副業希望者を対象としたプラットフォーム・サービスなどを利用する際、掲載されている案件・仕事のなかでも多めに募集されているのがPM(プロジェクトマネージャー)です。
同一のクライアントがいくつも案件を立ち上げて募集していたり、募集期間終了と同時に新規プロジェクトを立ち上げていたりすることもあるので、「よく募集がかかっている」と感じている人もいるでしょう。
本記事では、PM(プロジェクトマネージャー)全般について解説します。副業に関する内容はもちろん、副業として始めるまでのプロセスなども紹介するので参考にしてください。
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- PM(プロジェクトマネージャー)の副業事情
- PM(プロジェクトマネージャー)の副業の収入は?
- PM(プロジェクトマネージャー)の副業に必要なスキル・経験
- PM(プロジェクトマネージャー)の副業に必要な資格
- PM(プロジェクトマネージャー)が副業を始めるプロセス
- PM(プロジェクトマネージャー)が副業の案件を選ぶ時の注意点
- PM(プロジェクトマネージャー)の副業で収入を上げるには
- PM(プロジェクトマネージャー)の副業をやるメリット
- PM(プロジェクトマネージャー)の副業をやるデメリット
- PM(プロジェクトマネージャー)の経験を生かせる他の副業は?
- PM(プロジェクトマネージャー)の平均年齢について
- PM(プロジェクトマネージャー)に向いている人はどんな人?
- よくあるPM(プロジェクトマネージャー)の副業に対しての質問
- まとめ
PM(プロジェクトマネージャー)の副業事情
副業したい人を対象としたサービスなどで目にすることが多いPM(プロジェクトマネージャー)ですが、そもそもどのような仕事をしている人のことを指すのでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の役割とあわせて、副業で仕事内容・需要などを紹介します。
PM(プロジェクトマネージャー)とは?
PM(プロジェクトマネージャー)とは、簡単に説明すると特定のプロジェクト全体の進行・納期・クオリティなどの管理と責任を担う役職のことです。
会社・企業などで立ち上がるプロジェクトは、提案・予算・納期・クオリティなどさまざまな観点から検証を行いながら進められます。これらの要素はすべて同時進行で行わなければならず、複数人が携わることから参画者全員の方向性もあわせなければなりません。
またクライアントからの依頼でスタートしたプロジェクトの場合、クライアントから無理な要求が出されることもあるでしょう。そのような際には、進捗状況を考慮しながらの交渉も必要です。
このような全体像を把握しながら管理を行い、高いパフォーマンスとクオリティで完遂させる責任を担っているのがPM(プロジェクトマネージャー)です。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業の仕事内容
PM(プロジェクトマネージャー)の仕事内容は、本業・副業で大きな違いはありません。具体的には、以下のような仕事内容があげられます。
・成功のための必要条件の洗い出し
・チーム編成
・プロジェクトの実行と管理
・プロジェクト進行のためのサポート
PM(プロジェクトマネージャー)はひとつのプロジェクトの要となる役割を担っているため、上記にあげたような業務をすべてこなさなければなりません。

副業だからといって、担当範囲・仕事量が少なくなる可能性はあまり高くないので注意してください!
PM(プロジェクトマネージャー)の副業案件の需要
副業におけるPM(プロジェクトマネージャー)の案件需要は、極めて高いといえます。各企業・会社にはPM(プロジェクトマネージャー)としての仕事・役割を担える人材がいるとは限らないからです。
少子高齢化に伴い、各企業・会社では深刻な人材不足の問題を抱えています。優秀な人材は高齢であったり、転職・独立などで退職したりすることもあり、PM(プロジェクトマネージャー)として育ちにくい現状であることも、副業案件の需要が高くなっている要因のひとつといえるでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業のリモート案件の増加
PM(プロジェクトマネージャー)の担当業務は本業も副業も変わりませんが、働き方には差があります。
本業の場合は出社勤務が原則の会社・企業が多めですが、副業の場合はリモート可能な案件が増加中です。この背景にはコロナ禍が関係しており、在宅ワークを余儀なくされたなかでリモートワークでの環境整備が行われたことでリモート可能な案件が増加傾向にあるといえます。

