きのこ栽培を副業にしよう!実際にやり方から注意点まで徹底解説!


副業をする際におすすめなのがきのこ栽培です。
きのこ栽培は手軽なうえに、収益性が高く、副業初心者にもおすすめです。
本記事では、きのこ栽培が副業に選ばれる理由を解説します。また、きのこの種類や、栽培方法の違い、おすすめの販売ルートも紹介。最後には、副業にするときに注意すべきこともまとめました。
これから副業を始めたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
きのこ栽培とは?どんな副業の形態?
きのこ栽培とは、その名の通り、きのこを育てることを指します。
原木を利用して菌を育てる原木栽培と、ブロックを利用して菌を育てる菌床栽培が代表的な方法です。
基本的には、どちらか一方を用いて、シイタケやマイタケ、エノキなどのきのこを育てます。
一般的には管理しやすい菌床で育てるケースが多く、副業として始める場合にもこちらがおすすめです。菌床は難易度が高くないため、副業に向いている方法といえるでしょう。
各方法できのこが成長したら収穫し、さまざまな販売ルートで売ることで、利益が発生します。


きのこ栽培が副業に選ばれる3つの理由

きのこを育てるのは、一見難しそうなイメージがありますが、なぜ副業に選ばれているのでしょうか。
ここでは、副業に選ばれる3つの理由を解説していきます。これらの理由を知って、より具体的なイメージをつかんでください。
さっそく、詳しい理由を見ていきましょう。
①高齢者や体の不自由な方でも働きやすい
きのこ栽培は、一般的な農業などに比べて、身体的な負担が低いです。
きのこ自体に重量がないため、収穫や出荷の際も体に負担がかかりません。一般的な農業の場合、収穫や出荷作業に体力を使うケースが多いです。一方、きのこの収穫や出荷は、軽作業に近いため、高齢者や体の不自由な方でも働きやすいのが特徴です。
もちろん、本業が忙しい会社員の方にも、負担が少ない副業として向いています。副業を始めるにあたって特に大切なのは、本業とのバランスです。身体的な負担がかかりにくいきのこは、こうした意味でもおすすめの副業です。
②収益性があり儲かりやすい
きのこ栽培のなかでも、菌床は収穫が早く、短期間で一定のサイクルを生み出せます。また、初心者でも簡単にできるので、すぐに収益化できる点もメリットのひとつです。
たとえば、シイタケであれば、数週間〜数か月程度で収穫可能なため、収益性があり儲かりやすいです。菌床は、天候の影響も受けにくいので、安定した計画を立てることができます。
③初期費用を抑えることができる
きのこ栽培は、育て方次第で初期費用を抑えられます。
菌床であれば、自宅の片隅でも十分にきのこを育てることが可能です。温度や湿度を適切に管理すれば、効率よく収穫できます。また、空き倉庫やコンテナを活用することで、場所にかかる費用を抑えることも可能です。
場所を借りる場合でも、菌床なら早い段階で収益サイクルを作れるため、レンタル料を売上から捻出できる可能性が高まります。
こうした手軽さから、副業として始めやすく、将来的には起業も視野に入れられる仕事です。


・菌床栽培なら短期間で収益化が可能
・自宅の片隅でも始められる低コスト
実際にきのこ栽培を始めてみよう!3stepで解説!
ここからは、実際にきのこを育てる方法や流れを解説していきます。
もっとも重要なきのこの選定や、育て方の違い、さらに販売方法もまとめました。
これからきのこの育成を考えている方は、この章で具体的なイメージを固めてください。
さっそく、各ステップの中身を見ていきましょう。
Step1:栽培するきのこの種類を選定
まずは、きのこの種類を選定します。
主に育てやすいのは、シイタケ、エノキ、シメジ、ナメコ、エリンギなどです。
収穫時期や回数は種類によって異なりますが、菌床であれば、基本的に難易度は高くありません。
Step2-1:実際にきのこを栽培(原木栽培の場合)
原木栽培は、副業目的には向いていない方法です。
なぜなら、原木や場所が必要で、管理の手間がかかるからです。また、収穫量が一定ではないうえに、収穫までの時間もかかるので、収益の予測が立てにくいといったデメリットがあります。初心者の場合、そもそも育てるのに苦労します。
1. 原木を用意する
2. 種駒を植えつける
3. 原木を休ませて菌を広げる
4. 環境を整える
5. シイタケを収穫する
新鮮な原木を用意したら、穴を開けてシイタケの種駒を差し込みます。その後、風通しのいい日陰で一年ほど寝かせることで、シイタケの菌を広げていきます。菌が広がったら、直射日光を避けて日陰などに並べ、地面を浮かせるなどして環境を整えます。収穫時期に近づくとシイタケが出てくるので、かさが開きすぎる前に収穫してください。
Step2-2:実際にきのこを栽培(菌床栽培の場合)
菌床は、副業に向いている方法です。
すでにきのこの種駒を植え込んだ育成キットが売っているため、こちらを利用して育てていきます。短期間で収穫できるうえに、手間もかからないので、収益の予測が立てやすいです。失敗も少なく、育成キット自体も通販やホームセンターで手に入ります。
1. 菌床を用意する
2. 袋から出す
3. 水分を与える
4. 成長を待つ
5. シイタケを収穫する
まずは、ブロック(菌床)をキットなどで用意します。一般的な菌床は袋に入っているので、そこから取り出して風通しのいい場所におきましょう。続いて、直射日光や風下を避けて、水分を与えて湿った状態を保ち、再び袋などをかぶせて乾燥を防ぎます。定期的に霧吹きなどで水を与えていくと、徐々に表面からシイタケが出てきます。あとは、シイタケのかさが開き切る前に収穫してください。


