本業の空き時間を活用したFPの副業に興味をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、「FPのスキルは副業に活かせるの?」「副業でFPを始めたいけど、何から手を付けてよいか分からない」といった疑問点も出てくると思います。
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FPを副業としてオススメする理由
まず、FPを副業としておすすめする4つの理由について紹介します。
勉強以外のコストがかからない!
FPはお金に関する知識をもとに相談やアドバイスを行う仕事がメインなので、知識を身に付けるための勉強以外のコストがかからないというメリットがあります。
オフィスを借りたり、従業員を雇ったりする必要はなく、商品の仕入れもありません。パソコンとインターネット環境があれば始められるため、初期投資も固定費用もほとんどかからない副業です。
自分のペースで始められる
自分のペースで始められるのもFP副業のメリットです。
相談やアドバイザー業務は拘束時間が短いため、休日や仕事終わりの空き時間やスキマ時間を使って自分のペースで副業に取り組めます。
上記で説明したようにランニングコストがほとんどかからないため、「赤字を避けるために案件をたくさん受注しなければならない」といったことにもなりにくい仕事です。

副業で稼ぎたい金額目標を設定したら、その目標に合わせてマイペースで進められます。
頑張れば高収入が目指せる
副業で高収入を目指すなら、それに応じて副業のやり方を工夫することで高収入が目指せるのも魅力です。
FP副業の収入は、主に相談件数や相談料の単価によって変わります。FPとしての知識に磨きをかけて知名度を上げていけば、相談料を上げても案件が獲得できるため顧客単価が上がります。そのうえで、業務を効率化して相談件数を増やしていけば稼げる金額も大きくなるでしょう。
在宅ワークも可能
在宅ワークがしやすいのもFPの副業がおすすめの理由です。
相談やアドバイザー業務はZoomのようなビデオ通話や音声通話、メールを利用してオンラインで行うことも可能です。自宅のパソコンとインターネット環境を活用して在宅ワークができるため、本業が忙しい人でも取り組みやすいのがメリットです。
FPの知識を活かしたコンサル業務やブログ運営なども在宅ワークが可能です。FPは専門知識をもとにアドバイスを行う仕事なので、場所を選ばず自由に働けるのが魅力です。
そもそもFPの仕事は?
FPの仕事内容は、お金を中心としたライフプランの設計です。
個人の家計に密接に関わる預金や投資、税金、住宅ローンやマイカーローンなどの借り入れ、教育費、年金、相続など、お金に関することの専門知識を幅広く身に付けて、顧客の相談に対応します。

相談者の現在の資産状況や価値観などをヒアリングし、将来の目標や夢を実現するためのライフプランを設計して、適切なアドバイスや情報提供をするのがFPの仕事です。

お金などの人生設計の先生なんだね!
FPの仕事
FPのスキルを身に付けることで、以下のような仕事ができるようになります。
・相談者の目標や夢を叶えるための資産計画をたてる
・相談者の家計管理や資産運用を助ける
・経営者や個人事業主の節税対策や税務のサポートができる
このように、FPは個人の顧客から相談を受けるほか、企業や経営者の財務や税務のサポートも行います。
また、FPのスキルも持っていると、自身のキャリアにおいて以下のようなメリットが得られるでしょう。
・金融機関や保険会社への転職でプラスに働く
・経営コンサルやセミナー講師の仕事もできる
・自身の家計管理や資産運用に役立つ
このように、FPの仕事の範囲は幅広く、FPが持つお金や資産に関する専門知識は自身の仕事やキャリアにおいても役に立ちます。
FP資格の必要性
FPの資格は、国家資格のFP技能検定と、民間資格のCFP資格、AFP資格の3種類があります。
FP技能検定には1級〜3級があり、3級は初心者向けで実務に必要な知識が求められるのは2級からです。1級はさらに難易度が高く、合格率は10%前後の難関資格となっています。FP技能検定には学科試験と実技試験の2つがあり、両方とも合格をすると、ファイナンシャル・プランニング技能士を名乗ることができます。
CFP資格は国際的に通用する資格で、世界共通基準のスキルを証明できる上級資格です。AFP資格は日本国内で20年以上前から実施されている民間の資格検定です。この2つの民間資格は、日本FP協会が認定を行っています。
FPの副業を始めるために、上記の資格は必須ではありません。FP業務は弁護士や税理士のように、その資格を持っていないと業務を行えないというものではなく、資格はなくてもFPを名乗ったり顧客にアドバイスを行うことは可能です。
FPの副業例
ここからは、FPのスキルを活用したおすすめの副業例を6種類紹介します。
相談・アドバイザー
FPは個人や企業を対象として資産管理や投資、保険、税務などお金に関する総合的な知識を持っている職業です。このFPの知識を活かして、相談やアドバイザー業務を行う仕事がFPの代表的な副業と言えるでしょう。
特に需要が高いのは、個人を対象に家計管理や老後資金、資産運用の相談に乗ったりアドバイスを行う仕事です。相談者がおかれている状況や悩みごとをヒアリングして、理想的なライフプランを計画するサポートを行います。
相談・アドバイザー業務は時間単位で相談料を決めて報酬として受け取る形式が一般的です。相談料は各FPが自身のスキルや実績をもとに決定しています。FP資格を持っていると信頼性が高まり、相談者からの評価も高くなるため、アドバイザー業務で稼ぎやすくなるでしょう。
紹介営業
紹介で獲得した顧客は、最初からある程度の信頼関係がありますので、相談やアドバイスが行いやすく、質の高いサービスを提供しやすいのがメリットです。
また、事前に紹介者から相談内容などの情報を知らせてもらうことができるため、FP初心者でもしっかり準備してアドバイスを行うことができるでしょう。
FPは個人を相手にアドバイスを行う仕事が多いため、紹介営業は新規顧客を獲得するための効果的な方法となります。集客のための宣伝や広告などのコストがかからないのもメリットです。
SNS活用
近年ではSNSを活用して情報発信を行うFPが増えています。
たとえば、InstagramやXなどのSNSやYouTubeなどの動画サイトを利用して、FP系の情報発信をすることで自己ブランディングを行い、集客に繋げるという方法です。
SNSで多数のフォロワーを獲得できれば、個別相談の依頼を増やしたり、自分のホームページへ誘導したりできます。FPとしての知名度が上がれば、SNSを通じてセミナー講師の依頼が入ることもあるかもしれません。
FPのスキルを活かして経営コンサルとして活躍したい人は、SNSで経営者や個人事業主向けの情報発信を行うとよいでしょう。
経営コンサル
FPの知識は、個人のライフプランだけでなく、中小企業の経営戦略にも役立ちます。企業の経営者を対象に、資金繰りや節税対策、社会保険、事業承継などの課題に対してコンサルティングやアドバイスを行う副業も可能です。

