看護師は副業OK?おすすめな副業・注意点など全部教えます!

副業

看護師として働きながら、収入アップスキルアップのために副業をしたいと考えている方は多いのではないでしょうか?

看護師が副業をしたい場合は、まず勤務先の病院が副業を許可しているか確認することが大切です。しかし、「勤務先が副業OKかどうすれば確認できるの?」「公立病院の場合は?」といった疑問点が出てくるでしょう。

その他に、「おすすめの副業は?」「看護師のスキルを活かせる副業は?」「バレないように副業はできる?」など、様々な疑問があると思います。

そこでこの記事では、看護師の副業についての基礎知識おすすめの副業13選注意点などを詳しく解説します。副業の選び方のポイントバレる原因なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

看護師は副業できる?

まずは、「看護師は副業をしても問題ないの?」という疑問点について整理しておきましょう。

以下で解説するように、看護師が副業することができるかは勤務先によって異なり、副業ができる病院できない病院があります。

公立の病院は副業できない

まず、勤務先の病院が公立病院の場合は残念ながら副業をすることができません。これは、公立の病院や保健所で働く看護師は公務員の立場となり、副業が法律で禁止されているからです。

公務員の副業禁止は、国家公務員法103条、地方公務員法38条で定められています。これらの法律は公立病院の看護師にも当てはまるため、副業を行うと法律に違反することになってしまいます。

 

最近では公務員の副業解禁についての議論もあるため、将来は公立病院の看護師も副業ができるようになる可能性があります。ただし、現状は法律で禁止されているため注意が必要です。

公立病院の看護師が副業したい場合は、営利目的ではない株式投資や投資信託での資産運用、不用品の売買などは認められる場合があります。それ以外の事業所得に分類される副業をするためには、副業が許可されている民間の病院に転職する必要があります。

民間病院の場合は副業できる可能性がある!

民間病院の場合は、副業が法律で禁止されているわけではありません。サラリーマンなどと同様に、勤務先の就業規則によって副業が可能かどうかが決まります。

就業規則で副業を許可する規定がある場合は、事前に申請して許可を得るなどの手続きをすれば副業をすることができます。「働き方改革」などの国の政策により、今後は副業を許可する病院が増える可能性もあります。

ただし、副業をするにあたって一定の条件が設けられている場合も考えられますので、まずは勤務先の病院に相談することが大切です。

一方で、就業規則で副業が禁止されている病院では、民間病院であっても副業をすることができないため注意しましょう。

副業できる病院を選ぼう!

看護師として働きながら、どうしても副業をしたいという強い希望がある人は、勤務先を決める際に副業が可能な病院を選ぶことが大切です。

日本看護協会が2023年に行った調査によると、副業が許可が許可されている病院の割合は全体の約44.3%、禁止されている病院は約35.8%、明確な規定がない病院は約19.4%というデータがあります。

参考:日本看護協会「2023年病院看護実態調査」

就職や転職をするときには、収入や勤務地などの基本的な条件に加えて、副業が許可されていることも条件に加えて探すようにしましょう。

看護師が副業するメリット

看護師が副業をすることでどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

収入が増える

副業の一番のメリットとなるのが、本業以外の収入源により合計の収入が増えることです。

本業が終わった後の時間や休日に副業を行うことで、働いた分だけ収入を増やすことができます。特に看護師は看護に関する専門スキルを持っていますので、スキルを活かせば短時間の副業でも効率よく副収入を稼げるのがメリットです。

副業で安定して収入を増やすには、無理なく本業と両立することが大切です。収入を増やそうとするあまり副業の予定を入れすぎてしまうと、働き過ぎになり長く続かなくなってしまいます。

まずは本業を第一に考え、支障が出ない程度に副業を行うことで、無理なく長く稼げるようになり、総合的な収入アップに繋がります。

スキルアップが見込める

副業で本業とは違う仕事をしたり、違う環境で働くことで、新しいスキルが身に付くのもメリットです。

看護師の仕事は、基本的には配属された部署で毎日同じ業務をこなす場合が多いです。最初は新しいスキルが身に付きますが、業務に慣れると同じ仕事内容の繰り返しになってしまいがちです。

看護師は頻繁に所属が変わる仕事ではありませんので、新しいスキルを身に付けてスキルアップをするためには、副業で普段とは違う仕事をするのがよいでしょう。

収入を増やしながらスキルアップすることで、将来的には本業での昇給や、より高収入な職場への転職も目指すこともできます。

こんな人は副業を始めよう!