特にIT関連の業界はリモートワークの環境整備が進んでいるので、フルリモートで業務に携わりたい場合は業界を限定して探してみるとよいでしょう。
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PM(プロジェクトマネージャー)の副業の収入は?
PM(プロジェクトマネージャー)の副業を行った場合、どれくらいの収入が期待できるのか気になるところです。
月収・年収にわけておおよその目安を紹介するので、参考にしてください。
月収
PM(プロジェクトマネージャー)の副業による月収は対応する期間・仕事内容などにもよりますが、10~40万円程度でしょう。その理由は仕事の形態が副業だからです。
本業で担当する場合には、対応する時間・期間などが大幅に増加し、担当する業務範囲も広がります。そのため、月収に換算すると100万円を超えることもある高額な職種です。
しかし副業の場合、稼働日数は1週間に1~3日程度、対応時間もフルタイムと比較すると少なくなります。その結果、月収として得られる報酬は10~40万円が限界といえるでしょう。
年収
年収に換算した場合、単純計算で120~480万円程度です。しかしこれは月10~40万円をコンスタントに稼いだ場合の年収であり、実際にはもう少し低くなるかもしれません。
PM(プロジェクトマネージャー)を扱う副業可能なプラットフォーム・サービスでは、固定報酬制で100万円~500万円の案件も掲載されています。このような仕事を獲得すれば、毎月コンスタントに受注しなくても大幅な年収アップが可能です。
スキル・経験に自信がある場合は、高額案件に積極的に挑戦してみてください。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業に必要なスキル・経験
PM(プロジェクトマネージャー)に必要なスキル・経験は以下の通りです。
・ビジネスマネジメント
・問題解決力
・リーダーシップ能力
・コミュニケーション能力
・柔軟な対応力と分析力
・交渉力
上記の必要なスキル・経験を確認していきましょう。
ITスキルなどの専門知識
IT全般の専門的な知識は、PM(プロジェクトマネージャー)の副業をするうえで必要不可欠です。
PM(プロジェクトマネージャー)は、IT業界・関連のプロジェクトを管理する仕事であることから、IT全般の知識がなければ務まりません。
知識・スキルが不充分な場合は、適切な指示が出せなかったりトラブルに即座に対応できなかったりする可能性が高いといえます。
プロレベルの知識・スキルは必要ありませんが、マネージャーという役職にふさわしい程度のレベルまでは学習しておいたほうがよいでしょう。
ビジネスマネジメントに関する知識
ビジネスマネジメントの知識も、PM(プロジェクトマネージャー)にとって必須といえます。どのような知識が必要なのか、イメージしにくいと感じる人もいるかもません。具体的には以下のような役割・業務内容を指します。
・リソースの管理(分配を含む)
・チームメンバーの育成
これらはマネージャーという立場上、求められるスキルであるため、知識だけでなくある程度の経験が必要な案件・仕事もあるでしょう。
問題解決スキル
問題解決もPM(プロジェクトマネージャー)に求められるスキルのひとつです。
プロジェクトを遂行するうえで、大小さまざまなトラブルが発生します。これらを冷静に把握し、的確な解決方法を提案して実行に移す能力は、多くのPM(プロジェクトマネージャー)案件で求められるスキルです。