Step3:成長したきのこを販売
原木、または菌床できのこを育成できたら、さっそく売ってみましょう。
主に小売や卸売などがありますが、副業目的の場合、ネットや無人、移動販売などがメインとなります。小売や卸売は、一般的に本業の方が使用しており、特別なルートがなければ流通は難しいです。
そのため、まずは個人でできる範囲で売ることをおすすめします。また効率よく売るためには、ある程度の知名度が大切です。ただきのこを売るのではなく、何らかの付加価値(味や価格など)をつけて、魅力を感じてもらいましょう。
きのこの販売ルートはどこがおすすめ?

きのこには、さまざまな販売ルートが存在します。
このなかで副業として最適なのは、無人販売やネット販売です。
ここでは、きのこの代表的な5つの販売ルートを詳しく解説していきます。
それぞれのメリットやデメリットを理解して、副業に最適な販売方法を見つけてください。
①小売
小売は、私たちにとって身近な直売所やスーパーに並べる販売方法です。
地元の消費者に直接届けられるため、新鮮さが強みとなります。ただし、小売では手数料や出荷の手間もかかり、条件によっては一定量を用意しなければいけないケースもあります。
もし、小売で販売するなら、できるだけ条件が緩い直売所やスーパーを探してください。
②卸売
卸売は、飲食店や市場にまとめて販売する方法です。
一度に大量に売られるので、販売の手間が省けます。さらに安定した取引先が確立できれば、継続的な収入も見込めます。ただし、卸売は単価が安くなりがちで、収益性はそこまで高くありません。
また、安定供給が前提なので、副業として取り組む場合は、一定の生産量を確保することが難しいです。すでに卸売のコネクションがある場合は別ですが、副業として片手間に取り組むなら、別の販売ルートがおすすめです。
③無人販売
無人販売は、自宅や畑のそばなどに販売所を設置し、近隣の方に購入してもらう販売方法です。
今回紹介する方法のなかでは、もっとも費用や手間が少なく、収穫してすぐに収益化できる点が魅力です。
④ネットで販売
ネット販売は、ECサイトやSNSを使って全国にきのこを届ける販売方法です。
全国を相手にするため、市場が広く、付加価値をつけやすい点が強みです。たとえば、無農薬で作ったり、原木栽培したり、品質のよさをアピールすることで、遠方からの注文にも期待できます。
⑤移動販売
移動販売は、軽トラや車、自転車などで移動しながら直接販売する方法です。
イベント開催地や人が多い祝休日などを狙えば、高い回転率を期待できます。また、お客さんと直接会話しながら販売できるため、リピーターが生まれやすいといったメリットもあります。


・無人販売:手間が少なく、すぐに始められる
・ネット販売:全国が市場で、付加価値をつけやすい
きのこ栽培は実際どのくらい稼げるの?
きのこ栽培では、実際にどれくらい稼げるのか、簡単なケースをご紹介します。
ここでは、シイタケ1kgをメルカリで販売したケースを想定します。1kgあたりの価格にはバラツキがありますが、今回は3,500円での出品を想定しました。また、きのこ栽培には、市販の菌床栽培キット(1,300円)を利用します。
売上:3,500円
仕入れ:1,300円(キット)
手数料:350円(10%)
送料:750円(60サイズ:2kgまで)
利益:1,100円
今回紹介したケースは、あくまで一例です。実際にきのこ栽培を始めると、思ったより売れなかったり、逆に意外と売れたりと、売上に波があります。だからこそ本業をベースに副業として展開し、リスクを抑えて利益を上げていきましょう。


どのきのこを栽培する?おすすめ品種を栽培方法別で紹介!

