

幅広い年齢での採用実績があることから、再就職先としても人気が高い警備員。勤務時間との兼ね合いから副業の選択肢として考慮する人もいるようです。
しかしその一方で「警備員の副業で安定収入が得られるのか」「警備員とは具体的にどのような仕事をするのか」といった悩み・疑問を抱いている人も少なくありません。
本記事では、警備員の副業について解説します。メリット・デメリット・仕事内容・効率的な働き方など、多方面にフォーカスして紹介するので、ぜひ参考にしてください。
警備員の副業は稼げる?注目される3つのメリット

副業警備員で注目されるメリットを紹介します。
未経験からでも始めやすい手軽さ
副業で警備員が注目されるメリットのひとつとして、未経験でも始めやすい手軽さがあげられるでしょう。多くの求人が「未経験歓迎」としており、特別な資格やスキルがなくても問題ありません。その理由は、法律で定められた新任研修が必ず用意されているからです。
研修で警備業務に必要な知識や技術をしっかりと学べるため、経験がない方でも安心して仕事に従事できます。体力に自信がなくても立哨や受付業務といった仕事内容も多岐にわたるため、自分にあった働き方が見つかるでしょう。
シフトの自由度が高く本業と両立可能
副業で警備員が注目されるメリットとして、シフトの自由度の高さもあげられます。
警備員の副業では、「週1日~」や「週末だけ」といった柔軟な働き方に対応している求人が珍しくありません。本業・学業といったプライベートな予定にあわせて、シフトを組むことが可能です。
シフト提出のタイミングも一般的には1週間ごと・1カ月ごとなどがあり、自分の都合を優先しやすい点も大きな魅力といえます。ただし、現場によってさまざまなケースがあるため一概にはいえません。シフト提出のタイミングについては、必ず勤務先に確認してください。
日勤だけでなく夜勤のみの現場も多いため、本業が終わった後に短時間だけ働くといった選択肢もあります。空いた時間を有効活用して収入を増やしたい人に最適な副業といえるでしょう。
安定した需要と比較的高い日給
副業で警備員が注目されるのは、安定した需要と比較的高い日給が期待できるためです。
建設工事・イベント開催・施設の常駐警備など、社会の安全を守る役割は景気に左右されにくい職種といえます。そのため、仕事が途切れる心配がほとんどありません。
また、ほかのアルバイトと比較して賃金が高めに設定されている傾向があります。例えば厚生労働省が運営するjob tagの施設警備員の場合、短時間労働者の賃金は1時間当たり1,335円です。夜勤になるとさらに時給は高くなります。
効率的に収入を増やしたい人にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。


警備員の副業できつい点は?知っておくべきデメリット
警備員の副業できつい点・デメリットを紹介します。
屋外の現場は天候に左右される
副業警備員のデメリットの一つとして、屋外での勤務は天候に左右されやすい点があげられるでしょう。特に交通誘導警備などでは夏の炎天下での熱中症リスクや、冬の厳しい寒さによる体の冷えが避けられません。
しかし多くの警備会社では、こうした環境から警備員を守るための対策を講じています。例えば、夏場は空調服や熱中症対策のグッズを支給したり、冬場には防寒着やカイロを用意したりするなどの配慮があるところも少なくありません。
このような対策を活用することで、厳しい天候下でも業務を遂行できるようサポート体制が整っています。
長時間立ちっぱなしになることもある
長時間にわたる立ち仕事も、副業警備員のデメリットでしょう。
交通誘導や施設警備では、1勤務あたり8時間ほど同じ場所に立ち続けることも珍しくありません。このため、必然的に足腰への負担が大きくなります。仕事や環境に慣れないうちは、疲労を感じやすいかもしれません。また、常に周囲に気を配る集中力も求められます。体力だけではなく、精神面でもきついと感じることもあるでしょう。
会社や現場によっては人間関係が難しいこともある
警備員の副業は一人で黙々と取り組むイメージがあるかもしれませんが、実際には様々な人とのコミュニケーションが欠かせません。
コミュニケーションが求められる具体的なケースとして、以下のようなものがあげられます。
- 警備員同士での情報共有
- 工事現場の作業員への車両誘導
- 一般通行人に交通整理の協力依頼
円滑な人間関係が業務をスムーズに進めるうえで、コミュニケーションは非常に重要です。そのため、協調性が求められる場面も少なくありません。
良好な人間関係を築くためには挨拶をしっかり行って報連相を徹底するなど、基本的な心構えが大切です。
警備員の副業に向いている人の特徴【未経験でもOK】