PM(プロジェクトマネージャー)の役割のひとつとして、トラブル対応も含まれていることから突発的な事象に強い精神力も必要といえるでしょう。
リーダーシップ
リーダーシップはPM(プロジェクトマネージャー)という立場上、必要不可欠なスキルです。
例えば、参加メンバー間で何らかの迷いが生じたり衝突があったりした場合、それらに対して互いのわだかまりを払拭しつつ、ひとつにまとめる必要があります。
このような業務を進めるうえでの人間関係のトラブルや方向性の迷いなどをまとめ上げるためには、高いリーダーシップ能力が求められるのです。
コミュニケーション能力
PM(プロジェクトマネージャー)の副業案件をこなす際には、コミュニケーション能力も欠かせません。立場上、参加メンバーやクライアントとのやり取りが欠かせないからです。
また副業の場合は、稼働時間が限られていることもあるでしょう。フルタイムとは異なり、参加メンバーと接する機会・時間が少ないことから、コミュニケーションが取りにくい状況に遭遇することも少なくありません。
またクライアントとのやり取りのなかでもニーズの正確な把握、トラブル回避などが可能になるので必要不可欠な能力といえるでしょう。
柔軟な対応力と分析力
柔軟な対応力と分析力も、PM(プロジェクトマネージャー)で求められるスキルです。
クライアントとのやり取り・プロジェクト進行・参加メンバーとのコミュニケーションといった場面では、さまざまなトラブルや問題発生が予想されます。
トラブル・問題を分析して正確に把握し、柔軟に対応することで早期解決が可能です。特に柔軟性はPM(プロジェクトマネージャー)で重視されるスキルなので、さまざまな経験を積んでおくことをおすすめします。
交渉力
PM(プロジェクトマネージャー)の副業では、交渉力も求められるスキルのひとつです。
クライアントのなかには、難しい条件・納期を要望してくるケースも少なくありません。ただ、すべての要望を承諾してしまうと参加メンバーに無理を強いることになります。
達成が難しい条件を提示された場合には、代替案を提示して双方にとって満足のできる提案をするなどの交渉力が必要です。ただ単に提案するだけではなく、そのほうがクライアントにとってメリットが大きいことをアピールしなければならないので、高い交渉力が必要といえるでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業に必要な資格
PM(プロジェクトマネージャー)の副業をするうえで、資格が必要になるわけではありません。実績・経験が重視される職種であることから、クライアントにこれらが充分と判断されれば関連する資格を取得していなくても案件受注は可能です。
しかし、実績・経験があまりないまたはゼロの場合、依頼する側はスキルの程度がわかりません。資格を取得しておけば目安にはなるので案件受注はしやすくなるでしょう。

PM(プロジェクトマネージャー)におすすめの資格をいくつか紹介します。スキルアップにも役立つ資格なので、参考にしてください。
プロジェクトマネージャー試験
プロジェクトマネージャー試験は、情報処理技術者試験の1つに分類される国家試験です。受験資格は特に設けられておらず誰でも受験可能ですが、難易度は高めの資格なので準備を怠らないようにしてください。
主催者 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
合格率 | 13~15% |
勉強時間の目安 | 半年~1年 |
受験資格および対象者 | IT人材の高度な専門知識をもつ人 |
試験時間 | ・午前1:50分(多肢選択式) ・午前2:40分(多肢選択式) ・午後3:90分(記述式) ・午後4:120分(論述式) |
受験費用 | 7,500円(税込) |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html |
応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、IT人材のなかでも高度なスキルと応用的知識を問う国家試験です。情報処理技術者試験の1つに分類される資格であり、受験資格は設けられていません。
主催者 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
合格率 | 20~25% |
勉強時間の目安 | 200時間(基礎知識あり)~500時間(初学) |
受験資格および対象者 | IT関連に必要な応用的知識・技能をもつ人 |
試験時間 | ・午前:150分(多肢選択式) ・午後:150分(記述式) |
受験費用 | 7,500円(税込) |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html |
ITコーディネーター試験
