覚的にも判断してもらいやすくなります。

このように、ポートフォリオによってクライアント側の確認・判断する手間を簡略・効率化させることが可能なため、受注につなげやすくなります。とはいえ、過去に受注して作成したWebデザインやプログラミングなどは、発注先のクライアント側に権利があるため、第三者に開示することはNGなケースも多くあります。そのため、URLのリンクなどをポートフォリオとして活用する際には注意が必要です。

ポートフォリオの作成におけるポイント

ポートフォリオは、自身の実績を伝える上で有効活用することが出来ます。とはいえ、それが必ずしも受注につながる訳ではないため、活用には注意も必要です。

そもそもポートフォリオは、依頼先のクライアントニーズをふまえて活用していくことが重要です。

例えば、BtoB向け案件に対してBtoC向けの実績ばかりを集めたポートフォリオを提示しても効果にはつながらないかもしれません。テンプレートのようにポートフォリオを訴求していれば、クライアント側には響きません。

どういった案件なのかをあらかじめ把握した上で、案件に近いポートフォリオを提示しながら受注に向けアピールしていくことが重要です。

多くの案件に応募する

クラウドソーシングなど、パソコンを使った副業を始めたばかりであれば、実績があるわけではないため高単価の案件などは受注しづらいかもしれません。このような場合には、まずは多くの案件に応募し、実績を積み重ねることも重要です。

手順でもふれたように、実績が溜まれば、徐々に単価を上げていくことも可能になります。条件の良い案件は、その分だけライバルも増えるため、客観的に判断できるような実績が無い場合には受注することは難しくなります。

そのため、遠回りのようであっても小さな案件であってもコツコツと積み重ね、経験値を溜めていくと効果的です。

副業でよくある失敗と対処法

次に、パソコンを使った副業においてよくある失敗と対処法について紹介していきます。いくら基礎スキルがあったとしても、クラウドソーシングなどの副業では上手く稼げずに終わってしまうケースも少なくありません。

ここでは主に初心者が陥りやすい代表的な失敗例と対処法について紹介していきます。

プロフィールに初心者であることを記載する

まず、初心者が始めて副業に取り組む際に、その旨をプロフィールに明記してしまうことが多くあります。初心者であることをプロフィールで伝えることは、間違ってはいないものの受注率という面ではマイナスに影響してしまう可能性があります。

クライアント側も、依頼するのであれば少しでも実績があるユーザーの方が良いと考えます。そのため、あまり初心者である旨は強調せず、過去の経験などを強調した方が効果的です。なお、クラウドソーシング内の案件には、「未経験者歓迎」や「初心者向け」などが表記されたものも多くあります。

そのため、あえてプロフィール内で初心者をアピールするのではなく、案件を選択する中で初心者向けのものを探していくことも効果的です。

案件に必要なスキルが足りない

また、案件を受注する際には自身で対応可能か判断しておくことも重要です。高額の案件だとしても、基礎スキルがなければ仮に受注しても対応できずに終わってしまいます。一度受注したにもかかわらず、対応できなければクライアント側の信頼にも影響を及ぼしかねません。あらかじめ案件の詳細を確認した上で、自分に対応可能なのか十分確認しておくと効果的です。

案件によっては、クライアント側で求めるスキルや必須な条件などが明記されている場合もあります。例えば、プログラミングなどの場合、JavaScriptではなくPHP必須などの表記があれば、いくらJavaScriptに詳しくともPHPの知識が無ければ対応できません。

まずは自身の対応範囲を明確化しておき、その上で対応可能な案件を探していくと効果的です。

修正回数・範囲を決めていない

パソコンを使った副業では、一度納品したとしても修正が求められるケースも少なくありません。例えば、Webデザインなどはクライアント側で事前に制作の意図を細かく伝えていたとしても、細かな修正が入ることは多々あります。この修正における回数や対応範囲などは、受注前にクライアント側と明確化しておくと効果的です。

明確な答えが無いWebデザインやプログラミング、キャッチコピーの作成などは、クライアント側がOKと判断しない限り何度も修正が入る可能性があります。

修正回数が増えれば、その分だけ手間や時間がかかり、効率よく収益化につなげることが出来なくなります。そのため、「修正は2回まで」「代案は1件まで」など事前に決めておくと効果的です。また、修正回数を減らし効率よく案件を進めるためには、適宜クライアントの確認を取ることが重要です。いきなり完成形を納品しても、根本的な方向性が間違っていれば一から作り直しになりかねません。構成案やラフ案、テスト環境など案件に応じて段階的に確認を取りながら進めていくと効果的です。