以下で、本業として看護師を続けながら、副業をするのがおすすめな人の特徴を3つ紹介します。

リフレッシュしたい人

看護師の仕事を長く続けていて、リフレッシュしたい人は副業にチャレンジしてみるのがおすすめです。

普段とは違う環境で、違う業務を行うことで、収入を増やしながら気分転換にもなります。気分転換を重視するなら、自分の好きなこと楽しみながら取り組める気軽な副業を選ぶとよいでしょう。

さらに、副業を通じて新しいスキルを身に付けたり、持っているスキルの専門性を高めることができれば、スキルアップにもつながります。

収入に満足していない人

看護師はやり甲斐のある仕事なのは間違いありませんが、現状の収入に満足していない人もいるでしょう。しかし、成果主義の営利企業とは異なり、仕事を頑張れば成果に応じて短期間で昇給できるという職業ではありません。

そこで、自分に合った副業を見つけて本業と両立することで副収入を得ることができます。看護師の仕事は続けながら、本業に支障が出ない程度に副業を行えば、手軽に目標の収入に近づけることができます。

看護師を辞めたいと考えている人

看護師の仕事は責任が重く、ストレスを感じやすいため、看護師を辞めたいと考えている人もいるでしょう。

今すぐではなく将来的に別の職業に就きたいと考えているなら、しばらくは看護師を続けながら、将来を見据えた副業を行うという方法もおすすめです。

副業で他の仕事をして稼いでおくことで、本業を辞めるときの経済的な余裕ができます。同時に新しいスキルを身に付けて視野を広げておけば、看護師を辞めた後にどんな職業が自分に向いているかも判断しやすくなるでしょう。

看護師におすすめな副業

それでは、看護師におすすめな副業にはどんな仕事があるのか具体的に紹介します。

それぞれの副業について、在宅で取り組める副業か、副収入はどのくらい稼げるかスキルアップに繋がるかといった点を主に解説します。

ひととおり目を通して、自分に合う副業があるか探してみてください。

夜勤の看護師

本業の勤務先が日勤のみで夜勤や当直ではない人は、休日に夜勤の看護師のアルバイトをする副業がおすすめです。看護師のスキルを活用するアルバイトのため時給がよく、夜勤の仕事はさらに高単価なため、効率よく稼ぐことができます。

収入の目安は地域によっても異なりますが、1日の勤務で3万円〜4万円程度稼げる求人もあります。週に1日の勤務でも月に12万円〜16万円程度稼げますので、収入額を重視して副業を選びたい人におすすめです。

仕事の探し方は、医療機関や施設の募集が掲載された求人媒体で地域と職種を絞り込んで検索すれば見つかります。本業の勤務先とは違った科で働けば、新しい経験ができてスキルアップに繋がるというメリットもあります。

ただし、日勤と夜勤を交互に繰り返すと生活習慣が乱れやすいため注意が必要です。体力に自信がある人で、短期間に大きく稼げる副業を探している人におすすめです。

クリニックの看護師

クリニックで看護師として働く副業は、大きな病院の看護師と仕事内容は共通点が多いです。普段行っている業務とあまり変わらないため、新しく覚えることが比較的少なく、すぐに馴染めるのがメリットです。

病院とクリニックの違いは、主に規模や入院可能な病床数の違いです。病院が20床以上であるのに対してクリニックは19床以下、または病床がないものを指します。

クリニックのアルバイト求人は日勤の時間帯の募集が多いため、普段は夜勤や当直で働いている看護師におすすめです。クリニックによっては夜勤の募集もありますので、本業との兼ね合いを考えて勤務先を選ぶとよいでしょう。

クリニックの看護業務では急患の対応はほとんどなく、患者の容態が急変するといったことも少ないため、精神的なストレスも比較的少ないのも副業に向いている特徴です。

訪問看護師

訪問看護師は、医師などとともに施設や患者の自宅などを訪問して、看護業務や医師のサポートを行う仕事です。業務内容は病院勤務の看護師と共通点が多いため、看護師としてのスキルや経験を活かせるのがメリットです。