ITコーディネーター試験は、経営者の立場でIT関連のトータルコーディネートができることを証明する資格試験です。経済産業省が推進する資格ではありますが、国家資格ではありません。難易度としてはそこまで高くないでしょう。
主催者 | ITコーディネーター協会 |
合格率 | 50~70% |
勉強時間の目安 | 50時間程度 |
受験資格および対象者 | 制限なし |
試験時間 | 120分 |
受験費用 | 19,800円(税込) |
公式サイト | https://itc-shikaku.itc.or.jp/exam/ |
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験とは、IT関連のプロジェクトの実行・管理を担う人のスキル・知識レベルを問う資格です。情報処理技術者試験の1つに分類される国家試験であり、受験資格はありません。
主催者 | 独立行政法人情報処理推進機構(IPA) |
合格率 | 14~15% |
勉強時間の目安 | 150~200時間 |
受験資格および対象者 | 高度IT人材としての専門分野をもつ人 |
試験時間 | ・午前1:50分(多肢選択式) ・午前2:40分(多肢選択式) ・午後3:90分(記述式) ・午後4:120分(論述式) |
受験費用 | 7,500円(税込) |
公式サイト | https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html |
P2M資格試験
P2M資格試験は、プロジェクトマネジメントかつプログラムマネジメントとしての知識・スキルレベルを問うための民間試験です。試験は3段階に分かれており、難易度も段階によって異なります。
主催者 | 特定非営利活動法人 日本プロジェクトマネジメント協会 |
合格率 | ・PMC:70%前後 ・PMS:約50% ・PMR:70~80% |
勉強時間の目安 | レベルによって異なるが25~200時間程度 |
受験資格および対象者 | ・PMC:講習会修了者 ・PMS:制限なし ・PMR:PMS資格保持かつ実務経験3年以上 |
試験時間 | ・PMC:75分(多肢選択式+穴埋め方式) ・PMS:150分(多肢選択式+穴埋め方式) ・PMR:記載なし |
受験費用 | ・PMC:17,050円(税込) ・PMS:39,270円(税込) ・PMR:220,000円(税込) |
公式サイト | https://www.pmaj.or.jp/ |
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)試験は、米国に本部を持つNPO法人プロジェクトマネジメント協会が実施・認定する国際資格です。
主催者 | 一般社団法人PMI日本支部 |
合格率 | 非公開 |
勉強時間の目安 | 100時間程度 |
受験資格および対象者 | ・高卒および短大者の場合:60カ月のPM経験あり ・大卒者:36カ月のPM経験あり |
試験時間 | 230分(CBT方式) |
受験費用 | ・PMI会員:405ドル ・PMI非会員:655ドル |
公式サイト | https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/ |
PMOスペシャリスト認定資格
PMOスペシャリスト認定資格とは、プロジェクトマネジメントとしてのスキル・知識の専門性を高め、証明するための民間試験です。
主催者 | 一般社団法人日本PMO協会 |
合格率 | ・★:非公開 ・★★:43%(2024年10月末現在) |
勉強時間の目安 | ・★:映像学習が約4時間+自習約20時間 ・★★:映像学習が約5時間+自習約20時間 |
受験資格および対象者 | ・★:PM関連の資格保持者または指定のNPMO教材での学習修了者 ・★★:制限なし |
試験時間 | ・★:90分(オンライン試験) ・★★:120分(オンライン試験) |
受験費用 | ・★:14,300円(税込) ・★★:18,700円(税込) |
公式サイト | https://www.npmo.org/pmo-s-series/ |
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PM(プロジェクトマネージャー)が副業を始めるプロセス
PM(プロジェクトマネージャー)として副業を始める際には、以下のような手順があげられます。
2. 案件探し
3. 案件受注
上記の各手順を詳しく確認していきましょう。
①ポートフォリオの作成
PM(プロジェクトマネージャー)として副業を始める際には、ポートフォリオの作成が必要です。依頼する側はどのようなスキルがあり、どの程度のレベルがあるのかがわかりません。その際に参考にされることが多いのが、ポートフォリオです。
具体的にはPM(プロジェクトマネージャー)としての能力やそのレベル、経験などを明記したスキルシートを作成し、誰もが閲覧できるような状態にしてプロフィール欄等に掲載します。

