基本的には職種を選ばない副業のなかでも、誰かに自分の特技・知識を教えることが好きな人の間で選択肢のひとつとしてあげられるのが家庭教師です。
しかしその一方で「副業で家庭教師はできるのかわからない」「家庭教師の副業でどれだけ稼げるのか知りたい」といった不安や疑問を抱いている人もいるでしょう。

本記事では副業での家庭教師事情を解説します。家庭教師の副業可否・形態・メリット・探し方なども含めて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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副業での家庭教師ってどうなの?
副業は職種・業界を比較的自由に選択できる働き方です。そのなかで「人に何かを教えたい」「誰かに自分の知識を伝えたい」と考えて、家庭教師を選択肢のひとつに含める人もいます。
家庭教師は学校教師・塾の講師とは異なり、時間の融通が利く仕事です。稼働時間を夜・土日祝のみのようにフレキシブルに設定できることから、本業への影響が少ない副業の職種といえるでしょう。
また教える教科・内容によっては、高額報酬も期待できます。定期試験・受験シーズンになると需要が高まる傾向が強いので、上手にスケジュール調整すれば安定した副業収入を得ることも可能です。
家庭教師を副業で行うことは可能?
家庭教師はスケジュール調整が比較的容易な職種であることから本業を圧迫するリスクが少なく、副業としては最適といえます。
しかしその一方で「副業で家庭教師をしてもよいのか」といった疑問・不安を抱えている人もいるでしょう。
結論から申し上げますと、副業で家庭教師をしても問題ありません。一部の職種・業界については副業での稼働を制限しているものもありますが、その範囲は年々小さくなってきており、副業に対する考え方は寛容になってきています。家庭教師もその一例であり、副業として始めても法的に罰則が科せられることはありません。
また、家庭教師は比較的自由な働き方ができる職種です。特にインターネットの普及率が増加している昨今、家庭教師の働き方は多種多様になりました。そのため、家庭教師は副業との相性がよいといえるでしょう。
家庭教師の働き方については次の項目で解説するので、あわせて参考にしてください。
どんな人が副業で家庭教師をやっている?
副業で家庭教師をしている人は、どのような本業を持っているのでしょう。
その大半は教育業界に勤務している人であり、すでに各種教科を教えた経験を持っているといえます。これはほかの誰かに何かをわかりやすく教えることが難しい、という事実が前提になっているからかもしれません。
しかし副業で家庭教師をしている人すべてが、教育業界での勤務経験者というわけではありません。教育とは関係のない業界・職種で本業に勤める傍ら、副業で家庭教師をしている人も一定数存在します。
そのようななかで、副業の職種全体でみた場合の家庭教師・講師の割合は、決して多くありません。副業として選択する職種は、サービス業・投資関連・ネットビジネスの割合が多いのが現状です。
これらのことから副業で家庭教師を選択する人は教育業界での経験者に限られてはいませんが、業務内容の関係上、その門戸は決して広くないといえるでしょう。
家庭教師の形態
家庭教師の主な勤務形態は、以下の2通りです。
上記それぞれの勤務形態について紹介するので、参考にしてください。
オフライン(生徒宅)
家庭教師の勤務形態として、多くの人が想像するのは各自宅へ赴いて勉強を教えるスタイルでしょう。このようなスタイルのことを、オフラインといいます。
生徒の自宅へ赴くオフラインスタイルは、生徒宅への移動時間なども考慮しなければなりません。生徒宅が本業の勤務先や自宅から近ければよいですが、そのようなケースはまれです。
また、勤務時間にも制限があります。土日祝といった本業の休みを利用する場合には、一日の時間をフル活用できますが、平日はそのような働き方はできません。多くの場合、本業の終業時刻は18時以降であり、移動時間も考慮すると家庭教師としての勤務時間はさらに遅くなってしまいます。
オフラインでの働き方は副業として考えた場合、本業と両立しやすい働き方とはいえないでしょう。
オンライン(zoomなど)
オンラインとは、ZoomやGoogle Meetをはじめとするオンラインツールを使用したスタイルです。近年、オンライン会議ツールの種類が増加傾向にあり、これらを活用して家庭教師を行うところが増えてきています。
またLINEのようにテレビ電話機能が搭載された通話アプリも多数出ており、生徒宅に赴かなくても家庭教師としての勤務が可能です。
オンラインスタイルの場合、時間・場所を選ばないので本業との相性がよいといったメリットがあります。双方にとってメリットの多いこのスタイルは、副業で家庭教師を選択する人たちのメインの働き方といえるでしょう。