時給相場としては約1,300円〜2,000円程度となり、業務内容や看護師業務の経験によっても収入が変わります。訪問看護師は短時間での勤務ができることと、直行直帰で勤務できる場合があるため、本業に支障が出にくく効率よく稼げるという特徴があります。

訪問看護師が初めての人は、最初は先輩の看護師に同行して業務が覚えられる勤務先を探すとよいでしょう。

検診ナース

検診ナースは、企業や学校での検診や、検診センターで行われる検診のサポートをするアルバイトです。採血や血圧の測定など基本的な業務内容が中心なので、病院に勤務する看護師ならすぐに仕事を覚えられるでしょう。検診は病気を早期発見するための検査なので、患者や怪我人に処置を行うのとは異なり、精神的な負担も軽いという特徴もあります。

検診ナースの時給目安は1,500円〜2,000円程度となり、看護師のスキルが求められることから一般的なアルバイトと比較すると高時給です。短期間の単発アルバイトとしての募集が多いため、気軽に応募できるのもメリットとなるでしょう。検診看護師を目指している人にとってはスキルアップにも繋がる副業です。

ツアーナース・イベントナース

ツアーナースやイベントナースは、旅行やイベントに同行して緊急時に対応する看護師のアルバイトです。ケガ人や急病人が発生しない場合は、自分もツアーやイベントの雰囲気を楽しめるため、副業を通じてリフレッシュしたい人におすすめです。

ツアーナースは、旅行や合宿などに同行して、参加者の健康管理を行ったり、ケガや急病が発生した際の対応を行います。

イベントナースは、コンサートやスポーツの大会などのイベント会場でケガや急病人の対応を行います。

いずれも時給の目安は1,700円〜2,200円程度となり、高時給で効率よく稼げます。人気の仕事なので募集が埋まりやすいのが難点ですが、興味がある人は頻繁に求人サイトをチェックしてみるとよいでしょう。

ワクチン接種の看護師

ワクチン接種の看護師は、自治体や医療機関が行うインフルエンザや新型コロナなどのワクチン接種をサポートするアルバイトです。今後も高い需要が見込まれるため、長期的に安定して稼げる副業です。

仕事内容はワクチンの接種や接種前の問診補助、接種後の経過観察、緊急時の対応などで、看護師の経験があれば問題なくこなせる比較的平易な内容です。

時給の目安は地域によっても異なりますが、2,000円〜3,000円と高時給の副業です。ほとんどが日勤の募集なので、本業の休日に週1日入れるアルバイトを探している人に向いています。短期間での勤務ができますので、本業への支障も大きくならないのがメリットです。

看護師の経験を活かして世の中に貢献できる、やり甲斐のある副業を探している人におすすめです。

献血ルーム

献血ルームのアルバイトも看護師のスキルが活かせる副業です。献血の受付や問診の補助、採血、経過観察、体調不良時の対応などが主な仕事内容です。献血をする人がリラックスできる雰囲気を作ることも求められます。

献血は健康な人が行うものなので、看護業務のような患者や怪我人の対応がなく、安心して働けるという特徴があります。決まった作業内容を繰り返すため単調に感じられる場合もありますが、看護師のスキルを活かしながらも精神的な負担が少ない副業を探している人に向いています。

時給の目安は1,100円〜1,800円程度で、採血の技術が必要なため一般的な仕事に比べて高時給です。夜勤の募集はほぼなく、勤務時間が規則的なので、予定を調整しやすいのもメリットです。

介護施設の看護師

介護施設の看護師は、介護施設や老人ホームなどで、施設に入っている人の健康管理を行う仕事です。病院の看護業務のような高い医療スキルは求められないため、看護師の仕事に慣れている人にとっては始めやすい副業となるでしょう。

介護施設の看護師は日勤の募集が多いため、本業が休みの日の副業を探している人に向いています。また、数は少ないながら夜勤の募集もありますので、普段の生活スタイルに合わせて働けます。

時給の目安は1,500円〜2,000円程度となり、看護師の資格が必要なため比較的高時給の仕事です。夜勤の場合は深夜時間帯の割増給与が支給されますので、より効率的に稼げるでしょう。