客観的な視点でスキルシートの作成が難しい場合は、一度エージェント会社などに登録してスキルシートを作成してもらうとよいでしょう。
②案件を探す
スキルシートが完成したら、案件探しです。具体的な案件探しの方法として、以下の4つがあげられます。
・フリーランスエージェント
・自ら営業
・同僚や知人の紹介
それぞれの案件探しの方法を確認していきましょう。
クラウドソージングに登録して探す
PM(プロジェクトマネージャー)としての経験があまりない場合には、クラウドソーシングの利用がおすすめです。
クラウドソーシングには多数の案件が掲載されており、なかには初心者向け・実績の乏しい人向けの募集もあります。
フリーランスエージェントに登録して探す
フリーランスエージェントの利用もおすすめします。
フリーランスエージェントでは、登録するとスキルチェックと希望・要望を確認する面談などが行われることが一般的です。エージェントサービスによってはスキルシートの作成もしてもらえるので、このシートを活用してクラウドソーシングや次の項目で紹介する営業などでも案件探しをするとよいでしょう。
ただしなかには登録料がかかるエージェントもあるので、利用・登録する際には確認してください。
自ら営業をかけてみる
自ら営業をかける方法もあります。
SNSなどを活用してクライアントを探し、メール・コミュニケーションツールで実績・スキルレベルをアピールする方法です。
しかし相手は、営業をかけてきた人がどの程度の知識・スキルレベルを保有しているのかがわかりません。自ら営業をかける際には先にエージェントサービスに登録してスキルシートを作成してもらい、これを利用して行う方が効率がよいでしょう。
同僚や知人に紹介してもらう
同僚や知人に紹介してもらうことでも、案件探しが可能です。
紹介者は知り合いであることから、悪質なクライアントと接するリスクは軽減されるでしょう。
しかし同僚・知人から紹介してもらうためには、PM(プロジェクトマネージャー)の副業していることを伝えなければなりません。本業が副業を禁止している場合は、バレるリスクが伴うので注意してください。
③案件を受注する
さまざまな方法・サービスの利用で希望する案件が見つかったら、受注します。
このとき、契約内容の確認を忘れないでください。特に納期・稼働時間・報酬額・報酬の支払日などが明確に明記されているかチェックしましょう。
契約締結前であれば交渉が可能なので、双方にとって無理のないスケジュールなどを話し合い、受注してください。
PM(プロジェクトマネージャー)が副業の案件を選ぶ時の注意点
PM(プロジェクトマネージャー)として副業案件を選ぶ際には、以下のような点に注意したほうがよいでしょう。
・契約条件
・業務量と報酬のバランス
それぞれの注意点について解説します。
リモートでできるかどうかの確認
副業としてPM(プロジェクトマネージャー)の案件を検索・受注する際は、リモートの可否を確認してください。勤務形態が出勤形式の場合、本業に影響を及ぼす可能性があるからです。
案件の勤務形態が出勤と規定されている場合、本業終業後に副業の会社・企業等に移動しなければなりません。時間・交通費が発生するだけではなく、本業関係の人にみられるリスクも高まります。