副業で家庭教師をやっている人の1日のスケジュール例
副業で家庭教師をする場合のスケジュールは、平日・休日で以下のように異なります。
平日は、本業終了後に限られているため、家庭教師としての勤務時間も制限されてしまうでしょう。オフラインの場合は、生徒宅へ向かう時間も考慮しなければなりません。そのため授業時間は2時間程度が一般的です。オンラインの場合は遅くまで対応できることから、さらに授業時間は伸びる可能性があります。
休日の場合だと、1日を家庭教師の稼働時間にあてることが可能です。午前と午後にわけて1日に2人の生徒を担当するのも良いと思います。その場合は、オフラインは移動時間を考慮しなければならないので、授業時間は短くなりがちです。オンラインの場合は移動時間が省かれるので、長めに授業時間を取ったり自由時間に設定したりできます。
副業としての家庭教師のメリット
副業として家庭教師を選択するメリットは、主に以下の3つです。
それぞれのメリットについて紹介するので、参考にしてください。
時間の融通が効く
副業として家庭教師を選択するメリットとして、時間の融通が利く点があげられるでしょう。
特に近年ではインターネットの普及とともに、さまざまなオンライン会議ツールも増加しています。このようなツールを活用すれば、生徒宅へ赴く移動時間を考慮する必要はありません。時間・場所を選ばずに授業ができることから、稼働が土日祝に限られていた人でも平日の稼働ができます。
スキマ時間を活用した働き方ができるようになったことで、時間の融通が利くというメリットは大きいといえるでしょう。
時給が良い
時給が高めな点も、副業で家庭教師をするメリットです。
このように担当する教科・生徒などによって時給はありますが、ほかの副業と比較すると高額報酬が得やすいといえます。
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やりがいがある
副業で家庭教師をするメリットとして、やりがいもあげられるでしょう。
担当している生徒が難関学校に合格をすれば、生徒本人・家族から感謝の言葉を受け取る機会が増えます。
また教えている生徒の成績が上がれば、「教え方は間違っていなかった」「成果が得られた」と感じることもあるでしょう。
このように目に見える結果が得られることから、副業での家庭教師はやりがいを感じやすい仕事といえます。
副業で家庭教師を始める一般的な理由
副業で家庭教師を始める一般的な理由として、以下のような点があげられるでしょう。
以前は家庭教師といえば、生徒宅に赴いて教えるスタイルが一般的でした。
しかしインターネットの普及に伴い、さまざまなツールを活用したオンラインスタイルが主流になりつつあります。時間的に困難だった人でも副業で家庭教師を選択できる可能性が広がったことから、始めてみようと考える人が増えているのが現状です。
家庭教師の副業は勤務先に言うべき?
家庭教師の副業を始める場合、勤務先への対応はどうすればよいのでしょう。
実際の対応方法も含めて紹介します。
就労規則を確認する
副業を始める前に、本業の就業規則を確認してください。この手順は副業全般における最低限のルールであり、家庭教師に限ったことではありません。
厚生労働省は、2018年に副業・兼業におけるガイドラインを公開しました。国は原則として副業・兼業を推進する方向で進めていますが、情報漏洩・従業員の労働環境など明確な理由がある場合は就業規則にて副業の制限ができるとも明記しています。
これを受けて一部の企業・会社では就業規則にて副業を禁止しているので、事前に確認が必要です。就業規則で禁止しているにもかかわらず副業を行った場合、減給などのペナルティ対象になるケースもあるので注意しましょう。
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勤務先に言っている人の割合
勤務先に副業をしていることを伝えている人の割合は、正式には公表されていません。
しかし前述でも解説しましたが、就業規則で副業を禁止している場合、副業していることを知られてしまうとペナルティの対象になります。
具体的なペナルティについては副業についての取扱い同様、就業規則に明記されているので事前に確認しておきましょう。
また仮に就業規則で副業が許可されていても、本業への影響を考慮して上席者に相談しておくことをおすすめします。
バレずにやる方法
本業を知られずに副業をする方法は、主に以下の通りです。
上記以外にも、副業として家庭教師をする際にクライアントと個人契約を締結する方法があります。個人的に契約を締結すれば当事者間だけにとどまり、外部に漏れるリスクは軽減されるでしょう。
副業で家庭教師をする際の注意点
副業で家庭教師をする際の注意点を紹介します。
生徒を増やしすぎない