デイサービス

デイサービスは、主に高齢者の食事や入浴などの介助を行ったり、レクリエーションを企画したり実施したりする仕事です。介護の仕事なので医療行為がないことから、看護業務と比べると精神的な負担が少ないのが特徴です。人と接するのが好きな人にとっては楽しみながら取り組める副業となるでしょう。

デイサービスの時給目安は地域によって差がありますが、約1,000円〜1,500円程度です。給与は看護師の仕事と比べると低くなりがちですが、勤務時間を調整しやすく、本業や家事の都合に合わせて働けるのがメリットです。デイサービスは日勤の求人が多いため、本業が休みだけ副業をしたい人におすすめです。

オンライン健康相談

オンライン健康相談は、看護師の知識をもとにインターネット上で健康相談を受ける仕事です。オンラインプラットフォームを通じて患者から医療や健康に関する相談を受けて、アドバイスを行います。オンライン健康相談の他に、電話での健康相談を受ける仕事もあります。

時給の相場は1,500円〜2,000円程度で、短時間勤務や休日のみなど都合に合わせて働けるというメリットがあります。相談の件数が多いのは休日や夜の時間帯なので、本業の仕事が日勤の人におすすめです。

業務は在宅で行いますので、人間関係にストレスを感じやすい人にもおすすめです。逆に、人と接するのが好きな人は、下記で紹介する保健指導の仕事を検討してみるとよいでしょう。

医療系コールセンター

医療系コールセンターは、製薬会社や保険会社などのコールセンターで顧客対応を行う仕事です。時給の目安は1,500円〜2,000円程度で、一般的なコールセンターと比較して時給が高く、医療関連の専門知識や実務経験を持つ人が採用されやすいため、看護師にとっては稼ぎやすい副業となります。

仕事内容は製薬会社の問い合わせ窓口で薬品の取り扱い方法などの問い合わせに対応したり、保険会社のコールセンターで保険関連の問い合わせ対応を行います。

医療系コールセンターのメリットとして、看護師としての知識を活かしながら、新しい知識が得られるという点があります。たとえば製薬会社のコールセンターなら、医薬品について詳しくなれますので、新しい知識を本業の職場で活かせる機会があるかもしれません。

また、オフィスで勤務する座り仕事のため、体力はあまり要求されず、肉体的な負担が少ないのもメリットです。短時間勤務での募集も多いため、平日の本業が終わった後の時間に副業したい人にもおすすめです。

医療系のライターや記事の監修

医療系のライターや記事の監修は、看護師としての専門知識やスキルを活かして記事作成や記事の監修を行う仕事です。

看護師の副業としておすすめなのは、インターネット上のメディアやブログに掲載される記事を作成する仕事です。クラウドソーシングを利用して案件を受注できますので、出版関係の実績や人脈がなくても簡単に始められます。

記事作成や記事監修のメリットは、自宅のパソコンを使って在宅でできるため、平日の仕事終わりや休日の家事の合間など、スキマ時間を使って取り組めるところです。人間関係のストレスもないため、文章を書いたり読んだりするのが好きな人は楽しみながら取り組めるでしょう。

収入額は稼働時間にもよりますが、月に3万円〜5万円程度が目安です。仕事だけでなく家事も忙しい人でも、スキマ時間を活用して安定した収入が稼げる副業です。

保険指導

保健指導は、医療機関や企業、学校などで、対象者の健康状態のチェックや生活習慣の改善、感染症の予防対策などについて指導を行ったり、健康相談を受けたりする仕事です。

保健指導を行うのは主に医師や保健師、管理栄養士などの有資格者ですが、看護師も実務経験があれば応募できる求人があります。業務を通じて健康維持や病気の予防についての幅広い知識が身に付きますので、スキルアップに繋がるのもメリットです。

保健指導の仕事は、医療機関や保健支援センターの求人情報を検索することで探せます。時給の目安は1,300円〜1,700円程度となり、1日8時間程度の日勤の募集が多いため、安定して効率的に稼げます。本業の休日にできる副業を探している人におすすめです。