警備員の副業に向いている人の特徴を紹介します。
責任感が強く真面目に仕事に取り組める人
警備員の副業に向いている人の特徴として、責任感の強さと真面目さがあげられるでしょう。
警備員の最も重要な役割は、人々の安全を守ることです。交通整理や施設警備を通じて事故やトラブルを未然に防ぎ、安心できる環境を提供します。この役割を果たすためには、持ち場を離れない、周囲の状況に常に気を配るなど、任された仕事を最後まで誠実にやり遂げる責任感が不可欠です。
ルールや指示を遵守し真摯に業務に取り組める人柄が、警備員として活躍するために最も重要な要素といえるでしょう。
体力に自信があり体を動かすのが苦でない人
警備員の副業は、体力に自信がある方や体を動かすのが好きな人に向いています。
交通誘導や施設警備では、長時間にわたって立ち続けたり広い敷地内を巡回したりと、体力が必要となる業務が少なくありません。そのため日頃から運動をしていて健康維持のために体を動かしたいと考えている人には、まさにうってつけの副業といえるでしょう。
体力があることは厳しい天候の中でも集中力を保ち、業務を円滑に進める上での大きな強みとなります。自分の体を資本として、健康的に収入を得たい人に最適な仕事です。
気持ちの切り替えがうまく冷静さを保てる人
警備員の副業は、気持ちの切り替えがうまく冷静さを保てる人にも向いています。
交通誘導中には急いでいる通行人から厳しい言葉をかけられたり、予期せぬ車両トラブルに遭遇したりすることが珍しくありません。このような状況でも感情的にならず、常に冷静さを保って対応できる能力が不可欠です。
感情的な対応は、事態を悪化させたり、新たなトラブルを引き起こしたりするリスクがあります。冷静かつ的確な状況判断を行うことで、自身の安全を確保しつつ問題解決へ導けるでしょう。


【種類別】副業におすすめの警備員の仕事内容
副業におすすめの警備員の仕事内容を紹介します。
交通誘導警備:未経験者歓迎の案件が最も多い
副業におすすめの警備員の仕事として、交通誘導警備があげられるでしょう。
これは工事現場やイベント会場の駐車場などで、車両や歩行者を安全に誘導する業務です。片側交互通行の案内や、車両の出入りをスムーズにするための合図などを行います。警備業務のなかでも特に求人数が多く、未経験者歓迎の案件も珍しくありません。これらの理由から、副業として始めやすいのが大きなメリットです。
施設警備:天候に左右されず体力的な負担が少ない
施設警備も、副業におすすめの仕事です。これは商業施設やオフィスビルなどで、巡回や立哨、モニター監視、鍵の管理などを行います。
屋内での勤務が中心となるため、天候に左右されることがほとんどありません。快適な環境で働ける点が大きなメリットです。また、交通誘導警備に比べて体力的な負担も少ない傾向にあります。
イベント警備:土日や単発で働きたい人におすすめ
副業で土日や単発で働きたい人には、イベント警備がおすすめです。これはコンサート・お祭り・スポーツイベントなどの会場で、来場者の案内や雑踏警備を行います。具体的には、以下のような仕事があげられるでしょう。
- 入場時の行列整理
- 会場内の誘導
- 迷子の対応
単発の案件が多いため、自分の予定に合わせて柔軟に働ける点が大きなメリットです。また、多くの人と関わりながら非日常的な空間で働ける楽しさもあります。
警備員の副業に必要なスキルは?役立つ資格も紹介

警備員の副業で役立つスキル・資格を紹介するので、参考にしてください。
特別な資格は不要!まずは研修で基礎を学ぶ
警備員の副業は未経験者歓迎の求人がほとんどで、特別な資格やスキルは必要ありません。これは、警備業法によって、入社後に新任研修が義務付けられているためです。
研修では警備業務に必要な法律・心構え・護身術・救護法など、基礎的な知識と技能を丁寧に学びます。研修中も給与が支払われるため、安心して仕事を始められるのが大きなメリットです。
この充実したサポート体制が、未経験からでも警備員の副業を始めやすい理由のひとつといえるでしょう。
持っていると有利になる「警備業務検定」とは
副業で警備員をする際には、特別なスキル・資格は必要ありません。しかし警備員の副業で持っていると有利なものが、警備業務検定という国家資格です。
この資格には交通誘導警備・施設警備・雑踏警備など、業務内容に応じた種類があります。資格を取得すると警備会社から資格手当が支給されるため、収入アップを目指す際には有効な手段です。
また資格が必須となる現場に配置されることが増えたり、将来的には現場責任者へのステップアップも目指せたりするなど、自身のキャリアアップにも繋がる大きなメリットがあります。
警備員の副業で稼ぐコツ!効率的な働き方とは
警備員の副業で効率的に稼ぐコツを確認していきましょう。
日給が高い夜勤やイベント警備を組み合わせる
警備員の副業で効率的に稼ぐには、夜勤やイベント警備を組み合わせる方法が有効です。
夜勤は、労働基準法により22時から翌朝5時までの深夜割増賃金(25%以上)が加算されます。例えば日勤の日給が約1万円とすると、夜勤では1万2,500円以上になることも珍しくありません。またコンサートやお祭りなどのイベント警備は土日や祝日に集中し、給与が高く設定されている傾向があります。
これらの高日給のシフトを意図的に選ぶことで、短時間で効率よく稼げるでしょう。
複数の警備会社に登録して仕事の選択肢を増やす
警備員の副業で効率的に稼ぐには、複数の警備会社に登録する方法も有効です。
一つの会社だけでは希望するシフトに入れなかったり、仕事が一時的に途切れたりすることが珍しくありません。複数登録しておけば、常に仕事の選択肢を確保できます。また、条件のよい現場や時給の高い案件を比較して選べるメリットもあるのでおすすめです。
資格手当がつくかも!「警備業務検定」を狙う
警備員の副業で効率的に稼ぐには、国家資格である警備業務検定の取得もおすすめです。
特に「交通誘導警備業務検定2級」などは、特定の現場で配置が義務付けられているため需要が高い傾向があります。取得すれば、日給に+500円~1,500円程度の資格手当がつくのが一般的です。さらに資格手当が付与されることで、同じ時間働く場合でも収入が大幅にアップします。
会社によっては資格取得に必要な費用を補助してくれる資格取得支援制度が整っている場合もあるため、積極的に活用しましょう。
警備員の副業、面接や研修はどんな感じ?