生徒を増やし過ぎない点に注意してください。生徒を増やし過ぎると、本業と副業のバランスが崩れるからです。
家庭教師の業務は、生徒に担当の教科を教えるだけではありません。教科を教える前に資料作成、前回の授業内容の見直しといった事前準備が必要です。担当する生徒数が多くなると、必然的に準備時間も増加してしまいます。
全体的な副業時間が増えると本業を圧迫するリスクが高まり、本職がおろそかになる可能性もゼロではありません。
副業で家庭教師をする場合は、生徒の人数を最小限にしてゆとりを作りましょう。
自分の適性や能力を考える
自分の適性・能力も考慮してください。
家庭教師は生徒に勉強を教えるという業務なので、一定レベル以上の知識・講義スキルが必要です。「副業で収入を得たい」という動機だけでは、成り立たない職種である点に注意しましょう。
上記のようなスキルを一定レベル以上持ち合わせているのか、一度見直してみることをおすすめします。
確定申告が必要な場合はする
確定申告が発生する場合がある点にも注意が必要です。
副業として家庭教師をする場合、原則として年間所得額が20万円を超えると確定申告をしなければなりません。
確定申告の期間は、基本的に2月16日〜3月15日です。初日および最終日が土日に重なる場合は翌平日に延長されます。
確定申告が必要であるにもかかわらず行わなかった場合、延滞税・無申告加算税などの追徴課税が科せられるので、必ず申告しましょう。
▼ 副業の確定申告については、以下のサイトで詳しく解説しています。

副業で家庭教師をやるには、どう探せばいいの?
副業で家庭教師を始める場合について紹介します。
個人契約
副業で家庭教師を始める場合、個人契約が可能です。
独自に開設・運営するブログ・SNSなどを利用して、家庭教師の案件・仕事を探していることを宣伝するとよいでしょう。
またスキルシェアサイトでも、個人契約での家庭教師の募集が可能です。こちらも自分で金額を設定できますが、システム利用料が発生する点に注意してください。

個人契約で家庭教師の副業案件を獲得する場合、交渉・契約締結などの事務作業もすべて行わなければなりません。余計な手間が増える点も、考慮しておいたほうがよいでしょう。
派遣会社、仲介会社
派遣会社・仲介会社の利用もひとつの方法です。
このような会社を利用する場合、契約時の交渉・締結といった事務作業はすべて所属会社が代行してくれます。そのため、家庭教師の業務に専念したい人にはおすすめです。
ただし派遣会社・仲介会社を利用する場合、仲介料が発生します。金額は会社によって異なりますが、家庭教師として勤務した報酬からマイナスされるので全額が手に入るわけではありません。
個人契約よりは業務が限られているので便利ですが、その分報酬が少なくなるので注意してください。
家庭教師は小中高どれがおすすめ?
家庭教師には小学生・中学生・高校生の3パターンがあり、内容のレベルや時給はすべて異なります。
それぞれのパターン別に教える内容のレベル・時給・注意点などを紹介するので、参考にしてください。
小学生(中学受験)
小学生を対象とする場合、学力低下防止以外に中学受験を目的としているケースがあります。
相手が小学生であることから、大人の常識・当たり前は通用しません。「何もわからない」ことを前提に進めなければならないので、難しいと感じることがあるでしょう。
なお時給は相場程度、またはそれより下回る可能性もあるでしょう。ただし中学受験を目標としている場合は高めに設定されているかもしれません。
中学生(高校受験)
中学生の場合、学力低下とあわせて高校受験を目標にしているケースが多々あります。
小学生と比較すると大人の常識・当たり前が通用するレベルなので、教えることそのものに対しての困難さは感じにくいかもしれません。
時給は相場程度と考えておくとよいでしょう。高校受験を目標にしている案件が多いことから、ベースは高めです。
高校生(大学受験)
高校生の場合、大学受験を考慮したケースが多いので時給のベースは高めといえます。
ただしその分、教える内容はかなり高度です。有名大学の合格を目指しているケースも少なくなく、その場合は高い知識レベルが求められます。
小学生・中学生よりは高額収入が得やすい一方で、求められるレベルは全体的に高めである点を考慮しましょう。
まとめ
副業での家庭教師について解説しました。
オンライン講義の導入が活発化していることから、家庭教師と副業の相性はよいといえます。しかし教える仕事であることから向き不向きがあるので、万人向けする副業の職種とはいえないかもしれません。

本記事で紹介した副業としての家庭教師のメリット・注意点などを参考にして、自分で適性の有無をチェックしてから挑戦してください。
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