副業を選ぶ時のポイント

ここからは、看護師が副業を選ぶときのポイントについて解説します。

基本的には、看護師として身に付いているスキルを活用できる副業がおすすめです。看護に関する専門知識や資格を使う仕事は高時給になりやすい傾向があるため、短時間で効率的に稼ぐことができます。

そのうえで、体力や精神面で負担が大きすぎないかという点も検討して選びましょう。

看護に関する専門知識や資格を使用する仕事か

まずは、興味のある副業が看護に関する専門知識や資格を使用する仕事なのかどうかを考えてみましょう。

看護師の業務には医療に関する知識とスキルが求められ、国家資格を取得する必要があります。具体的には、注射や点滴、患者のケア、医師のサポートなどを行うスキルが必要です。

こういった看護に関する専門スキルが必要な副業は、一般の人にはできない仕事内容なので、給与や報酬も高くなります。短時間で効率的に稼げますので、副業をする目的が収入アップである人や、目標とする収入額が大きい人におすすめです。

ただし、看護の専門スキルを使う副業は医療系の仕事になるため、本業と似た業務内容になりがちです。副業と言えども責任が重く、ストレスも感じやすいため注意が必要です。

一方で、看護に関するスキルを使わない副業は、飲食店やコンビニ、工場の軽作業アルバイトなど、本業とは全く違った業務になります。副業を通じてリフレッシュしたい人はこちらを選ぶとよいでしょう。

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体力・精神的にきついか

体力的・精神的にきつい仕事かどうかも副業選びで重要なポイントです。

本業の看護師の業務は、長時間立ち仕事をしたり、病院内を移動したり、重い物を持ったりで体力を使う仕事です。患者の対応や緊急事態の対応で、精神的にも鍛えられるハードな仕事内容になるでしょう。さらに、夜勤や当直があるため出勤時間が不規則になることもあり、大きな負担があります。

そこに副業でも体力的・精神的にきつい仕事をするとなると、疲れが溜まりやすくなるため注意が必要です。

本業の仕事で負担を感じている人は、リラックスできる副業や身体を動かさない副業を選ぶとよいでしょう。多少収入は低くても気軽にできる副業を選べば、無理なく本業と両立しやすくなります。

看護師の副業で注意すること

ここからは、看護師が副業をする際に気を付けておくべき注意点を解説します。

本業をおろそかにしない

副業にはメリットが多いのは確かですが、副業に熱中するあまり本業をおろそかにしないよう注意しましょう。

看護師の仕事だけでも疲れがたまりやすいため、本業の休日に副業の予定を入れすぎると休む日がなくなってしまいます。睡眠時間を削って副業をすると、本業の勤務中に集中力が低下することになります。

副業で労働時間が増え、睡眠時間や休息の時間が減少することで、本業に支障が出てしまう可能性があります。看護師は責任が重く、ミスが許されない仕事ということもあり、本業をおろそかにすると辞めさせられる可能性もあります。

副業はあくまで本業の収入に少しプラスするだけのものと考えて、本業に悪影響が出ないよう注意しましょう。

副業禁止の病院では副業しない

副業が禁止されている病院では副業をしないよう注意しましょう。「バレなければ大丈夫」と軽い気持ちで副業をして、後に発覚すると最悪の場合は本業を辞めさせられる可能性もあります。

公立病院の看護師は公務員という立場のため法律で副業が禁止されています。民間病院でも就業規則で禁止されている場合があるため注意が必要です。

勤務先が副業禁止の場合は、副業が可能な病院を探して職場を変えるということも検討してみましょう。

なお、職場で副業のことを話さないよう注意していても、住民税や社会保険の手続きでバレるケースが多くあります。

この記事の後ほどで、どのような原因で副業がバレるのかについて解説していますので、ぜひそちらも参照してください。

副業の規定を確認する

副業が許可されている病院でも、副業の内容について条件が設けられている場合があります。

たとえば、「特定の分野でのみ副業が認められる」というルールになっている病院もあります。副業の分野や種類によっては規則違反となってしまう可能性があるため注意が必要です。

また、副業を始める前に事前に申請をして許可を得なければならないというケースもあるでしょう。副業可能な病院でも、無許可で行うとルール違反になる場合があります。

就業規則に違反すると、何らかの処分の対象になるなど、キャリアに影響が出る場合もあります。安心して副業を行うためにも、始める前に担当者に詳しく相談するようにしましょう。