経営コンサルと個人の相談・アドバイザー業務のどちらをメインで行うかは、知識やスキルのレベルで自身の得意な方を選んだり、報酬額を比較して選ぶとよいでしょう。
企業向けの経営コンサルは案件1つあたりの報酬額が大きくなり、クライアントから信頼が得られれば長期的に安定して仕事が得られるというメリットがあります。
また、個人のFPにコンサルを依頼するのは小規模のベンチャー企業が多いため、起業したての新しい会社の経営に関われるやり甲斐のある副業になります。

中小企業や個人事業主のクライアントとも関われるため、副業を通じて人脈を広げられるのもメリットになるよね!
ブロガー
FPの関連分野でブログを開設して集客につなげたり、広告収入で稼ぐという方法もあります。
ブログ運営は自分の好きな時間に作業できて、自宅やカフェなど場所にも縛られず働けるというメリットがあります。スキマ時間を活用した普段の少ない副業をしたい人におすすめです。
FPの資格を持っている人は、ブログの著者紹介に記載するようにしましょう。FPとしての実績も積極的に記載することで、読者を獲得しやすくなります。

セミナー講師
FPの専門知識を活かしてセミナー講師として活動する副業も考えられます。
たとえば、企業向けの金融セミナー、一般向けの資産形成講座、学校での教育など、FPが講師として招かれる機会は多くあります。自治体や商工会議所などでも金融関連のセミナーが開催されています。
セミナー講師の仕事は拘束時間が短いため、短時間で効率よく稼げるというメリットがあります。FPとしての知識に自信があり、スキマ時間で大きく稼ぎたい人におすすめです。
また、セミナー講師として知名度が高まれば、FPとして相談・アドバイザー業務や経営コンサルを行うときに、顧客から信頼を得られやすく、案件を受注しやすいというメリットもあります。

FPが副業で稼げる額
FPが副業で稼げる金額は仕事のやり方次第で大きく変わりますが、一般的には月10万円〜50万円程度になるでしょう。
相談・アドバイザー業務の場合、FPが受け取る相談料は1時間あたり5,000円〜2万円程度が相場です。長期間同じ顧客から相談を受ける場合や、経営コンサルを行う場合は年俸制で報酬を受け取ることもあり、効率化して複数の顧客を獲得できれば大きく稼げるでしょう。その他に、ブログ運営や著作の執筆など、成果次第で大きく稼げる副業もあります。
このように、FP副業の収入は仕事内容や業務のやり方次第で大きく変わりますので、副業で年収1,000万円も不可能ではありません。FPとしての知名度を上げて、経営コンサルとして活躍したり、著作を執筆したりすることで、人によっては本業より大きく稼げる可能性もあります。
もちろんそこまで大きく稼げるのはごく一部ですが、特別な知名度がなくても月に10万円〜50万円程度を稼ぐことはできるでしょう。長期的に無理なく本業と両立することで、大幅な年収アップが狙える副業です。