悪質な案件にだまされる

パソコンを使った副業は多岐に渡るため、中には悪質な案件も含まれます。例えば、業務量が多いにもかかわらず、その量を明記せず、且つ報酬単価も低いものもあります。

このような案件を受注してしまうと、適切に仕事をしたとしても十分な報酬を受けられずに終わってしまう可能性もあります。基本的に副業は、本業とは異なり業務に対する時間的な制約はありません。

とはいえ、業務時間に対して得られる報酬を時給換算した際に、満足な収益ではない場合には注意が必要です。副業を始めたばかりであれば、実績を溜めるために多少リスクを覚悟することはありますが、案件については受注前に細かく確認しておくと効果的です。

本業に支障が出る

最後に、パソコンを使った副業はあくまで副業であるため、本業に支障が出るようであれば問題があります。一般的に、副業は本業の業務時間外や休日などに行われる傾向にあります。

とはいえ、稼ぎたいあまり休日に副業を詰め込みすぎて体調を崩してしまっては本業に響いてしまいます。自分なりの副業ルールを定めるとともに、本業に影響が出ない範囲で対応することが重要です。

また、そもそも本業によっては副業が禁止されている場合もあります。

このルールは本業の会社によって異なり、原則すべて禁止の場合もあれば、時間や収入などによって制限がかけられているケースもあります。本業で定められたルールを破れば、当然ながら罰則の対象となり、最悪の場合にはクビになるリスクもあります。そのため、あらかじめ本業側の副業におけるルールを確認し、その範囲内で適切に実施していくことが重要です。

副業収入を得たら注意すること

続いて、副業収入を得たら注意すべき点について紹介していきます。副業による収入が増えれば、当然ながら税金などの諸対応も求められます。

副業を適切に運用していくためにも、あらかじめ以下の点を押さえておくと効果的です。

確定申告が必要になる場合がある

企業に勤めている場合、基本的にその収入は企業側にて年末調整を行ってもらうことが出来るため、個人で対応することはありません。ただ、副業の場合には自身が個人事業主に当たるため、自分で収入に対する税務処理を行う必要があります。

基本的に、給料とは別に20万円以上の事業所得や雑所得を得た場合には、確定申告を行わなければなりません。

確定申告は、毎年3月15日までに申告書を作成して税務署に提出する必要があり、これを怠った場合には脱税などが疑われ、税務調査が入るリスクが生じます。そのため、単に副業で利益を得たからといって喜ぶのではなく、税金についても適切に対応していくことが重要です。

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確定申告を忘れたらどうなる?その影響と正しい対応策を解説
▼ 確定申告についての詳しい情報
所得税の確定申告|国税庁

経費が認められる場合がある

確定申告は、副業で得た収益が20万円以上の場合に対応が求められますが、仮に20万円を超えていたとしても、経費を差し引いた後の所得が20万円以下になるようであれば対応する必要がありません。

この経費は、副業を行う際に必要となった支出のことを意味します。例えば、副業に使うパソコンの購入やツールの利用料、コワーキングスペースの料金などは必要経費として扱うことが可能です。また、基礎スキルを身につけるためのセミナー参加費や、自宅で副業を行っている場合には家賃やネット回線費なども経費として計上することもできます。

このような諸経費を踏まえると、多くの収益があったとしても確定申告の対象外となる場合もあるため、副業による収益と合わせ経費も適切に押さえておくと効果的です。

10万円以上のパソコン購入費は資産として計上する

また、経費の中でもパソコンの購入には、資産として計上することで税金対策につなげることも可能です。

一般的にパソコンは10万円以上するケースが多く、このようなパソコンの購入費は、単に経費とするのではなく資産の減価償却費として扱うと効果的です。減価償却とは、資産の取得費を数年に分けて計上していく会計処理方法となります。

10万円を超えるパソコンであれば、少額減価償却資産の特例を活用することもできるため、自身の収益に対する経費を調整しやすくなります。

パソコンのスペックはどのぐらいにしたらいいの?