確定申告はしっかり行う

副業で年間20万円を超える所得を稼いだときは確定申告が必要になります。副業を行った年の翌年の3月15日までに税務署に確定申告書を提出し、副業の収入に課税される所得税を納税しましょう。

看護師は一般の会社員と同じように勤務先で年末調整があります。本業の給与以外に収入がない場合や、副業の所得が年間20万円以下の場合は確定申告をする必要はありません。

しかし、副業の所得が年間20万円を超えると年末調整では申告できないため、自分で確定申告をする必要があります。所得とは、副業の収入から必要経費を差し引いて残った金額のことです。

また、複数の勤務先から給与を受け取っている場合も、年末調整は1ヶ所で受けられないため確定申告が必要になります。

申告を忘れると延滞税や無申告加算税が課税されるなどペナルティの対象となる場合がありますので注意しましょう。
▼ 確定申告のやり方について詳しく知りたい方はこちら

社会保険の対象になる場合がある

本業の病院以外で看護の仕事をしたり、コールセンターや飲食店など、アルバイトや人材派遣で副業をするときは、社会保険の対象になる場合がありますので注意しましょう。

社会保険の加入条件は以下の4つをいずれも満たす場合です。

・週に20時間以上労働する
・2ヶ月を超える期間雇用される見込みがある
・月の給与が8.8万円を超える
・学生ではないこと

本業の看護師の職場では社会保険の対象となる可能性が高いです。副業の勤務先でも条件を満たすと、複数の勤務先で社会保険の対象となります。その結果、自己負担する社会保険料の金額が増加して給与の手取額が変わる場合があります。

副業の勤務先で社会保険の対象になりたくないときは、勤務時間を週20時間未満にするなど、上記の条件を満たさないよう調整するようにしましょう。

どうしても副業したい場合は?

勤務先の病院が原因で副業ができない場合もあるでしょう。

それでも、どうしても副業したいときの対処法について以下で解説します。

病院に副業について相談する

民間の病院で働いている人は、病院に副業について相談することで、許可が得られる場合があります。

民間の場合は法律で副業が禁止されているわけではありませんので、勤務先の病院が認めれば自由に副業をすることができます。

たとえば、副業をするときは事前に申請をして許可を得る必要があると就業規則で定められている場合があります。無断で副業をすると規則違反となりますが、病院に相談して本業に支障が出ないことを説明すれば許可が得られる場合があります。

ただし、公立病院の場合は公務員の立場となり、が法律で副業ができないこと定められています。この場合は相談しても許可を得ることはできないため注意しましょう。

副業ができる病院に転職する

公立病院に勤務している場合や、病院に相談しても許可が得られなかった場合は、副業ができる病院に転職するのもひとつの方法です。

民間の病院であれば、法律で副業が制限されることはありません。病院の許可さえあれば安心して自由に副業に取り組むことができます。

最近は国が進める「働き方改革」の影響もあり、副業を許可する職場が増えています。まずは希望する条件に合う転職先を求人サイトで探してみるとよいでしょう。また、看護師専門の転職エージェントもありますので、プロフィールや経歴の登録をして副業可能な病院を探してみましょう。

どんな時に副業がバレる?

勤務先で副業のことをあまり知られたくないというケースもあるでしょう。

副業のことを誰にも話さないよう気を付けていても、税金社会保険の手続きが原因で副業がバレる場合があります。

以下で看護師の副業がバレる原因と対策方法を解説します。

住民税が高くなったとき

副業がバレる原因として多いのが、住民税が高くなることで発覚するケースです。

看護師の給与に課税される住民税は、一般的な会社員と同じように毎月の給料から天引きされています。給与からの源泉徴収で住民税が徴収される仕組みは「特別徴収」と呼ばれています。

住民税には所得割と均等割の2種類があり、所得割は所得額に応じて課税されます。そのため、納税者が稼いだ収入が増えるほど住民税の税額も大きくなります。

副業を行って収入が増えると、住民税の税額も増えるため、本業の給与から天引きされる特別徴収の税額が増えることで副業をしていることがバレてしまいます。

副業によっては給与が手渡しで支給される場合がありますが、手渡しならバレないということはありません。給与の支払者は「給与支払報告書」を作成して市区町村に提出する義務があるため、給料が手渡しの副業でも住民税が高くなることで副業がバレる原因となります。