PM(プロジェクトマネージャー)の業務内容の多くは、リモートでの対応が可能です。自宅など好きな場所から稼働できることで、心身への負担も少なくなるのでおすすめします。
自分にとって不公平な条件はないか確認
PM(プロジェクトマネージャー)の副業として案件を受注する際には、契約内容が不利な条件になっていないかの確認も重要です。
一般的にクライアントが希望する成果物を納品する業務では、契約内容に成果物のクオリティ・瑕疵(かし)などに対しての条件が盛り込まれます。具体的には報酬減額・賠償責任などがあげられるでしょう。これを契約不適合責任といいます。
PM(プロジェクトマネージャー)は、成果物の制作などに直接携わることは少ないかもしれません。しかしクライアントが希望したものを納品する点においては同様の責任が発生するため、契約不適合責任に関する内容が不公平な条件になっていないかの確認をしておいたほうがよいでしょう。
報酬はちゃんとしているかどうかの確認
報酬額についても確認することをおすすめします。クライアントのなかには、相場以下の報酬額でPM(プロジェクトマネージャー)の副業案件を依頼するケースがあるからです。
業務内容・業務量を確認したうえで、完遂にかかるおおよその稼働時間を計算して報酬を算出しましょう。その金額と提示された報酬額を比較して、見合っていると判断できるもののみ受注してください。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業で収入を上げるには
PM(プロジェクトマネージャー)の副業で収入を上げるに、以下のような点を意識するとよいでしょう。
・フリーランスへの転向
具体的な方法とその理由について解説します。
スキルアップする
スキルアップは、副業としての収入アップを目指すうえでおすすめの方法です。具体的な方法として、以下のようなものがあげられます。
・資格取得
資格取得については、取得したからといって特別手当などが得られるわけではありません。PM(プロジェクトマネージャー)としてのスキルレベルを確認するとともに、さらなる向上を目指すための目安です。
資格取得のためには一定時間の勉強が必要であり、そこで得た知識は実務に役立つでしょう。受注案件で活用すれば実績数も増加し、高額案件の受注率も高まります。
フリーランスを視野に入れる
フリーランスへの転向も視野に入れてみてはいかがでしょう。
副業では稼働時間が限られてしまうため、思うような収入アップが望めないケースがあります。
フリーランスになればフルタイム稼働の案件受注も可能になるため、比例して収入もアップするでしょう。
また副業と比較して受注件数も大幅に増えることから実績数も格段に増加し、報酬額が数百万円の案件への応募も視野に入ります。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業をやるメリット
PM(プロジェクトマネージャー)の副業を行う主なメリットは以下の通りです。
・人脈の広がり
・スキルアップ
・時間の有効活用
それぞれのメリットを確認していくので、参考にしてください。
単価の高い案件を選べる
PM(プロジェクトマネージャー)の副業をするメリットとして、高額案件の選択ができる点があげられます。
本業としてPM(プロジェクトマネージャー)に従事した場合、会社・企業の規定範囲内の月給が支払われるので、大幅に収入がアップするケースは少ないでしょう。
副業案件の場合、担当する業務範囲・稼働時間などによって報酬が確定するため、条件次第では高額案件の受注も可能です。本業よりも高い報酬が得られる可能性がある点は、メリットといえるでしょう。
人脈が広がる
人脈が広がる点も、PM(プロジェクトマネージャー)の副業をするメリットといえます。
PM(プロジェクトマネージャー)は立場上、参加メンバーだけではなくクライアントとの交渉も必要です。さまざまな案件を受注することで仕事関係の人脈が広がります。
広範囲な人脈が確保できれば、フリーランス・独立なども視野に入るでしょう。本業に縛られない自由な働き方の選択肢が増える点も含めて、人脈が広がる点もメリットとしてあげられます。
スキルアップが見込める
スキルアップが期待できる点も、副業PM(プロジェクトマネージャー)のメリットです。
副業では、営業・交渉・契約・報酬獲得までの一連の作業・手続きをすべてこなさなければなりません。
PM(プロジェクトマネージャー)としての経験・能力値とあわせて、経営者としてのスキルアップも期待できる点は、本業にはない副業ならではのメリットといえます。
時間を有効活用できる
時間が有効活用できる点も、メリットとしてあげられるでしょう。
業務範囲・契約内容などにもよりますが、土日のみ・短期時間などの限定的な案件・仕事もあります。このようなものを受注すれば、本業が休みの日や終業後にも稼ぐことが可能です。
空いた時間を有効活用してお金を稼ぎたい人にとっては、大きなメリットでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業をやるデメリット
PM(プロジェクトマネージャー)の副業で得られるものは、メリットだけではありません。以下のような点には注意したほうがよいでしょう。
・本業とのバランス
上記のデメリットについて解説するので、メリットとあわせて参考にしてください。
確定申告が必要になるかもしれない
PM(プロジェクトマネージャー)の副業を行う際、確定申告が必要になるかもしれません。
給与所得者の場合、副業で得られる年間所得額が20万円を超えると確定申告が必要です。
PM(プロジェクトマネージャー)の副業案件における単価は、数ある副業のなかでも高めであることから、年間所得額が20万円を超える可能性は高いでしょう。
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本業とのバランスが難しい
本業とのバランスが難しい点も、デメリットとしてあげられます。
例えばPM(プロジェクトマネージャー)の副業案件の業務内容が、経験のない領域を含んでいたとしましょう。未経験の領域に適合するためには、勉強したり調べたりする必要があります。予定していた以上の稼働時間が多くなり、本業タスクにまで影響を及ぼす可能性はゼロではありません。
また、副業の稼働時間は本業の終業後や土日祝に集中します。休息時間が確保できないことから体調を崩し、本業にも悪影響を及ぼすこともあるので注意しましょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の経験を生かせる他の副業は?
PM(プロジェクトマネージャー)の経験が活かせるほかの副業として、以下のようなものがあげられます。
・ITコンサルタント
・CTO
どのような仕事なのか、確認していきましょう。
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、PM(プロジェクトマネージャー)をサポートする人のことです。具体的な業務内容には、以下のようなものがあります。
・PM(プロジェクトマネージャー)を通して収集した情報・品質等の管理
・PM(プロジェクトマネージャー)とともに全体の指揮