きのこ栽培の基本を理解したところ、気になるのは「どのきのこを栽培するべき?」という問題です。
きのこには、数多くの品種があるため、悩む方は少なくありません。ここでは、副業として行うきのこ栽培におすすめの品種を紹介します。主な栽培方法である原木栽培と菌床栽培、それぞれのおすすめ品種をまとめました。
きのこ栽培は、栽培方法によって適した品種が異なります。やみくもにきのこ栽培を行うのではなく、戦略的に行うことで副業として安定した利益を上げられます。
さっそく、栽培方法別のおすすめ品種を見ていきましょう。
原木栽培の場合
原木栽培をやるなら、シイタケがおすすめです。
きのこ類のなかでも、食卓でお馴染みの食材かつ、ノウハウや知見が豊富で実践しやすいです。主にクヌギやナラ系、シイ系の原木を利用して行います。実際に種駒を植えてから、収穫までには約2年程度かかり、その後、数年程度は安定した収穫が可能です。
菌床栽培の場合
菌床栽培なら、幅広いきのこ類を栽培可能です。
原木に比べて、栽培の条件が厳しくないので、きのこ栽培初心者でも問題なく育てられます。特に副業としてきのこ栽培を行う場合、原木よりも菌床をおすすめします。
菌床が可能なきのこ類には、エノキタケやブナシメジ、ナメコなどがあります。それぞれ成長速度は異なりますが、おおむね数週間〜数か月で収穫可能です。また、原木の章で紹介したシイタケやヒラタケなども、栽培できます。


きのこ栽培を副業にするときに注意すべきこと
最後に、きのこ栽培を副業にする際の注意点を解説していきます。
副業として、ある程度利益を上げるためには、できるだけ失敗を避けることが大切です。もし、栽培中に問題が多発すれば、副業としての利益を上げることができません。
ここで紹介する3つの注意点をあらためて確認して、効率的なきのこ栽培を実現しましょう。
温度管理が何よりも重要
きのこ栽培に大切なのは、適切な温度管理です。
きのこには、成長のための適温が存在するため、常に温度管理する必要があります。仮に温度管理が失敗すると、きのこにカビが生えたり、傷んだりして商品として販売できなくなります。原木はもちろん、菌床の場合でも温度・湿度管理が大切です。
最初はうまく栽培できないことが多々ある
きのこ栽培をする際、副業としていきなり稼げるようになるのは難しいです。
そもそも最初からきのこ栽培がうまくいくとは限りません。商品として、きのこを販売するためには、食べられることはもちろん、見た目のよさも売れるかどうかに関係してきます。販売できるレベルに達するためには、ある程度、試行錯誤を重ねることが大切です。
季節によって売り上げが大きく変わる
きのこ栽培を副業でやる場合、季節による売上に注意が必要です。
主に、きのこは冬場での需要が高く、夏場は低くなります。副業では、きのこが売れる時期に合わせて、栽培を始めなければいけません。
たとえば、原木なら収穫時期を秋から冬に合わせる必要があります。一方、菌床なら、季節に左右されにくいので、一年中安定した栽培が可能です。


・温度管理が何よりも重要(カビや傷みを防ぐため)
・最初はうまく栽培できないことが多々ある(練習期間が必要)
・季節によって売り上げが大きく変わる(冬場の需要が高い)
まとめ
ここまで、きのこ栽培の副業について解説してきました。
きのこ栽培は、副業に適した仕事です。高齢者や体の不自由な方でも働きやすく、収益性があり、儲かりやすい点も魅力です。また、生活に支障が出ないコストで始めることができます。
原木栽培や菌床栽培で育てたきのこは、小売・卸売・無人販売・ネット販売など、さまざまな方法で売ることが可能です。どちらの栽培方法も、多くのきのこがとれるため、継続的な収益につながりやすいです。本記事では、各栽培方法別のおすすめ品種も紹介しました。
ぜひ本記事を参考に、きのこ栽培を副業として始めてみてはいかがでしょうか。


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