警備員の副業での面接・研修について紹介します。
面接で確認されることと準備しておくべきこと
警備員の副業の面接では、難しい質問はほとんどありません。応募者の人柄や働く意欲が重視されます。
よく聞かれる内容としては、以下のようなものがあげられるでしょう。
- 志望動機
- シフトの希望
- 健康状態
仕事そのものが特別なスキル・経験を必要としていないため、面接でもそれらを質問されることはあまりありません。それよりも、責任感を持って真面目に仕事に取り組めるかどうかを知りたいと考えています。
面接では清潔感のある身だしなみとハキハキとした受け答えを心がけ、誠実な態度で臨むことが大切です。
法律で定められた「新任研修」の内容と期間について
警備員の副業を始める際、法律で定められた新任研修を必ず受講します。これは、警備業法に基づくものです。原則として、20時間以上の実施が義務付けられています。
研修内容は座学と実技で構成されており、座学では警備員の基本となる法律や心構えを学ぶことが目的です。実技では、基本教練・護身術の基礎・誘導棒の振り方・応急手当などを習得します。
これにより未経験者でも警備業務に必要な知識と技能を身につけてから現場に出られるため、安心して働けるでしょう。
研修中も給与は発生する?
警備員の副業における研修期間中の給与は、会社によって異なります。法律では、研修中の給与支払いが義務付けられているわけではありません。しかし、多くの警備会社では研修手当や時給が支給されるのが一般的です。
相場としては、2万円~3万円程度の研修手当が支払われるケースが多く見られます。求人票には、「研修期間中」の給与について明記されていることがほとんどです。明記されていない場合や疑問点がある場合は、応募時に必ず確認するようにしましょう。
一般的には研修中も収入が得られるので、安心して警備員としてのキャリアをスタートできます。


警備員の副業の始め方!求人サイトで仕事を探す流れ
警備員の副業の始め方として、求人サイトで仕事を探す流れを確認していきましょう。
STEP1:求人サイトで希望の条件に合う会社を探す
警備員の副業を始める第一歩として、まずは求人サイトで希望にマッチした会社を探します。
大手求人サイトやアルバイト情報サイトで、「警備員 副業」や「警備 未経験」といったキーワードで検索してください。設定したキーワード・条件内で、多くの案件が見つかります。検索結果を、勤務地・給与・シフトの柔軟性などで絞り込むと効率的に検索できるでしょう。
求人情報で特に確認すべきは、主に以下の点です。
- 給与体系(日給・時給)
- 勤務時間
- 交通費支給の有無
- 充実した研修制度が整っているか
例えば「週1日~OKの交通誘導警備」や「日給1万円以上の施設警備」など、さまざまな働き方があります。自分のライフスタイルを考慮して会社を見つけてください。
STEP2:応募・面接で働く意思と条件を伝える
興味のある求人が見つかったら、Webまたは電話で応募しましょう。
面接では、別に本業があることを正直に伝えます。勤務が可能な曜日や時間帯など、シフトの希望を具体的に伝えることが重要です。これにより、入社後のミスマッチや本業とのスケジュール調整におけるトラブルを回避できます。
誠実な態度で、働く意思と希望条件をはっきりと伝えましょう。
STEP3:採用・研修を経て現場デビュー
採用が決まると入社手続き後、新任研修の日程調整です。この研修は法律で義務付けられており、警備業務に必要な基礎知識や技能を学びます。
研修後はいよいよ現場デビューです。最初のうちはベテランの先輩警備員と一緒に現場に入ることが多いため、未経験でも安心して業務を覚えながら仕事ができます。不明な点があれば先輩にすぐに聞ける環境が整っているため、着実にステップアップしていけるでしょう。
まとめ



警備員の副業について解説しました。
警備員の副業は、基本的に特別なスキル・経験を必要としません。未経験・初心者でも入社後に実施される研修で、業務に必要な知識・スキルの習得が可能です。
本記事で解説した向いている人・仕事の内容・おすすめの資格なども参考にして、警備員の副業に挑戦してみてください。
▼おすすめの副業を紹介しています。自分に合う副業を探している方はこちらも合わせてご覧ください。

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