いずれの業務も縁の下の力持ちのような立場ではありますが、PM(プロジェクトマネージャー)としての知識・スキル・経験がなければ務まりません。
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、企業・会社が抱える問題・課題点をITにて解決へ導く専門家のことです。
ITの知識・スキルと同時に、クライアントの希望などを明確に把握するためのヒアリング力、問題・課題点を解消するための分析力・提案力なども求められます。
ITコンサルタントに必要とされるスキル・知識はPM(プロジェクトマネージャー)と共通点が多いため、本業・副業問わずPM(プロジェクトマネージャー)としての経験・実績があれば大いに役に立つでしょう。
CTO
CTOとは日本語で「最高技術責任者」のことで、技術部長・開発部長のようなポジションのことを指します。
PM(プロジェクトマネージャー)は、管理者として参加メンバーをまとめ上げたり、プロジェクトを成功へ導いたりする仕事です。
マネージャーとしての実績・経験が高く評価されるので、CTOとしても活躍できるでしょう。
PM(プロジェクトマネージャー)の平均年齢について
PM(プロジェクトマネージャー)の平均年齢は30~40代とされています。その理由は、マネージャーという立場・役割をこなすために必要とされる経験値が必要だからです。
参加メンバーをまとめたりクライアントと交渉したりするにはさまざまな工夫・技が必要であり、これらは長年の経験によって培われます。
大学卒業後に会社・企業に就職した場合、人・仕事をまとめる役割を担う立場になるには10年程度かかるでしょう。
このような理由からPM(プロジェクトマネージャー)の平均年齢は、30~40代といわれているのです。
PM(プロジェクトマネージャー)に向いている人はどんな人?
どのような人がPM(プロジェクトマネージャー)に向いているのか、気になる人もいるでしょう。
向いている人の特徴とその理由を紹介するので、参考にしてください。
統率力のある人
統率力のある人は、PM(プロジェクトマネージャー)に向いています。立場上、プロジェクトに参加する人たちをまとめ上げなければならないからです。
プロジェクトにはさまざまな部署・立場の人が参加します。そのため価値観・仕事の進め方などに相違があり、衝突・トラブルなどが発生する可能性はゼロではありません。
このようなさまざまな立場にある人たちをまとめ上げるためには統率力が必要であることから、PM(プロジェクトマネージャー)に向いているといえます。
責任感が強い人
責任感が強い人も、PM(プロジェクトマネージャー)をおすすめします。プロジェクトを最後まで推し進めて完了しなければならないからです。
途中で問題・課題が発生することもあるでしょう。このような困難な状況に遭遇しても途中で諦めず、乗り越えて最後までやり遂げなければなりません。
責任感が強い人は仕事・役割を途中で投げ出すリスクが極めて低いので、向いています。
スケジュール管理が得意な人
スケジュール管理が得意な人も、PM(プロジェクトマネージャー)向きといえるでしょう。プロジェクトを進めるうえで、進捗状況の把握や進行管理は重要な能力だからです。
当初の予定通りスムーズにプロジェクトが遂行するとは限りません。問題が発生した場合にはそれに対応しなければならず、大幅なズレが生じることもあるでしょう。
このようなトラブルにも対応できるような正確かつ適切なスケジュール管理ができる人は、PM(プロジェクトマネージャー)として優秀な人材といえます。
客観的・論理的思考を持っている人
客観的・論理的思考を持っている人も、PM(プロジェクトマネージャー)が天職です。
PM(プロジェクトマネージャー)は、発生するであろうトラブルなどをあらかじめ予測して回避する役割も担っています。そのためには全体像を客観的に捉え、論理的な思考で予測・対策を講じなければなりません。
スムーズに進めるうえで重要な能力であることから、向いているといえます。
よくあるPM(プロジェクトマネージャー)の副業に対しての質問
PM(プロジェクトマネージャー)の副業におけるよくある質問とその回答を紹介するので、参考にしてください。
拘束時間はどのくらい?

拘束時間ってどれくらいなの?

拘束時間は副業案件の内容によって異なるため、一概にはいえません。トラブルが発生すれば、立場上対応しなければならないので、稼働時間が長くなったりしますね。

マネージャーという立場にある以上、
拘束時間が長くなることも覚悟しといたほうがいいね!
経験が浅くてもできる?

経験が浅くても活動できるの?

PM(プロジェクトマネージャー)は、その立場・業務範囲から即戦力として活躍できる人を求める傾向が高いです。しかし、業務内容によっては経験が浅くても受注可能なものもあり、案件数がゼロというわけではありませんよ。

クラウドソージングサイトなどを利用して、よくチェックしてみよう!
まとめ
PM(プロジェクトマネージャー)の副業について解説しました。
参加メンバーのまとめ役やクライアントとの交渉役などをこなす立場にあることから、ある程度の経験とスキルが求められる副業です。その分、数ある副業案件のなかでは高額に分類されるので、充分な収入を得たい場合にはおすすめの職種といえます。
本記事で紹介した流れ・メリット・デメリットなども参考にして、本業とのバランスを考えながらチャレンジしてみてください。
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