最後に、副業に活用する上で効果的なパソコンのスペックについて紹介していきます。ここまでパソコン一つで出来る副業について紹介してきましたが、副業によってはパソコンのスペックに左右されるケースも少なくありません。初心者にとってどういったパソコンを選ぶと効率的に副業ができるのか分からないことも多くあります。

そこで、要素別に効果的なパソコンのスペックについて紹介していきます。

CPUの役割と選び方

CPUとは、パソコン内の情報処理を扱う要素です。

このスペックが高いほど複雑な操作もスピーディーに対応できるようになり、高難度の副業にも効果が期待できます。とはいえ、スペックが上がれば購入金額も高くなるため、求める対応範囲に応じて選定していくと効果的です。

CPUの種類 副業に活かせる範囲
Celeron、Pentium 文章の作成、Webの閲覧など
Core i3、Ryzen 3 簡単な画像処理(トリミングやリサイズなど)
Core i5、Ryzen 5 簡単な動画編集(トリミングやテロップ挿入など)
Core i7、Ryzen 7 通常の画像編集、動画編集
Core i9、Ryzen 9 すべて網羅した高性能の対応

メモリの役割と選び方

メモリとは、パソコン内の処理データを一時的に保存しておく領域要素です。メモリ容量が大きいほど負荷がかかりにくく、処理速度が速くなります。

特に動画編集など多くの情報量を扱う副業を行う場合には、メモリも大きいパソコンを選ぶと効果的です。なお、メモリは後から増設することもできますが、パソコンによっては対応できないケースもあるため注意が必要です。

メモリ 副業に活かせる範囲
4GB 一般的なWebの閲覧など
8GB 複数のアプリやブラウザを開いた展開
16GB 画像編集・簡単な動画編集
32GB 動画編集

ストレージの役割と選び方

ストレージとは、ユーザー側で作成した文章や画像、ダウンロードした情報などを保存しておく要素です。このストレージは、主に「SSD」と「HDD」の2種類に分類できます。

それぞれの特長について紹介していきます。

SSD(Solid State Drive) HDD(Hard Disk Drive)
読み込み速度が速い 読み込み速度が遅い
衝撃に強い 衝撃に弱い
騒音が少ない 多少振動や音がする
消費電力が少ない 消費電力が多い
比較的価格が高い 比較的価格が安い

近年のパソコンでは既にSSDが搭載されたモデルが多い傾向にありますが、使用用途に応じて選定していくと効果的です。

MacとWindowsどちらにするべき?

パソコンの購入において、一番悩むポイントはMacとWindowsどちらにするべきかという点にあります。日本におけるパソコンのOSは、主にMacとWindowsに分けられますが、基本的にどちらの方が効果的というものはありません。

Webデザインや動画編集などにおいては、Macの操作性を重視して活用するユーザーも多い傾向にありますが、データ入力や事務代行ではWordやExcelといったMicrosoftのOfficeシリーズを活用するケースも多くあります。

このような場合には、Windowsの方が効率的に副業を実施できる場合もあります。いずれも様々な副業を行うにあたって何か制限がかかるわけではありません。そのため、中長期的な視点にて副業の活用を見越したうえで、最適なOSを選定していくと効果的です。

Mac Windows
操作性
標準アプリの豊富さ
映像制作などへの対応
コストパフォーマンス ○(柔軟性が高い)
セキュリティ
保証やサポート ○(最大4年程度) ◎(最大10年程度)

 

まとめ

働き方の多様化やインターネット環境の発展などに伴い、今や誰でも簡単に副業を始めることが可能です。

パソコン一つあれば、時間や場所を問わず稼ぐことが出来るため、多くのユーザーが様々な副業によって収益化につなげています。とはいえ、パソコン一つで出来る副業といっても多岐に渡り、クラウドソーシングなどには多くのユーザーが集まるため、初心者が多くの収益につなげるためにはまずクライアントから案件の受注を得なければなりません。この受注率を高めるためには、基礎スキルを身につけるだけでなく、目的を踏まえポートフォリオなども活用し適切にアピールしていくことが求められます。また、案件を効率よくこなし、収益を増やす上では適切なパソコンを選択することも重要です。

今回紹介した内容も参考に、自身の目的達成に向け効果的なスペックのパソコンをもとに、収益増加につなげる副業の運用を目指していきましょう。

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この記事の監修者SOKKIN MATCH事業責任者/倉田 裕貴
SOKKIN MATCH事業責任者:倉田裕貴 株式会社SOKKIN 人材事業責任者

株式会社サイバーエージェント、シニアアカウントプレイヤーとして大手企業のコンサルに従事。WEB・アプリ問わず、運用ディレクションをメインに幅広い業種のお客様の課題へ対応してきた実績を持つ。2022年、株式会社SOKKIN入社後、SOKKIN MATCH事業責任者に従事。

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