住民税を普通徴収に切り替えよう

住民税が原因でバレるのを防ぐには、住民税を普通徴収に切り替えるという対策方法があります。この方法は「報酬」という形で収入が得られる業務委託の副業で使える方法です。

住民税の徴収は給与から天引きされる「特別徴収と、自治体から送られる納付書を使って自分で支払う「普通徴収の2種類があります。副業の収入に対して課税される住民税を「普通徴収」で納税すれば、本業の給与から天引きされる住民税の金額が変わらないためバレにくくなります。

手続き方法は、副業の所得を確定申告するときに、確定申告書の「住民税の納付方法」の欄で自分で納付を選択します。そうすると、住んでいる自治体から住民税の納付書が郵送で届きますので、コンビニなどで支払うことができます。

ただし、給与収入に課税される住民税の徴収方法は基本的には選ぶことができず、「特別徴収」で徴収されます。夜勤看護師や介護施設、ワクチン接種のアルバイトなど、収入が給料として支給される副業ではこの対策方法は使えないため注意が必要です。

▼ 住民税について詳しく知りたい方はこちら

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社会保険の手続きをするとき

バレる原因の2つめは、社会保険の手続きをするときです。

パートやアルバイトとして副業をする場合に、副業の労働時間が一定以上になると副業の勤務先でも社会保険の加入条件を満たす場合があります。しかし、同じ人が重複して社会保険に加入することはできないため、複数の勤務先のうち、どの勤務先で社会保険に加入するか選ぶことになります。

手続きとしては、「被保険者所属選択届・二以上事業所勤務届」を日本年金機構に提出して、どの勤務先で社会保険に加入するかの届け出を行う必要があります。このときに、勤務先の病院以外で働いていることがバレてしまいます。

なお、医療系Webライターや在宅コールセンターのように、業務委託で働く場合は社会保険の加入義務はありません。この場合は、副業の労働時間が増えても社会保険が原因でバレることはありません。

社会保険の加入条件に当てはまらないように働こう

社会保険が原因でバレるのを防ぐためには、社会保険の加入条件に当てはまらないように働きましょう。

この記事でもすでに説明したとおり、社会保険の加入条件は、以下の4点をすべて満たす場合です。

・週に20時間以上労働する
・2ヶ月を超える期間雇用される見込みがある
・月の給与が8.8万円を超える
・学生ではないこと

たとえば、平日の1日3時間のみ、休日のみなどで副業を行えば、労働時間は収入20時間未満におさえられるでしょう。また、時給から計算して月額の給与が8.8万円を超えないようにすれば、社会保険の加入条件を満たさないように副業をすることができます。

まとめ

この記事では、看護師におすすめの副業や、看護師が副業をするときに確認すべき重要なポイントを解説しました。

看護師の副業選びのポイントは、今回紹介した13種類の副業のように、看護師の資格や専門知識を活かして短時間で効率的に稼ぐことです。

それに加えて、体力面や精神面、働き方などを考慮して、本業に支障が出ないよう自分に合った副業を選びましょう。

副業を始める前に勤務先の就業規則で副業に関するルールを確認し、確定申告が必要になる場合は忘れないよう注意する必要もあったよね。副業のことを勤務先に知られたくないときは、住民税や社会保険の手続きでバレやすいためその点にも注意しよう。

ぜひこの記事でまとめたことを参考にしていただき、自分に合った副業を探してみてください。

 

               
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この記事の監修者SOKKIN MATCH事業責任者/坂口 綾太
SOKKIN 人材支援統括本部/本部統括:坂口綾太 株式会社SOKKIN 執行役員

2019年に株式会社サイバーエージェントに新卒で入社し、歴代最速でシニアアカウントプランナーに昇格。人材・不動産業界マーケを経験し、株式会社サイバーエージェントTOP3顧客になる不動産企業様にて責任者を担当していた実績を持つ。2024年、株式会社SOKKIN入社後、SOKKIN 人材支援統括本部/本部統括に従事。

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