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FP初心者にはおすすめしない稼ぎ方
FPのスキルを活用すれば様々な稼ぎ方が考えられますが、FP初心者にはおすすめできない稼ぎ方もあります。
以下の3つの稼ぎ方は十分な経験を積む必要があり、FP初心者には向いていないため注意しましょう。
相談料で稼ぐ
相談・アドバイザー業務はFPの主な稼ぎ方の1つではありますが、高額な相談料を設定して稼ぐのはFP初心者には向いていません。
自分以外にも実績が豊富で知名度の高いFPが多数いる中で、FPの仕事を始めたばかりの人は大きく稼ぐのは難しいでしょう。相談料を高く設定して効率よく稼げるのは、FPとして実績や経験を積んでからになります。
セミナーや講師業で稼ぐ
セミナー講師として活動して稼いでいるFPもいますが、こちらもFP初心者にはおすすめできません。
セミナーの参加者からすると、講師がFPを始めたばかりで実績がない人だと信頼性を感じにくくなってしまうでしょう。
すでに人気講師として活躍している実績豊富なFPがたくさんいますので、こういった人たちが引退しないと講師の依頼が回ってこないという事情もあります。

FPとして豊富な経験を積んでから講師業で稼ぐのは効果的ですが、FP初心者には向いていない稼ぎ方です。
本の執筆で稼ぐ
同様に、本や雑誌のコラム欄の執筆で稼ぐのも、FP初心者にはおすすめできません。
そもそもFP業務の現場での経験が豊富でないと、執筆の依頼を受けることが難しいでしょう。
FP初心者が執筆や情報発信で稼ぎたいときは、ブログ運営や自費で電子書籍を出版するという方法があります。
FPの副業をする際の注意点
FPの副業をする際に気を付けておきたい3つの注意点について解説します。
本業で副業が禁止されていないかの確認
FPの副業を始める前に、まず本業の勤務先で副業が禁止されていないか確認する必要があります。せっかくFPの資格を取得しても、勤務先の就業規則で副業が禁止されている場合は、副業ができないため注意が必要です。
勤務先にバレなければ問題ないと安易に考えて無断で副業を行うと、後で発覚して懲戒処分の対象となる可能性もあります。副業で収入が増えて住民税の金額が変わることでバレたり、SNSを特定されるなど、予想外の要因で発覚するケースがあります。
特に、保険会社や金融関連の企業では、情報漏洩のリスクから副業規定が厳しい場合もあります。副業が可能な企業でも許可制になっている場合もあるため、必ず事前に就業規則を確認し、副業に関するルールを調べておくようにしましょう。
金融商品や保険の販売はできない
FPはお金や金融商品、保険に関する専門家としてアドバイスを行いますが、顧客に金融商品や保険の販売をすることはできないため注意が必要です。
FPの資格だけでは金融商品の販売はできず、顧客に株式や投資信託の購入を勧誘すると、金融商品取引法に違反する可能性があるため注意が必要です。
保険商品についても同様で、生命保険や損害保険についてアドバイスは可能ですが、保険商品の契約をさせると保険業法に違反するリスクがあります。
確定申告についても確認しておく
副業で収入が発生すると、確定申告が必要になる場合が多いため申告方法についても確認しておきましょう。
具体的には、副業の所得や雑所得などの合計所得金額が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。給与所得の副業の場合は、年末調整されていない給与収入が年20万円を超えると確定申告が必要です。
確定申告を期限内に行わなかった場合、無申告加算税や延滞税が課せられる可能性があり、本来より税金が高くなってしまうため注意が必要です。

【おまけ】FP試験について
FPとして仕事をするために資格は必須ではありませんが、国家資格のFP技能検定に合格しておくと役に立つでしょう。
以下で、試験の難易度と、合格に必要な学習時間の目安について具体的に紹介します。
試験難易度の比較
FP技能検定には1級〜3級までの3段階の試験があります。それぞれの級で学科と実技の両方に合格することで資格を取得できます。
各級の合格率は以下のようになっています。
・FP2級の合格率 20%〜60%
・FP1級の合格率 7〜18%
国家資格の中には合格率が10%未満の資格もいくつかありますが、そういった難関資格と比較すると合格しやすい試験と言えるでしょう。
とはいえ、FP1級の合格率は簿記1級の合格率8%~14%とほぼ同程度なので、FP1級を取得するには長時間の学習が必要になります。
合格に必要な勉強時間
FP3級に必要な勉強時間の目安は約30時間〜100時間程度です。3級は比較的難易度が低く、合格率も高いため、他の資格試験と比べても勉強時間は短くなるでしょう。
FP2級は難易度が上がり、勉強時間の目安は約150時間〜300時間程度、3ヶ月〜半年程度と言われています。他の資格試験との比較では、簿記検定2級に匹敵する学習時間が必要です。
FP1級については、約500時間〜600時間の学習が必要となる場合が多いです。簿記検定1級と同じ程度の学習時間が必要となり、学習期間は半年〜1年程度が想定されますので、余裕を持った計画を考えるようにしましょう。
まとめ
この記事では、FPのおすすめ副業例や稼ぎ方、注意点などを詳しく解説しました。
FPのスキルを活用することで、アドバイザーや経営コンサル、セミナー講師やブロガーなどとして副収入を得ることができます。いずれも勉強以外のコストはほとんどかからず、短時間勤務や在宅ワークなど柔軟な働き方ができるため、スキルを活かして効率よく稼げるのが魅力です。
FPの副業を行うのに資格は必須ではありませんが、FP資格の2級以上を取得しておけば仕事を獲得しやすくなるでしょう。

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